新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

読売巨人軍の秋が来るのか

2017-09-15 09:03:06 | コラム
日本シリーズに出てしまうかも知れない:

先に述べていたことで、読売の先ずはクライマックスシリーズへの出場が濃厚の気配が出てきた。昨18日夜の対阪神戦では、私が「残念ながら良い投手だ」と認める今シーズンは好調の菅野が出てきたのであれば、先ず阪神を抑えきるかとの弱気でテレビ観戦していた。ところが、案外なことに1回の裏は全ての投球が高めで、1年生の大山に打たれて2点も失ってしまった。だが、彼の防御率からすれば、この辺りが阪神が取れる点数の限度かなとも危惧していた。

阪神だが、私は良くあの手薄な選手層で2位を張っていたものだと寧ろ評価している。適時打を菅野から打った新人の大山は昨夜は打率/238にも拘わらず5番を打っていたが、金本監督は4番を打たせた試合すらあった。これ即ち選手層の薄さ以外の何物でもない。アメリカ帰りの福留だって40歳になって良くやっているとは言え、打率は.262でしかない。全員が2番乃至は6番打者級なのだ。とは言ったが、読売の4番の阿部だって.268で38歳、私が指摘する世代交代要員だ。

読売の強みは何と言っても投手が揃っていることで、昨夜の引き分けの前には日本ハムから出されてきて以来まるで役に立っていなかった左投げの吉川が、阪神を抑えて見せた。彼がどれほど蘇ったか知らないが、菅野、田口、マイコラス、の3人に加えて新人の畠と吉川が所謂「クオリティー・スタート」が出来るようになれば恐るべき陣容だし、これに鉄壁の中継ぎ・マシソンガイルのだから凄い。

阪神は打つ方も良くやっていてここまで2位を死守してきたが、如何せん投手陣も手薄だ。藤波は良い素材だと思うが、彼を立て直せない投手コーチたちは何をやっているのかと歯がゆい。秋山、小野等々良い素材が出てきたが、今回でも3連戦を乗り切ることが出来なかった。しかし、2試合も引き分けに持っていった投手たちと、金本監督は評価しても良いだろう。ではあっても、あんな「薄氷を踏むような」試合を見せられるのは楽しくない。

ところでDeNAだが、善くぞここまであの粗雑な打者と手薄と言って良いだろう投手陣で3位を守っていたものだと思う。私にはラミレス監督は試合運びは上手いのかも知れない指揮官だが、問題は選手たちの緻密さの欠如というか、野球を良く理解していないとしか見えない「学の無さ」を改善できていなかったことが、9月になって4位に落ちた原因だと見ている。

そうそう、今日辺り優勝が決まりそうな広島だが、ここは投手陣の駒不足が気懸かりだ。ジョンソンが復調しないし、野村には昨年の神通力が見えない。中継ぎと締めくくりの投手たちも不安定だ。この弱さが一過性ならば良いのだが、いざクライマックスシリーズになった時に、読売の強力な投手たちを鈴木誠也抜きの打線が何処まで打ち崩すかが最大の問題だろう。

どうやら、私はリーグ優勝ではなく、何処が日本シリーズに出ていくかを気にしているようだ。現時点の閃きでは読売が出ていきそうに思えてならない。