海南バスターミナル(8:40) 大興寺入口(8:55) →1200ウオン
大興寺拝観料 →3000ウオン(バス停を降りた所に料金所)


大興寺入口から登山口の有る大興寺(テフンサ)迄は2.6キロを歩かなければならないが
流暢な日本語を話す老夫婦が同行してくれたお蔭で距離の長さは気にならなかった
リスの愛らしい姿を追い、満開の「ナンジャモンジャ」の木を愛で最初の山門を潜る
少し先の遊仙館を右に見れば寺もあと少しの距離
(ナンジャモンジャの木→タゴの木)

(最初の山門)


(遊仙館)
この遊仙館は民宿で宿泊料は一部屋70000ウオン
有名な俳優さんが宿泊したとかで一躍有名になり予約で一杯なのだとか


これから登る頭龍山が見えてきた
人により仏の寝姿とも言われているらしいが名前からして龍の頭が妥当なのではないか?
私にはどちらにも見えないが

あの山門を潜れば登山道入り口も近い
老夫婦とはここで別れ私達はそのまま進んで沢沿いの登山道に入った



頭龍山へは幾つかのルートがある様だ
一番、簡単なのは反対側から出ているケーブルを使う事だろうが、それは帰路に使うとしよう
大興寺には登山案内の看板が無い
塀伝いに歩いて少し行った先に標識を見つけ安心できたが
私達外国人の為に、もう少し分かりやすい所に設置してくれると有り難いのだが


途中、二手に分かれる道を右に入ると新しく寺を建立している場所に行きついた
しかし道は行き止まり周辺をうろついたがそれらしきが見つからない
もしかして左の道へ行くべきだったのかと30分のロスを嘆きながら引き返す
それが正解で道が大きくカーブした先に登山案内の地図が設置されていた
登山道はそこから右の急坂を登りあげる様だが道迷いの後でもあるので
一先ず直ぐ先の寺で休憩を取るのも悪くないだろう

この山にはシャクトリムシがいる
その数たるや半端ではない
登山道を登っていると目の前に木から垂れ下がったそれがブラ~リブラ~リ
ウッカリ下を見て歩こうものなら何時の間にか胸のアクセサリーになっている事も
中腹の寺を出発し登山道に入ると道は、いよいよ急坂になり
私は体を持ち上げる為に木に掴まったのだ
その時のグニャリとした感触(書いている今でも思い出す)
見るとゴッソリ、例のシャクトリムシが木に付いているではないか
隣の木にも、その隣の木にも虫だらけ




それからは、木に触れない様にして登ったがそれも至難の業
雄さんは「たかが虫じゃないか」と言うが
こればかりは私の体が生理的に受け付けないのだから仕方ない
後ろの方で「キャーッ」と言う声が・・・あちらでも虫を怖がっている人が・・・
「雄さん 石なんか積んでいる場合では有りませんよ、虫・・虫・・」

虫に悩まされ急坂に汗を絞られ気持ちに余裕が無くなってしまったせいか
頂上直下で木に隠れた本来の道を見凄し岩が折り重なる道を入ったのが大間違い
登って行くと段々笹が深くなり岩も途切れ道が無くなってしまったのだ
それでも赤いテープ(同じ間違いをした登山者が付けたのだろう)が有るのを見て尚も進む私達


完全にアウトと思いながら左に見える頭龍峰の岩山を視野に置き岩に掴まりながら巻いて
藪を掻い潜れば何と目の前に登山道が・・・
綱を潜り設置のプレートを見ると
トゥンサンノ アニミダ→登山道じゃないよ
それを逆に出て来たのだから、とんだお笑い草だ

先ずは一安心
暫く登ると上にクルムダリ(雲上の橋)が掛かる鉄製の階段に出た
女性がその上を歩いていたので私もと行ってみたが
細い上に傾斜しているのでとてもじゃないが渡る気にはなれなかった

そして又々間違えた
踏み後が有ったので疑いもせず進むと行きついた場所は断崖絶壁
岩の上に行く選択肢はその岩を登るしかないのだ
別の道から上がって来た雄さんに「ルートを良く確認しないと」とお目玉を貰いながら
差し出す手にしがみ付き何とか岩を登りあげた私だった
そろそろ旅の疲れが出て注意力散漫になってしまったかな?
ともかく頭龍峰(トゥリュンポン)に到着した
先ずは登頂おめでとう
そして雄さん、お誕生日おめでとう
左手にはカンジン湾、その向こうに明日行く莞島(ワンド)が見え振り向けば蓮花峰(ヨナポン)の雄姿
心が晴々する景色が誕生日プレゼントになりましたね
私達は計画通りヨナポンを目指すべきか
「今日は此処までにしておこうか」思いは同じだった
余りの道迷いに登る意欲が削がれてしまっていたのだ
私達は展望を十分満喫し元来た道を下る事にした


無事、帰り着いた大興寺から振り仰げば頭龍峰(右)と蓮花峰が見下ろしている
縦走は出来なかったけれど満足はしましたよ、ありがとう


