新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月26日 その2 韓国は度しがたい國では

2021-05-26 11:18:23 | コラム
バイデン大統領に我が国の菅首相に次いで呼ばれて:

先日のPrime Newsでこの件が採り上げられていたので、初めてその意義が論じられているのを聞けた。私はこの会談には余り関心がなく、バイデン大統領がそれでも2番目に持ってこられた裏には、極めて簡単な理由があるのだと思っていた。それは、それでなくとも進歩派(なのかな?)の主導的な立場にありDPRKとの関係を政権の最重要事項とし、放っておけば最大の輸出相手国でもある中国に限りなく靡いて行くことを選択するだろう韓国を、アメリカ側というか自由と民主主義の集団に少しでも引き寄せておこうという意図の現れだと見ていたから。

しかしながら、韓国内の世論は日本(イルボン)の後で2番目だったことが気に入らなかったようだったのは、あの国のこれまでの反日と抗日の感情論から見れば何らの新鮮味もないと思っていた。ところが、韓国のメディアはバイデン大統領との単独、少数、大人数の会談の時間の合計が菅首相の時より何分長かったとか、昼食には菅首相がハンバーガーだったか海鮮料理が出たという事を引き合いに出して、我が方が優遇された大成功の会談だったと歓喜していたというのだ。でも、Prime Newsでは事務方だったかは「ハンバーガーだけは出さないでと懇願した」という解説も出ていた。

文大統領と韓国のマスコミはこのような事柄まで取り上げて、如何にも彼らが我が国よりもバイデン大統領に重要視されていたかを強調したかったようだ。だが、既に任期の終わりが1年を切った大統領が結果的にはアメリカとの関係においても、DPRKとの関係にも何ら進展の後がなく、我が国との関係も恐らく史上最悪に近い状況にまで持ってきてしまったにも拘わらず、アメリカと中国の間をウロウロしているだけにしか見えないのだ。

文在寅大統領に後に進歩派と保守派の何れかから後継者が現れるかなどは私などには解らないが、アメリカとは歴とした同盟関係がある我が国に対しては何かと言えば極限まで逆らい、慰安婦婦問題や半島からの労働者の裁判の判決問題も解決する気がない状態で、中国に阿っていながらバイデン大統領に歩み寄って貰えて優遇されたと歓喜しているとは、あの國は何時まで経っても度しがたいなと、あらためて痛感した次第だ。

私は韓国には1971年と72年に2度ほど出張し、ウエアーハウザーに在職中に1度、リタイア後にも90年代に2度ほど、親しくして頂いていた中小財閥のオウナーとの会談も兼ねて訪問して、「韓国とは」を色々な角度から経験して観察してきた。70年代でも、その後でも「もしかして、この國は未だ国家としての体を為していないのでは」と疑うような現象が多々あった。この度の文在寅大統領のアメリカ大統領との会談の状況を見ると「この國は未だにその当時の状態を引き摺っているいないとしか思えない」というのが、偽らざる感想だ。



ワクチンの接種状況が何故バラつくのか

2021-05-26 08:15:01 | コラム
各都道府県の裁量に委ねたからか:

昨25日に診察を受けた歯科医で先生に伺って見た。先生も矢張り未だ接種を受けておられず、26日に順番が来たと言っておられた。短い時間内に更に伺って見ると、先生の見解では「政府は入荷するファイザーのワクチンを各都道府県に割り振っているのだが、東京都庁はその割り当てられた箱数を区市町村に丸投げした形なので、それぞれの行政区内でバラツキが出ているようだ。しかしながら、ワクチンの数が不十分な為に、歯科医師会と医師会が話し合って医療従事者の接種の順番を決めている。だが、未だに接種が終わっていないのである」となっていた。

現に24日に診察を受けに行った掛かりつけのクリニックには「ワクチンの接種は7月31日まで午後に行うが、現在は医療従事者のみ」との掲示が出ていた。先生自身が未だ受けておられないようだったが、あれもこれも「ワクチンが回ってこないので」と言われていた。

ここから先は私の推理である。「政府が各都道府県に割り当てておられるワクチンのは個数の基準というか基礎を、どのように設定されたのか解らない。だが、十分な準備期間が取れていなかったために医療従事者や高齢者の数を正確に把握できていなかったので、各都道府県での接種の進行の度合いにバラツキが生じたのではないか」となる。報道では「その準備が整う前に、多くの自治体で接種券を作製して各家庭に送付してしまったという事も、跛行の原因である」との説もあった。

事実、接種会場を首長が決める以外にも、市町村によっては私立の病院や開業医先生の医院とクリニックにも依頼している所があったそうだ。私の平塚市に住む級友は同期の医師が院長である病院で予約が速やかに取れて、既に接種を終えていた。市の広報には接種をする医院とクリニックが公開されていたが、その病院名が出ていなかったそうだ。何故かと尋ねると「掲載すれば予約の電話が殺到して事務方がパンクしてしまうから。口コミのみとした」と答えられたそうだ。何れにせよ、神奈川県下ではワクチンの割り振りが上手く行っていたらしいのだ。

私はこのような地域によって跛行現象が生じていることで、政府を責めても仕方がないのではと、寧ろ諦観している。その理由は、インフルエンザのワクチンのように予め接種を受けて貰う人の名簿を各都道府県で準備が整っているのとは違って、ウイルスのワクチン接種は初めての事であるから、その準備が速やかには整わなかったのも止むを得ないのではないかと思うようにしている。昨夜のPrime Newsでも、自民党の佐藤正久佐参議院議員は「大規模接種会場の準備が1ヶ月であそこまで進んだのは自衛隊だったからで、大変な業績だ」と語っていた。

この大規模接種会場の件はマスコミ報道によっているが、私は現職の頃の情報収集に集中していた仕事の進め方から離れられず、21と22日には国立国際医療研究センターと調剤薬局の薬剤師の店長から、東京山手メデイカルセンターでは受付の女性にという具合で、全て自分で取材して「何故、新宿区では高齢者の接種が速やかに進行しないのか」を把握しようとしてきた。区内では高齢者への接種は17日から10会場で開始されたが、それぞれの場では接種は毎日行われる訳ではない。私には区の広報が言うほどには、ワクチンの確保が十分なのかと一寸疑問に感じている。