マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

36、7度の炎天下の過酷登山・・・『朝日峰』

2017-08-06 10:25:40 | 登山・ハイキング

8月6日。日曜日。真夏の炎天。36度7分。酷暑。
36度7分の下で『MAT月例会』。 『朝日峰』登山。 14㎞ 5時間。

 
今日の行程地図

09時15分: 京都駅前 『母尾・周山行』バス 出発
10時25分: 登山口(高雄バス停) 登山開始 
   ~ 13時15分:『朝日峰』登頂 ~ 下山開始

15時59分: 下山(栂ノ尾バス停)

今日の    『標高差表』
 
500mの標高差。 それほどきつくない登山に思えた。

とんでもない。きつい。ともかく暑い。
登山開始前から、36度を超え、汗が半端ではない
標高差が少ないということは、山の涼しさを味わうところまではいかない

高雄バス停から、階段道を川沿いまで下りきり、車道を右折。

しばらく行くと、
『西明寺裏参道』にかかるがある。

 

橋を渡り切り・・・

に行くと・・・『西明寺裏参道』へ。

に曲がって・・・    谷山川沿いの道に入る。
 
 
10時25分。 『谷山川起点』    今日の登山の始まりです。

    

川のせせらぎを聞きながら・・・    
木陰に、暑さを忘れる程に、癒される。 自然の美しさに感動する。

               

10時40分。  『湧水』 が山肌を落ちて流れる。
 
 
登り始めて、まだ15分。

暑さの登山開始に、体がまだ慣れてこない。 一休憩。
リーダー持参の自作ミニトマト。 湧水で冷やし、これから始まる登山の英気を生む。

『一合橋』
  
谷山川起点より1,3㎞

  

川沿いの静かな道を登る。

今日の登山仲間は、登山ベテランの男子2名 と 女子2名。 計4人のパーティーです。

『谷山五号橋』
  
                      『作業小屋』

林道の途中には、いくつか橋がある。    
順に1号橋、2号橋と番号が振られていて標識も立っています。
途中に 
『作業小屋』(きこりの休憩所であり避難所でしょうか?) などもあります。


道標が見当たらない。 が、迷うことはない。

   

体を流れる汗を、川水で冷やす。 冷たい。有難い。

        

11時7分。

『6合橋』
 
『谷山川起点』から、50分の予定が42分で『6号橋』到着2,4㎞。 順調である。

『6号橋』は、『左の道』への『分岐点』となっている。

『左』へ曲がれば・・・車も走る、『山道』
そして。
『右』に曲がれば・・・この林道は危険につき関係者以外の通行を禁じます』、『樵の道』

4人は検討。 後に、迷わず、『右道』:『危険道』に進んだ。 
許されることではなかろう。 ・・・が 『右道:危険道』を進むことにしました 。

 そこは・・・

さすがの。一気に・・・     急な登りとなる。
  

細く。険しい。プロ・樵夫の道です。

 
ほとんどが崩落した山道です。 もぐって・・・。 またいで・・・。

杉の巨木が続きます。 杉の木だけの山。

右側は。
崖というより、杉の巨木が無数に育つ、『急傾斜面』
 
「足を滑らせないように!」 リーダーの声掛けがある。

長年?長い月日? 人が通っっていないのではなかろうか?
この、立派な『杉の木』は、出荷されているのだろうか? 
最近は、『杉の木』の出荷がないのではなかろうか? 若手の担い手が生まれないのだろうか?

等。等。 考えさせられることが多い。でも、考え過ぎで転んでは大変! 用心!用心!

杉林の中・・・
 
視界が開ける場所があった。
そこはさながら、『熊野古道』のように、森林の中。
私達も、あの森林の中の一部になっているような、『自然の一部』になりきります。 嬉しい。

左側に。 杉山に不似合な・・・  『フェンス』
  
その昔。 木の伐採による地滑り予防だろうか? そんな頃もあったのでしょう?  
実は・・・
「今も伐採はちゃんとしていますよ!」と、私の思いが撤回されればいいのだけど!

 

 やたらと倒木が多い。 

 

又。 もぐって・・・。 またいで・・・。

 

とうとう。
『入山禁止地域』 1時間ちょっとで、脱出!

