新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

YM氏と懇談した

2017-06-21 07:55:41 | コラム
3ヶ月振りだった:

3月以来の懇談だった。私の方から代官山に出掛けて、折からの好天を利用して例の蔦屋の外のテラスで、スターバックスのコーヒーを買ってきて語り合った。代官山の人気は相変わらずで、乳母車?を押している多くの若き母親の姿を見ることが出来た。

暫く振りだったために個人的(personalである)な話題が多かったが、昼食を挟んで11:30から14:00まで語り合った。公的?な話題の中で彼が指摘したことに「トランプ大統領が職(jobなのだが、何度も言ってきたうように「雇用」と訳すのは誤りである)の増加を言われるが、現実にはGMがまたもや工場閉鎖を発表したように思うようには増えていない。いや、それどころか、長い目で見れば減少傾向は続いている」と言って例に挙げたのが、航空会社の雇用機会の減少だった。

気が付いておられる方も多いだろうが、何年前までだったか東京都内の目抜きの場所にJALやANAも含めて世界中の主な航空会社の営業所があった。極言すれば、今では一社も残っていない。解りやすい例では帝国ホテルの1階にはノースウエスト航空(現デルタ航空)、有楽町の新東京ビル(だったか?)には大韓航空が入っていた。それだけではない、今や航空会社では発券業務がなくなり、ネット化されているではないか。空港に行けば、チェックインカウンターではタッチパネル・システムが導入され人員削減が進んだ、という具合だ。

今後ともICTかが進み、AIが普及していけば、人手を要する職か仕事は今後とも削減されていくだろうことは明らかである。GMの工場閉鎖では数千人の組合員がレイオフ(一時解雇)される。では「解雇されれば他の業種の工場に職を求めれば良いのではないのか」と言いたいだろうが、職能別組合制(craft union)のアメリカではそうはいかないのが、我が国との違いだ。

念の為に解説しておくと、自動車工場にはUAW(全米自動車労組)の者たちの他に、電気系、輸送系、営繕系等々の職能別組合の作業員が集まって仕事をしているのであるから、GMを離れたUAWの組合員が他業種の工場に行って電気工になることは出来ないと思っていて貰えば良いだろう。また、会社側は「先に人を雇ってからjobを与えことはしない」国なのだと、ご理解願いたい。トランプ大統領が力を入れておられる自動車産業ではGMが工場閉鎖を始めたのだ。

最後に、矢張りトランプ大統領も話題にはなったが、お互いに余り多くを語らなかった。彼が指摘したことは「トランプ大統領の支持率が40%近くはあるが、その中に10%程度は所謂知識階層かそれに準ずる人たちが占めているので、残る30%強が所謂プーアホワイトから下の階層になるので、支持率が底堅いのである」であった。共和党内でもトランプ大統領支持派と反対派が混在しているようなのでも、トランプ政権は案外に安泰かも知れない」と締めて終わった。