関係者全員が一丸となっているのか：
私はIOCも国を代表しての菅内閣総理大臣は「何が何でも開催する。いや開催せざるを得ない」と一方は固く、他方は固くならざるを得ない立場に立って主張しておられるのだと見ている。言うまでもないが、前者はIOCとバッハ会長で、後者は菅義偉首相である。私は我が国の関係者一同を引率される最も難しい職務は菅首相が負われるのが良いと思っている。私はこの1年延期されたオリンピック・パラリンピックが開催出来るか否かについては、かなり懐疑的にならざるを得ない国内の状況だと見てきた。いや、そういう「閃き」しか来なかった。
だが、今となっては開催しない事には、2年続けてその主たる財源であるアメリカのNBCからの中継権利金が入らない事になれば重大な危機に直面するIOCが開催すると言って譲らない以上は、COVID-19に勝利したと示してみせると公表された菅首相も退っ引きならない事態に追い込まれたのだと危惧している。しかし、前後を弁えないマスメディアに森元組織委員会長を辞任に追い込まされただけではなく、他の先進諸国よりは安全な状況下にあるとは言え、COVID-19を制圧したどころか、第4波と変異株の急速な蔓延に苦しめられている事態だ。
その最中にあって、常に反日的な報道を続けるマスコミに、丸川オリンピック担当大臣と小池東京都知事の因縁の対立などとゴシップ扱いの採り上げされ方をしている不始末振りだ。私の目には森喜朗氏の後を継いだ橋本聖子組織委員会長も一向に使命感を帯びた指導者振りを見せているとは思えない。観客をどうすべきかの決定も先送りしてしまった。しかも、今頃になって看護師協会に500人の看護師の派遣を依頼するなどとは、言いたくはないが泥縄以前の準備状況だ。
この看護師派遣の件にしても、2006年1月から10回ほどの入退院を繰り返してきた経験から言えば、一般病棟だけを考えても決して看護師さんの数が十分であるとは思えないのだ。特に夜間などは、あれほど多くの病床を抱えていても深夜番の看護師さんは精々3人で、ナースコールのボタンを押しても直ぐには来て貰えない大変な忙しさだ。そこに、COVID-19の患者を数多く受け入れておられる病院では「オリンピック・パラリンピックに看護師さんを割愛する余裕があるかないか」などは、考えなくとも解る事ではないか。
これらの状況を見ていると、政府、組織委員会、JOC、各競技団体等々は「オリンピック・パラリンピックの開催に向かって一丸となっているのか」と問いかけたくなる。私は既に指摘した事だが、昨年からの新型コロナウイルスの感染が拡大し始めてから「一体全体この難局に当たるに際して、中心となって対処する指揮者というか司令塔の役を務めている者がいるのか」と問いかけてきた。同時に「中核にいるのだろうと見えた西村康稔大臣は責任回避に専念するし、加藤勝信厚労省はまるで他人事のようなつれなさではないか」と批判した。
さらに、尾身茂氏を菅首相までもが前面に押し出して、恰も政治家のように振る舞わせる事にも疑義を呈した。分科会に経済の専門家を入れたのは良いが、その小林慶一郎氏などは医師の委員から軽視されている等とテレビで発言する始末だ。評論家を委員に加えて何とする。
我が国では企業社会でもスポーツ世界でも、「全員一丸となって事に当たるべし」が極めて重視されていて「テイームワーク」が尊重されている。その一丸となって事に当たるべき時に、何処かの都知事のようにひたすら個人技のスタンドプレーを繰り返す人もいる有様だ。そういう事だから、一向に関係者全員が纏まって事に当たっていないように思えてならないのだ。
サッカーのよう団体競技の経験者である私が「恐れながら」と言って申し上げたい事がある。それは「この国家的な大事業になってしまったオリンピックの開催の任務に当たっておられる方々の大多数が、後難を恐れて言わせて貰えば、個人種目の王者ばかりという点だ。柔道、陸上競技のフィルド種目、水泳、スピードスケート等々である。「全員が一塊になって全体の勝利の為には個性を消してでも一丸となろうと努力された経験がおありでしょうか」と伺いたくなる。サッカー出身でJリーグを成功させ、バスケットボール界を立て直した川淵三郎氏は菅首相が退けてしまわれた。
私は自分で言っておきながら前言を翻すような事を言うのだが、この際はJOC会長か、組織委員会長か、オリンピック担当大臣か何方かが立ち上がって、恐らく大変な貧乏くじになってしまうかも知れない｢関係者全員を打って一丸とさせて、見事にオリンピック・パラリンピックを開催に漕ぎ着けて、更に世界の各国から『大成功』と賞賛されるところまで持っていくか、もしくは専横を極めるバッハ会長を説得して、開催を諦めさせるだけの力を発揮する任務｣を引き受けるべきだと思うのだ。
