まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

持ち帰り

2003年02月15日 21時33分00秒 | 日々雑感
ウチの会社はケチである。

社長がケチだからだ。

なんと、「どケチデー」なるものが存在し定期的に各店の報告がまとめて送られてくる。

「比較的あたたかい日だったので暖房を切り、余熱で営業しました」

(お客さん寒がってないか?)

「明るくなってきたので店の看板の点灯を遅くしました」

(店の場所分かりにくいだろが)

「閉店してからは電気を半分に落として作業しました」

(目が悪くなる!)

みんなやりたくてやっているのではない。

報告しなけりゃならないから一生懸命やっているのだ。

こんな会社だから普通の会社でありがちな「備品持ち帰り」なんてあり得ない。

逆である。無いものを家から持って行くのだ。

「必要だから買ってくれ」と頼んでも「経費がない」としぶられる。

糊もテープもサインペンも石鹸もスポンジも持って行った。

新品のタオルも寄付したぞ。

そんなわたしが唯一持ち帰るものがある。

それは、制服。

別に家で使おうってわけではない。あんなもん家でまで着たくない。

大体、制服って最低限しか支給されない。

ブラウス2枚、スカート1枚。

まめに洗濯してりゃ困らないが、問題は劣化だ。

一ヶ月に20日以上、一日8時間以上も着てるんだぜ、傷まないわけがない。

わたしは汚い制服が大っ嫌いだ。

デザインがダサいのは耐えられても、毛玉が付いていたり擦り切れていたりなんて我慢できない。

古びた制服着てる店員の居る店なんて入りたくない。

くれる側ってのはそういうことがまるっきり分かってない。

ウチは管理が甘いからいいけど、厳しい店だと勝手には持ち出せない。

しかし、どんな店でもわたしはどうにか工夫して制服を増やしてしまう。

ちなみに今の店は持ち帰り放題なので、夏服も冬服もやたら持ってます。

衣替えのときにごっそり出てきて感慨深いです。

もちろん辞めて返すときには、最低枚数しか返さないつもりです。






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