 

『入山禁止ゲート』 頂上近くのゲートです。

ゲートの隣には・・・    『地蔵尊』
  
バラックで作った『聖所』で・・・『山の安全』を祈っておいででした。

素朴なお姿。 樵夫たちも私達も、地蔵尊の祈りに支えられ、元気を頂く。有難いことです。

『入山禁止ゲート』地点まで登りつめると。
そこは。
安全な『山道』との合流地点でした

12時20分。
『谷山川起点』 より 2時間。

視界が開けた。 『入山禁止道』 と 『林道』 との合流地点。  『松尾峠』 
 
木陰でのんびり。
道の真ん中に陣取り、『昼食』。 ゆっくり一休み。12時45分まで35分間。

でも・・・
頭から足先まで、帽子から上着・ズボンにいてるまで、汗汗汗汗汗 びっしょり

12時45分。

最後。
   目的地:『朝日峰』に向けて・・・出発。
  
  標識:『朝日峰』 の矢印通りに。

 広い平坦な林道を進むこと10分。 

左に、小さな『朝日峰への分岐』が見えて・・・ 登る。
 

 そこは。杉は全くなくなり、モミジ。 桜も少しあった。

 

 アップダウン1回。 急な登りを登って・・・。

13時15分。 登り始めから2時間50分。

到着。      『朝日峰』
  
『朝日峰 688,3m 京都府立大学』 大学山岳部の寄付だろうか?

 東側が開けている。
  

京都市街も、はるかかなた、右に見える。
 

で・・・。
仲間4人で、記念撮影。 

 
リーダーは、自作農園もなさる我らのホープ、81歳です。 
リーダー様、元気なお姿を読者の皆様に見て頂きたくてUp、ごめんなさい

今回の登山。
私は、幸いにして色々の山に登る経験をさせて頂いている私が、初めての経験をしました。

迷いもなく、普段では考えられない、許される行動ではなかったが、『登山禁止道』に入った。 
そこは、全くの手つかずの自然のまま、倒木にふさがれた道の続く、『大自然のパラダイス』でした。

『私の感動』の一部をご覧いただきたくて・・・沢山の写真になってしまいました

13時半。下山開始。

帰路に向かう。 急な坂道で・・・用心!用心!

倒木に・・・   『新芽』
  
感動で、新芽に向かって、『頑張ってね!』、声掛けをしました。

帰路に向かい始めると、登って来た若い男女の3人パーティーに、本日・全行程・唯一の遭遇がありました。

朝日岳分岐まで戻って・・・林道を約50分。    

『峰山分岐点』  に出た。
  
 
『峰山』(538m) には登らず・・・
   
『峰山』を取り巻く道を、ひたすら下る。  ↑『峰山』への道。

正真正銘の『自然林』。 谷筋のガレ道を降りていく。 倒木が多い。
 

道なき、急坂を下る。
 
 

 15時20分。
登り始めて・・・5時間。下山しました。

到着。   『明恵上人 御廟』
 
静寂の中ひっそりと。

更に進むと。

 『栂ノ尾 高山寺 の屋根が見えて来た。

  
高山寺。創建は奈良時代に遡るともいわれ、『神護寺の別院』であったのが、
その後、
建永元年(1206)。801年前。明恵上人が、後鳥羽上皇よりその寺域を賜り、名を『高山寺』として、再興した。

『開山堂』
  
明恵上人は、禅堂院で晩年を過ごし、そこで、入寂した。
その後、弟子たちによって、師の木造(明恵上人座像)が安置されて、御影堂信仰が成立した。

『国宝 石水院』
  

 入口に・・・    『善財童子』
   

奥に入ると・・・   『鳥獣人物戯画絵巻 写本』
 
国宝の本物が『石水院』で発見され、本物は国立博物館所蔵、当院は『模写』のみ。
興味深く、拝見。

最後に。

『日本最古の茶園』
  
明恵上人は、栄西禅師から贈られた『茶種』を、寺の対岸で栽培した。

『日本最古の茶園』です。
 
中世期以来、栂尾の茶を『本茶』、それ以外は『非茶』と呼ばれ、
『宇治茶』は、栂尾の苗木を移植して栽培させたと伝わる。 そうです。

『高山寺裏参道』 を下りて・・・
  

15時20分。
山道横の 『高雄バス停』に到着。 始まりから5時間。今日の登山の終了。

お疲れ様でした。

乾ききった喉に・・・     『大ジョッキー』
 
私ともう一人。 1Lの生ビール』 生き返りました

皆様! 長々と御一緒していただきありがとうございました。 感謝申し上げます

皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
じっとしていても、暑い!暑い!。 どうせなら、動いて、暑い!暑い!、いかがですか?