新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月12日 その2 「連敗競争」?が終わった

2017-06-12 08:32:44 | コラム
プロ野球交流戦:

読売の連敗を追い続けていたので、このところ連日のように何はさておいてもプロ野球の中継放送を見ている。11日にも日本ハムに2日続けて負けるのを見てしまった。その裏ではヤクルトが連敗を止めるべくロッテと懸命に試合をしていたのでそちらにも気を配っていた。だが、1回で7点だったかを取ってしまったとは知らなかったので、如何に何でもこれでは勝てるだろうと、真中監督の為にも結構なことだと、いくらかは安心していた。

だが、その1回には打ったとはいうが、山田哲人の不振ぶりは深刻だと思う。同じWBCの主力だった筒香には立ち直りの兆しが見えてきたのに。その後の何回だったかの好機に打てなかった様子などを見ていれば、選球眼も悪く手を出してはならない球を打って凡退していたようでは、当分の間は立ち直れないだろうと気の毒にすら思っていた。

ところで読売である。如何なる縁があるのかも知らないが、昨日の試合に元読売の日本ハム所属対元日本ハムで読売所属の者どもの試合ではないかと思わせる趣すらあった。アナウンサーはしきりに「古巣への恩返し」のようなことを言っていたが、読売ではサッパリ芽が出なかった太田泰志が打ちまくっていたのは印象的と言うよりも「読売の選手の育て方の拙劣さ」をイヤと言うほど見せつけただけだった。

昨日の試合は両者とも「運」の束縛から解放されて連敗が止まり、私は「さて今日からは実力で」という感覚での争いになるかと思っていた。だが、読売は如何にも投手の人材不足で、6連敗中の宮国などを使い、途中ではついこの間中継ぎから先発に格上げして失敗した新人の池田を使うなどという見識のなさでは、アメリカ帰りで、日本の3年間で一度も勝てなかった村田を初めて勝利投手にしてしまった。

持てる力というか現有戦力だけで試合をすれば、前年度の日本シリーズの制覇の日本ハムの方が、クライマックス・シリーズに出ただけで終わった読売よりも強かったという結果だったと思う。何度でも同じことを言うが、読売は監督の処分はいざ知らず、明らかに無能だった子飼いのコーチ陣は入れ替えた方が良いと思う。

それだけではない。あの投手コーチの尾花も考え物だ。あのように投手が一寸怪しげに見えたとなると直ぐにヒョヒョコと出ていっては、投手に「また替えられるのか」と疑心暗鬼に陥らせるだけだと思う。尤も、あの動きが高橋由伸の代理で出て行っているのであれば、由伸監督は投手の心理が解っていないのではないのか。いくら良い選手を買ってきても、指導者が駄目ならば負けるという悪い例だろう。

行きがかり上、読売の批判を続けてきたが、13連敗が終わった以上、この辺りで「打ち方止め」にしておきたい。

「小池劇場」が日本を滅ぼす

2017-06-12 07:53:37 | コラム
幻冬舎刊“「小池劇場」が日本を滅ぼす”-著者・有本香:

この時期にこのような題名の本を出版するとは、どうしてもその意図を忖度したくなってしまう。新聞広告には「ただ騒がしく他人を叩くだけのワイドショー政治」とデカデカと出ている。このような批判は既に何度も出ていたことで、私には特に斬新さも感じられないし、知らなかった人を驚かせる効果はあるだろうが、小池都知事支持者を怒らせる効果はあると思う。

だが、東京都議会議員選挙の告示を目前にしたこの時期では、私にはその意図が明確であるとしか思えない。私のような小池都知事批判派の部類に入る者としては、やり過ぎではないのかとすら思えるが、ある程度のことを知らしめる意味はあるかと思って広告を見ていた。

そこで、広告に「ファクトを積み上げて検証し云々」とあるところを敢えて引用して紹介してみよう。小池都政という「一つの出来事」を批判的な立場と角度から見れば、こうなってしまうという良い例だと思うから。


◆「都議会冒頭解散」など、実現不可能なものを思い付きで発言するだけ

◆小池都政が10ヶ月で出した金銭上の損失は既に100億円超(豊洲には既に6,000億円が投じられて固定化しているが)

◆築地で止まった環状2号線の東京五輪までの開通は、もはや絶望的(私は何故近頃は誰もこのことを言わなくなったのかと、奇異に感じている)

◆市場問題プロジェクトチームを私物化する小池百合子の側近

◆もはや、世界に約束した仕様でのオリンピック開催は難しい

◆オリンピック準備の遅滞は、すべて決めるべき時に決めない都知事の責任

◆豊洲市場の「地下空間」あって当たり前

◆小池発言を鵜呑みにして豊洲問題でマスコミが広めた10項目のウソ・・・ほか

となっていた。その通りかと思わせる点があるのは確かだ。

私は都民ファースト会などの立場で上記を見れば、「コインの裏側」では必ずしも小池都政の負の面ではないということになるかと思っている。残るは要素は、都民が自らの判断力で小池都政を如何に評価しているかであって、この本を読むか読まないかではないと思うのだが。

因みに、私は有本香という女性のジャーナリストがいるとは承知していたが、都政を深く調査・取材しておられたとは知らなかった。