たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

秋を冠した花

2013年10月17日 | 日記
雄花と雌花は同居するも何故か雌花は先端でしか開花しない

かかあ天下?

いえいえ、とんでもない

雄花は雌花を立て下部から雌花をしっかり支えている頼もしいご主人なのです

その名は秋海棠(シュウカイドウ)

俯き加減に咲く姿は、どこか和の雰囲気を漂わせ見る者の心に安らぎを与えてくれますね


秋海棠とはガラッと雰囲気を変える華やかな秋明菊

夏の終わりから咲き始めて10月も半ば、未だに庭を彩る元気いっぱいな花です

今年の彼岸はこの花を飾り父母を迎えました




そして、もう一つ秋桜

ピンクが続いたので黄花にしました

元々は外来種ですがスッカリ日本に定着しましたね

秋風に揺れる様を見ていると思わず駆け寄って支えたくなります


そういえば今夜は十三夜

今年は十五夜も十三夜も見事な姿を見せてくれました

良い事あるかな?




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日光白根山 (2578m)

2013年10月13日 | 登山
「日本百名山の一つだけどロープウエイ利用なので楽々登れるの」と言って誘いをかけた日光白根山

だがしかし 


山頂駅(8:45)  七色平分岐(9:25 休憩0:15含)  森林限界(11:07 休憩0.25含)  山頂(12:19~13:45)  弥陀ヶ池(15:06)  山頂駅(16:10)

(ロープウエイ始発8:00 最終下り16:30 往復料金1900円 山頂駅に足湯→無料)


ワァー、見て見て~あれが関東以北最高峰の白根山よ~

以前、登った菅沼ルートからは、見られなかった白根山の何と雄々しい姿でしょう

でも・・・そんなに甘くなさそう 




山頂駅レストランの先に有る鳥居が入山口だ

直ぐ先の二荒山神社、大日如来像を左に見て暫くは紅葉を楽しむ余裕も有ったが

七色平分岐点を過ぎた辺りから、いよいよ岩交じりの急坂となった

ロープウエイ利用だからと高を括っていたのは大きな誤算だったようだ(ごめんね、みっちゃん・きみちゃん)

白根山は今、紅葉真っ盛り

真っ赤な絨毯に心が弾みまだまだ先は長いが視界が開ければ気分も変わる






入山しておよそ2時間半、森林限界に到達すると行く手に白根山の全貌が姿を現した

前に登った時とは方向が逆なので新鮮な白根山の姿に大いに満足

振り向けば皇海山方面に続く錫ヶ岳

この山はテント持参で臨まないと制覇の難しい山である事は或る日のマイミクさんの日記で知った

登りたくても無理な山・・・が又一つ増えていく




私は富士山に登った経験が無いので、そちらは分からないが

登山道は、まるで浅間山登山の様なニ歩進んで一歩下がると言った戯れ道である

オオオッ、みっちゃんの驚異的的とも言えるあの馬力・・・とてもとても付いていけないわ

それにしても歩いても歩いても近づかない山頂

下りの人が一歩一歩足を前に出していれば必ず着きますよという呼びかけが恨めしく感じる過酷な登りだが

ここまで来て引き返したら後悔が残る  ガンバロウ 






前方に祠が見えた

あそこが頂上だねと必死で辿り着けば目指す山頂は、ここから一端下ったその先の高み

とんだぬか喜びだった

気を取り直して岩を縫い今度こそ正真正銘の白根山頂に到着






沸き立つ雲の中に中禅寺湖が浮かび上がる

左に目を転ずれば男体山、大真名子・子真名子・女峰・太郎山と懐かしい山々が勢揃い

快晴ならば見えていたはずの赤薙山は雲の中だろうか、思えばあの山も過酷な山だった




至福の一時はやはり昼食タイムでしょうね

登頂を祝って飲んだ  の文句なしの美味しさ

カンパーイ


富士山が見えた 

きっと今日のガンバリに対するご褒美かもしれないゾ

「富士山を見ても余り感動しない、むしろ男体山に感動するよなァ」

喜ぶ私達の後ろにいた男性二人がそんな会話をしている

聞けば神奈川からやってきたのだそうだ

納得


少々昼食に時間を取り過ぎたかな?と思いながら帰りは菅沼ルートを下った

点在する池・尾瀬の山を眺めながら下るこのルートはロケーション抜群なのだが何せ足場が悪い

急坂の戯れ道はウッカリ余所見をしようものならズズズ・・・

石車に乗ったが為に骨折してしまった私はどうしても慎重にドが付く

岩の段差も厳しい

後5センチ足の長さが有ったら苦労せず、スイスイ下りる事が出来るのにねェ






(ナナカマドの実の向こうに見えるは尾瀬の燧ヶ岳)

それでも無事に急坂を終え弥陀ヶ池までやってきた

此処から菅沼への道と分かれ山頂駅を目指す訳だが案内板を確認すると最終の4時半まで間に合うか怪しくなってきた

これは大変と再び始まる急坂をみっちゃんは飛ばす飛ばす


七色平も歩きながらの撮影だ

山を歩いていると浄土や地獄に例えた場所を良く目にする

ここは字の如く四季折々の色の変化が美しい場所なのだろう

今は赤や黄、緑に彩られた平原だ

「神はここに降臨しそんな世界を虹に見立て人々が安らげる場所、浄土と命名した」と言う下りか

時間に余裕が有ったなら一休みしたいところだが今はそんな余裕もない

みっちゃんの馬力たるや、この後も飛ばす飛ばす(ところで途中追い抜いたあの男性、最終に間に合ったのだろうか)


