新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月22日 その2 清宮幸太郎がプロ野球志望を表明

2017-09-22 20:12:30 | コラム
読売巨人軍だけには指名されないように:

私はそもそも余り清宮君を評価していないというか、好みの運動選手の型ではないので、彼がプロ野球入りを希望したことについてあらためて感想はない。あれだけマスコミに連日連夜何本ホームランを打ったの新記録だのと持ち上げられ続けば、「俺もプロに行けば満更ではなく、人並み以上の成績を残せるだろう」と思い込んでも何の不思議もないからだ。

それに、私が繰り返して指摘してきたことで、彼らに持ち上げられチヤホヤされて成功した運動選手の数は少ないのだ。卑近な例を挙げれば相撲の琴奨菊、稀勢の里を見よだ。野球では今や日本ハムで二軍暮らしになってしまった斎藤佑樹君にもその気配というか、犠牲者ではないかと言える気がする。

では、何故読売巨人軍だけには行かせたくないと言うのかだが、あの球団で高卒から採って大成した打者が松井秀喜を除いて何人いるのかということだ。王貞治をお忘れかと言われそうだが、あの大成功には故荒川博の尋常ではない個人指導があったではないか。今のあの球団にあれほどの指導者がいるか。坂本勇人があの程度まで育つのに何年かかったかを考えて見ろ。もしあの球団に行けば、折角の?素質に花が咲かない危険性があると危惧するのだ。

もしもくじ運が良くて、ソフトバンクホークスか広島カープに当たれば、清宮君が持っているだろう素質に花が咲く可能性が大いにあるだろう。この二球団で無名だった高校生(や大学生)が何人育っていたか。私は鈴木誠也(二松学舎)などという高校生がいたなんて知りはしなかったし、中村晃(帝京高)や柳田悠岐(広島経済大学)の存在も知らなかった。それだけではない、ここでは育成選手から一軍に大勢上がってきて活躍している。

私が清宮君を余り評価しない理由の一つに「あの足の遅さと、何とも締まりがない走り方」がある。早実ではかかる基本を教えずに打つことだけしか目が行っていなかったらしい。嘗て、立教大学から、南海の勧誘を振り切って、読売巨人軍入りした長嶋茂雄は確かに良く打ったが、気が付けば足も速かったのだ。そういう先例もあることだし、清宮君は今からでも遅くないから、チャンとして運動選手としての基礎をあらためて築き上げるのか大切ではないかな。

解散の大義名分

2017-09-22 14:07:03 | コラム
フジテレビのバイキングで「解散の大義名分」を採り上げた:

22日はジムから帰って何気なく8チャンネルにすると解散が話題で、自民党からは片山さつき、民進党からは大塚耕平が出て、政治評論家は鈴木哲夫が座っていた状況。この番組で採り上げるとは少し意外な取り組みだと思って次第。私はこの大塚という人の博士号まで持っている学歴と日本銀行中退という素晴らしい経歴にずっと注目してきた。それは、それほどの学識経験を活かす場として民主党は余りにも不向きだし、彼自身の論理的ではあってもあれほど学者的な弱さを見せては、出ていく場を誤っているとしか思えなかかった。

彼は(未だに総理が解散と宣言していない時点で)安倍総理が解散に持っていく理由として

*支持率の改善、*モリとカケの追求を避ける、*民進党内の混乱、*新党結成のもたつき

を理路整然と挙げていた。確かに解り良かったが、同じ民進党でも前原や何でも貶す一方の山野井等の連中とは一味違う穏やかさで、如何にも迫力不足だった。あれでは解説者然としていた。

私は彼らの論調を聞いているのも興味はあったが、レギュラー出演者である東国原英夫が「北朝鮮問題は来年に現実問題として危機が訪れる」と予告してたのも印象的だった。彼は「解散で政府も国会も空洞化するというのは正しくない。総理他の閣僚はそのまま残っているのだし、参議院で対応できる」と言い、片山さつきもこの点を補強して賛成した。

議論の大勢は私にはDPRK問題は本当に深刻化しており、東国原が推理して見せたように「トランプ大統領と安倍総理の間では既にアメリカが最悪の場合には極端な手を打っていくことを了解済み」なのであれば、自衛隊の存在を憲法に加えることは必要だということは十分に「解散の大義」になると言っていると聞こえた。ここで興味があったのが大塚の発言で「憲法解釈上疑義があるなど言う必要もなく、自衛隊は合憲」となっていたことだった。

大塚は民進党としては「モリとカケ問題は未だに国民が納得していない」と言い出さざるをえなかったようだが、片山は「その点はこれから先に総理があらためて説明されるはず」と、私には大塚の主張を頭から否定しなかったのは不思議に思えた。というのも、「休会中審査で十分に説明済み」程度は言うかと思っていたから。私は納得していないのは国民ではなく、朝日・毎日・東京新聞とTBS他のマスメディア連合で、彼らが自分たちに都合が悪いニュースを流さなかったことこそ真っ向から批判されてしかべきだと思う。

何れにせよ、私は解散に反対する理由に「モリとカケの追求を避けるとは」とするような姿勢こそ国民の目を欺く所業であり、野党とマスメディア連合軍はいざ解散ともなれば、この一点だけにでも執着して安倍政権批判の論陣を展開するものと予測するのだ。私が危惧することは、この戦法は効果が出てくるのではないかという点だ。一部か会う程度以上の数の国民の方々が fake news と見破ってくれるかが心配だ。

私にとって気懸かりなことは「UNにおけるトランプ大統領と安倍総理の演説はDPRKに対して徹底的に対抗する姿勢を示され、最早取り付く島もない状態で、巷間言われているような『対話』や『意思の疎通』(これは最早死語で「コミュニケーションを取る」というカタカナ語が普及しすぎている)などの余地がほとんど残されていない点だ。それはその通りだとは思うが、ここから先は金正恩委員長がどのように反応してくるかだと思う。

私は如何なることがあっても、金正恩委員長がこれまでの方針を変更する可能性はないと見ている。そこには「モリやカケ」などとは比較することすらあり得ない重大な、敢えて危機という表現を使うこと避ければ、アメリカ・日本・韓国にとっての対DPRKの最悪の事態も予測できるのだ。