新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月10日 その2 13連敗対5連敗の他に8連敗もいた

2017-06-10 08:41:50 | コラム
やっと読売の連敗が終わった:

私の得意の閃きでは昼間から読売が勝つと出ていたし、その通りとなって先ずは目出度し目出度しだった。運命は13回で勘弁してくれたようだった。こっちが「ホッ」としたのは何故だろうか。理屈を言えば、日本ハムには5連敗程度ではまだ先があるのだが、読売の場合は既に13回も負け続けて「社会的制裁?を十分に受けていた」となる。尤も、日本ハムはシーズンが始まって直ぐの10連敗もあったが。

私はこの両者よりも、もっともっと悲惨なのがヤクルトだと思う。読売も日本ハム(大谷翔平はいないが)もヤクルトよりも未だ戦力が整っており、チャンとした戦力のはずの連中が不振を極めている状態にあった為に負けが込んだのだと見ていた。

だが、ヤクルトは事情が違う。打つ方では川端と畠山がおらず、2年連続のトリプルスリー・山田哲人が2割2分と不振のどん底に喘いでいるところに、バレンティンまでもが負傷欠場である。それに投手が明らかに駒不足であるだけではなく、小川が神通力を失い、石川が明らかに限界に近いと見えるし、館山も一寸ねーという状態だ。それでなくても、戦力が整っていないところに主力が欠場では未だ未だ負けが続いてしまうと危惧するものだ。昨日などは両リーグの最下位同士の試合だったのだ。

確かに交流戦の方が見ていて面白いところがあるが、現在のように好不調と戦力の不備が明らかなテイームが戦って見せてくれても興醒めなところがある。昨夜のDeNA対西武のように「宮崎がホームランを打って逆転」と閃いた途端にまさかのホームランのような試合をしてくれれば、見ている方は面白い。さて、日本ハムは今夜読売に勝てるのだろうか。


Comeyは「コミー」ではない

2017-06-10 08:09:27 | コラム
ゲーリーとは俺のことかとクーパーが:

これは何十年も前に私が作った川柳(擬き?)で、我が国独特の人名や地名等ののカタカナ表記のおかしさを皮肉ったものだ。勿論、これは有名な映画俳優だった故Gary Cooperのことで、カタカナ表記すれば「ゲアリー・クーパー」が最も英語に近いと思う。それが”a”の読み方に常に惑わされている我が国では「ゲーリー」となってしまうのだが、Wikipediaでさえ(?)ゲイリーと表記する始末だ。

ここで不思議なことがあり、女性のMaryはかなり素直に「メリー」ではなく英語に近い「メアリー」と表記されることが過半数でありながら、男性となると「ゲーリー」となってしまうのだ。私はこう言った現象をローマ字読みの悪影響と、外国人の発音を正確に聞き取れていないことが原因なのだろうと考えている。

そこで、今や時の人となった前FBI長官・James Comeyである。この名字のカタカナ表記の間違い(でなければ、おかしさ)は5月12日に既に指摘しておいたが、我が親愛なるマスコミは「コミー」としたままで、テレビに登場する大学教授や有識者(なのだろう)や専門家の99.9%はマスコミに指導されたのか、恥ずかしがらずに「コミーさん」などと言う始末だ。テレビのニュースで流されているアメリカ人が何と言っているかくらい聞いたらどうかと思う。

念の為、5月12日に何と言ったかの主要部分を再録してみれば

>引用開始
コミーじゃない:
カタカナ語排斥論者としては一言。この度、トランプ大統領により5月9日を以てFBIの長官(Directorというようだ)を解任されたJames Comeyの名字の表記を、マスコミは一斉に「コミー」としたのはおかしいと私は直感した。すると、テレビから流れた音声では、アメリカ人たちは皆「コーミー」に近い発音をしていた。

そこで、なお注意していると「コミー」の綴りは”Comey”だと解った。それならば「コミー」はあり得ないと確信した。この表記は我が国のマスコミが常にやることで、ローマ字読みのようでもあるし、英語が良く解らなくて思い付きで読んだようでもある。私には何故彼らはわざわざ間違った読み方を流すのかが解らない。他人様の名字を読み違えるのは失礼ではないのだろうかとも思うのだ。
<引用終わる


あれから1ヶ月近く経ったが、遂にマスコミは「コミー」で押し通してしまった。酷い話だと思う。私はせめて「高名」(コウメイ」とでもしてくれれば未だ救われたかと思っている。

だが、マスコミのおかしさはこれだけでは終わっていなかった。司法長官が”Special counsel”に任命したRobert Muellerの表記をテレビも新聞も、専門家も評論家も大学教授も一斉に「ムラー」としたのだ。私は彼らは身近にいるアメリカ人に尋ねるとか、テレビで流れる音声くらい聞かないのかと呆れている。あれは「ミューラー」か少なくとも「ミュラー」だと綴りを見れば解ることだ。

次に「嘘を言うな。許しがたい」と怒ったのが、”Special counsel”を特別検察官と訳して報道していることだ。彼らは元の英語を見ないのか。これは「特別顧問か弁護人」辺りで、検察官」ではない。ニクソン大統領の時に立てられたのは”Special prosecutor”だったので、何も考えずにそれを踏襲したのだろうが、意味も何も全く違う。Counselとprosecutorは別個なものだくらいは承知しているだろうに。

本当に深く反省して、好い加減に視聴者や読者や罪なき一般の国民を欺くのを止めたらどうだ。それだけではない。情けないのがテレビに登場する評論家や学者だ。私は忖度するに「彼らは誤りだと承知しているが、折角呼んで貰ったテレビ局に気兼ねして彼らの用語集に準拠している」と考えている。でも、私は騙されないよ。