はるばる海の彼方から私にバースディカードが届いた。
息子たちからではない。息子たちの幼馴染から。兄弟のように育った女の子。
まさに兄弟。近隣三軒が息があって、仲良しになった。子供たちもそうだが、親同士も仲良くなった。そりゃあいろいろあった。でも、色々素敵なこともいっぱいあって、相殺してもたくさんおつりが来るくらい、素敵な子育てができた。いっしょにいたからだと確信している。
男の子のなかに女の子たったひとり。歳は、我が家の次男と同じ。
お人形さんのようにかわいいんだけど、兄弟として育ったからなあ・・・。我が家がUSへ赴任したあと、小さい頃から英語を習っていた彼女はUSへ留学を果たした。ミシガン州まで会いに来てくれて、その成長ぶりに驚いた。スカートなんかはいて、まるで女の子のようになっていたから。
USの我が家で初めて、彼女とお酒を飲んだ。彼女はしみじみと、兄弟のように育ててくれてありがとう と私に言った。なんだか、走馬灯のように、彼女や我が息子たちを育てていたときのことが思いだされた。
家庭内暴力が社会問題となったころ、私は三家庭に、たとえ子供たちの誰かが家庭内暴力をふるうようになったとしても、お互いに隠さないようにしようと提案した。一人では抑えられなくても、ちからを合わせればなんとかなるだろう。三家庭 男の子5人 女の子1人 なんとかなる・・・と。結構マジでそんなことを思っていた。
三母集まって、ご飯をたべながら、お酒も飲んだ。私たちのすごいところは、子供たちから目を離さなかったこと。食事も子供たちの分も作り、パーティみたいだった。それぞれが、料理が得意でもあったからね。
女の子は色々なことを細かく覚えていて、ちょっと、さらっと青くもなったが、兄弟だった・楽しかった、育ててくれてありがとう、という彼女の言葉は、本当に嬉しかった。
今回のカードにも、誕生日のこと、感謝のことば、そして最後に留守宅の母をお願いしますと書いてある。娘ってこんな感じなんだなあと思いながら、カードにびっしり埋められた彼女の文字が、私を温かい気持ちにしてくれた。
彼女のカードを話の種に、彼女のお母さんとワインで飲もうかと思う。