(七色平)


上の写真の不動岩を過ぎ二荒山神社の鳥居に辿り着いた時刻は最終運行の20分前

何はともあれお疲れ様







『・・・前略・・・今日は太ももにトクホンを貼りました。大変な山だったけど今まででの山行の中で最高の山でした

・・・略・・・また連れて行って下さい』

心配していただけに、このメールは何よりも嬉しかった

今、悔やまれるのは最終にギリギリで「山上の足湯」に入れなかった事だろうか



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狐の嫁入り

2013年10月10日 | 日記

「今日はやけに蒸すなぁ」

山仕事を終え家路を急いでいた男は首に巻いた手拭いを手に取り額に滲む汗を拭いた

と、その時 林の中でカサカサカサカサカサカサ・・・・・

「はて、風も無いのに不思議なことよ」と林に目をやると

薄ボンヤリと灯りの様なものが一つ二つ・・・

「こんな時刻に、もしや道迷いした旅人だんべか」

男が声を掛けようとしたそのとき灯りはフッと消えてしまった

気のせいだったかと思い再び林道を歩きだすとカサカサカサカサカサカサ・・・・・

「いや待てよ、熊ではあるまいな」

背筋に寒気を感じながらも男は勇気を出し振り向いた

「あ・あ・あかりが10個に増えている、一体こ・これは何なんだ」

目を凝らしジッと見つめると行列の中ほどに白無垢の花嫁衣装に身を固めた狐が静々と歩いているではないか


男は子供の頃、祖母に聞いた「狐の嫁入り」の話を思い出すと

急に背筋がゾクゾクしてくるのを感じ担いでいた斧を落としてしまった

その時だ

一斉に光る目が男に向いた

ヒャー」

男は落とした斧も拾わず足元も覚束なくなった道を一目散に駈け出した

翌朝、東の空が白むのを待ちわびて斧を拾いに行くと

斧は無くその後に花嫁の髪かんざしがポツンと落ちていたんだとさ

お粗末

と言う事で今年も箕輪の山里に狐が嫁入りした

昨年に引き続き今年も遠路、四国からマイミクの旅人さんご夫妻がはるばる狐の嫁入りを見にやってきて下さった

先ずはコーヒーで喉を潤し11時から始まる「子供狐の嫁入り行列」の見物だ


















今年は馬鹿にカメラマンが多いと思っていたらバス3台120人余り

東京方面からツアーを組んでやって来たのだとか

箕輪の狐の嫁入りもイヨイヨ全国区になってきたんですね

行列の中には知り合いも多くカメラを向けると「コン」とポーズを取ってくれる方も








おや?この可愛子ちゃん、確か昨年もモデルになってくれたのよね


持参の昼食と名物の焼き饅頭を広場で食べたら夕方の嫁入りまで一端、家に戻る事にしましょう

一年振りの再開だ

で喉を潤しながら話は尽きない

アッと言う間に夜の部になってしまった

再び会場に行きその時を待ちます

アッ、川の対岸にキツネが勢揃いしましたよ


そして辺りが薄暮に包まれるころ提灯に灯をともした行列が動き出した










いよいよ第3部

(嫁入りを祝っての狐の舞や長野氏と武田軍の戦闘シーン、いがみ合う家老同士の息子と娘の恋物語等)

『欲を言えば数年前の八坂神社から出発した時の様に花嫁衣装は留袖の方が情緒が有った気がするし

狐の舞の際の後ろの出演者勢揃いは写真にした時に迫力が半減してしまうので単独で踊って欲しかったな』















最後は恒例の油揚げの振舞い

楽しい一日は過ぎるのが早い

旅人さんがお土産に持ってきて下さった地酒の美味しかった事

今度お会い出来るのは何時になるだろうか?


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夕焼け小焼け

2013年10月04日 | 日記
一年中、夕焼雲は見られるし何時だって美しいのに何故か秋の夕焼けは心を打ちます

空気が澄んでいるせいかしら

「夕焼け小焼けで日が暮れて」と歌いながら友と連れ立って夕暮れの道を家路へと急いだ懐かしい記憶が蘇るせいかしら

(この夕焼けは2日前のもの)

雷様が最後を飾っているのでしょうか

赤城山の右に紅く染まった入道雲 力強いですね


西を見やれば、これは珍しい

入日が雲に光の帯を投げかけています

もしかして、それほど珍しい現象では無いのかも知れませんが初めて目にする私にとっては貴重な一枚になりました


光の力も衰えてきた頃、南の空の下には腰に薄絹を巻いて静かに佇む御荷鉾山(別名→多胡の嶺)がありました

御荷鉾山は日本武尊が東征の折りこの山に鉾を担われたと言う伝説の有る山です

右橋に見える三角の山はオドケ山

名前が気に入って何時か登ろうと思いながら未だ登れずじまいです


雲が大分、出てきました

それでも今日の夕焼けは負けず嫌い

そんな頑張りを称えてカメラを向ける事に致しましょう


と、その時 松山寺の鐘が微かに聞こえてきました

夕焼け小焼けで日が暮れて山のお寺の鐘が鳴る

ちょっと出来過ぎでしたね


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