私はIOCも国を代表しての菅内閣総理大臣は「何が何でも開催する。いや開催せざるを得ない」と一方は固く、他方は固くならざるを得ない立場に立って主張しておられるのだと見ている。言うまでもないが、前者はIOCとバッハ会長で、後者は菅義偉首相である。私は我が国の関係者一同を引率される最も難しい職務は菅首相が負われるのが良いと思っている。私はこの1年延期されたオリンピック・パラリンピックが開催出来るか否かについては、かなり懐疑的にならざるを得ない国内の状況だと見てきた。いや、そういう「閃き」しか来なかった。
だが、今となっては開催しない事には、2年続けてその主たる財源であるアメリカのNBCからの中継権利金が入らない事になれば重大な危機に直面するIOCが開催すると言って譲らない以上は、COVID-19に勝利したと示してみせると公表された菅首相も退っ引きならない事態に追い込まれたのだと危惧している。しかし、前後を弁えないマスメディアに森元組織委員会長を辞任に追い込まされただけではなく、他の先進諸国よりは安全な状況下にあるとは言え、COVID-19を制圧したどころか、第4波と変異株の急速な蔓延に苦しめられている事態だ。
その最中にあって、常に反日的な報道を続けるマスコミに、丸川オリンピック担当大臣と小池東京都知事の因縁の対立などとゴシップ扱いの採り上げされ方をしている不始末振りだ。私の目には森喜朗氏の後を継いだ橋本聖子組織委員会長も一向に使命感を帯びた指導者振りを見せているとは思えない。観客をどうすべきかの決定も先送りしてしまった。しかも、今頃になって看護師協会に500人の看護師の派遣を依頼するなどとは、言いたくはないが泥縄以前の準備状況だ。
この看護師派遣の件にしても、2006年1月から10回ほどの入退院を繰り返してきた経験から言えば、一般病棟だけを考えても決して看護師さんの数が十分であるとは思えないのだ。特に夜間などは、あれほど多くの病床を抱えていても深夜番の看護師さんは精々3人で、ナースコールのボタンを押しても直ぐには来て貰えない大変な忙しさだ。そこに、COVID-19の患者を数多く受け入れておられる病院では「オリンピック・パラリンピックに看護師さんを割愛する余裕があるかないか」などは、考えなくとも解る事ではないか。
これらの状況を見ていると、政府、組織委員会、JOC、各競技団体等々は「オリンピック・パラリンピックの開催に向かって一丸となっているのか」と問いかけたくなる。私は既に指摘した事だが、昨年からの新型コロナウイルスの感染が拡大し始めてから「一体全体この難局に当たるに際して、中心となって対処する指揮者というか司令塔の役を務めている者がいるのか」と問いかけてきた。同時に「中核にいるのだろうと見えた西村康稔大臣は責任回避に専念するし、加藤勝信厚労省はまるで他人事のようなつれなさではないか」と批判した。
さらに、尾身茂氏を菅首相までもが前面に押し出して、恰も政治家のように振る舞わせる事にも疑義を呈した。分科会に経済の専門家を入れたのは良いが、その小林慶一郎氏などは医師の委員から軽視されている等とテレビで発言する始末だ。評論家を委員に加えて何とする。
我が国では企業社会でもスポーツ世界でも、「全員一丸となって事に当たるべし」が極めて重視されていて「テイームワーク」が尊重されている。その一丸となって事に当たるべき時に、何処かの都知事のようにひたすら個人技のスタンドプレーを繰り返す人もいる有様だ。そういう事だから、一向に関係者全員が纏まって事に当たっていないように思えてならないのだ。
サッカーのよう団体競技の経験者である私が「恐れながら」と言って申し上げたい事がある。それは「この国家的な大事業になってしまったオリンピックの開催の任務に当たっておられる方々の大多数が、後難を恐れて言わせて貰えば、個人種目の王者ばかりという点だ。柔道、陸上競技のフィルド種目、水泳、スピードスケート等々である。「全員が一塊になって全体の勝利の為には個性を消してでも一丸となろうと努力された経験がおありでしょうか」と伺いたくなる。サッカー出身でJリーグを成功させ、バスケットボール界を立て直した川淵三郎氏は菅首相が退けてしまわれた。
私は自分で言っておきながら前言を翻すような事を言うのだが、この際はJOC会長か、組織委員会長か、オリンピック担当大臣か何方かが立ち上がって、恐らく大変な貧乏くじになってしまうかも知れない｢関係者全員を打って一丸とさせて、見事にオリンピック・パラリンピックを開催に漕ぎ着けて、更に世界の各国から『大成功』と賞賛されるところまで持っていくか、もしくは専横を極めるバッハ会長を説得して、開催を諦めさせるだけの力を発揮する任務｣を引き受けるべきだと思うのだ。