NPBでは新人選手の活躍が目立っている:
今回はセントラルリーグに限定した話である。昨8日は敢えてTBSが中継した阪神タイガース対DeNAベイスターズの野球を見ていた。と言うのも、この両球団では新人選手(rookieと書いて「ルーキー」とは発音しないのだ)の活躍が目覚ましいので、大いに興味があるのであって、他球団からFA選手を高額で仕入れた旧人選手ばかりの読売ジャイアンツには関心がないのだ。
目下のところで、私が最大の関心を持っているのはタイガースの佐藤輝明である。タイガースの試合の中継があれば、佐藤君の出来具合を極力見るようにしている。遺憾ながら、超後期高齢者となってしまった現在では甲子園は言うに及ばす、横浜までもウイルス感染の危険性と体力の消耗度を考えるときに、とても現場に出向いて観戦することはしないのだ。故に、かの松井秀喜君も20年近く前になったか、一度だけ東京ドームで見ただけだったし、イチロー君も2007年4月にシアトルで見ただけだ。だから、彼らの本当の姿は解らないと言って良いと思う。
佐藤輝明の場合は前評判が凄すぎたので「大いに期待すべきか、過大評価か」が不明だった。そして、4月になってからの姿をテレビで見る限りでは、最早その存在すら知らない人ばかりだと思う嘗てのホームラン王・大下弘の「ホームランか三振か」のような素材としては最高級であっても、プロの投手には手もなく捻られるタマかとも疑っていた。本人を見ていないので断定できないが、素材としては松井秀喜かそれ以上かも知れないと思わせられていた。実際には当初はマスメディアが指摘していたような「内角攻め」(「インコーナー」は日本語である)に遭って三振ばかりしていた。
しかし、予想した以上に早くプロの投手に馴れてきてホームランは打つは物凄い打球の速度を活かして適時打を打つはで、打率も0.27まで上げてきて、体調不備で欠場している大山悠輔に代わって4番まで打っている。彼の場合は、それまでは2人の外国人選手の後を打っていたが、4番となると外国人の間に挟まれているので、相手の投手も息が抜けない打線になって、彼の存在が脅威になってきたようだ。恐らく、遠からぬ将来にアメリカに行こうというところまで伸びるだろう。
佐藤君の目下の課題は、1年間を通して試合をするプロの世界に適応する体力を付けられるかくらいしか、問題点がないような気がする。あれほどの素材でありながら、近畿大学在学中には余り騒がれなかったのは何故だろう。大谷翔平とは少し趣が異なるが、希に見る素材であり、期待して良いと思う。
タイガースにはもう一人投手に伊藤将司という社会人野球経由の有望新人がいた。横浜高校という高校野球の名門から大学を経ているが、同じ横浜高校の先人成瀬に似た独得の投球フォームで、昨日で3勝になっていた。特に目立った威力がある投球をする訳ではないが、制球力と度胸の良さでベイスターズを捻って見せてくれた。懸念材料ありとすれば、あの球速では馴れられたら打ち込まれる気がする点だ。タイガースには同じく社会人野球経由の内野手・中野拓夢がいるが、彼についてはまた別の機会に論じたい。
ベイスターズである。ここには先頃まで3割を打っていた中央大学から来た新人・牧秀悟が良いようだ。松本一高という高校野球界ではそれほど知られていないところの出身だ。それが大学から来ていきなり内野の要というか(恥ずかしながら、会社の野球で経験して最も難しいと知った)2塁手をこなしているだけではなく、かなり確実な打者であると見せているのは、大したものだと思って評価している。恐らく、佐藤輝明さえいなければ、新人王の有力候補だったと思う。
彼ら新人たちにはCOVID-19の感染拡大という未曾有の悪条件を克服して、テレビ観戦者を楽しませて欲しいものだと期待している。ところで、FAジャイアンツには上記の3人に対抗できるような新人選手がいただろうか。
今回はセントラルリーグに限定した話である。昨8日は敢えてTBSが中継した阪神タイガース対DeNAベイスターズの野球を見ていた。と言うのも、この両球団では新人選手(rookieと書いて「ルーキー」とは発音しないのだ)の活躍が目覚ましいので、大いに興味があるのであって、他球団からFA選手を高額で仕入れた旧人選手ばかりの読売ジャイアンツには関心がないのだ。
目下のところで、私が最大の関心を持っているのはタイガースの佐藤輝明である。タイガースの試合の中継があれば、佐藤君の出来具合を極力見るようにしている。遺憾ながら、超後期高齢者となってしまった現在では甲子園は言うに及ばす、横浜までもウイルス感染の危険性と体力の消耗度を考えるときに、とても現場に出向いて観戦することはしないのだ。故に、かの松井秀喜君も20年近く前になったか、一度だけ東京ドームで見ただけだったし、イチロー君も2007年4月にシアトルで見ただけだ。だから、彼らの本当の姿は解らないと言って良いと思う。
佐藤輝明の場合は前評判が凄すぎたので「大いに期待すべきか、過大評価か」が不明だった。そして、4月になってからの姿をテレビで見る限りでは、最早その存在すら知らない人ばかりだと思う嘗てのホームラン王・大下弘の「ホームランか三振か」のような素材としては最高級であっても、プロの投手には手もなく捻られるタマかとも疑っていた。本人を見ていないので断定できないが、素材としては松井秀喜かそれ以上かも知れないと思わせられていた。実際には当初はマスメディアが指摘していたような「内角攻め」(「インコーナー」は日本語である)に遭って三振ばかりしていた。
しかし、予想した以上に早くプロの投手に馴れてきてホームランは打つは物凄い打球の速度を活かして適時打を打つはで、打率も0.27まで上げてきて、体調不備で欠場している大山悠輔に代わって4番まで打っている。彼の場合は、それまでは2人の外国人選手の後を打っていたが、4番となると外国人の間に挟まれているので、相手の投手も息が抜けない打線になって、彼の存在が脅威になってきたようだ。恐らく、遠からぬ将来にアメリカに行こうというところまで伸びるだろう。
佐藤君の目下の課題は、1年間を通して試合をするプロの世界に適応する体力を付けられるかくらいしか、問題点がないような気がする。あれほどの素材でありながら、近畿大学在学中には余り騒がれなかったのは何故だろう。大谷翔平とは少し趣が異なるが、希に見る素材であり、期待して良いと思う。
タイガースにはもう一人投手に伊藤将司という社会人野球経由の有望新人がいた。横浜高校という高校野球の名門から大学を経ているが、同じ横浜高校の先人成瀬に似た独得の投球フォームで、昨日で3勝になっていた。特に目立った威力がある投球をする訳ではないが、制球力と度胸の良さでベイスターズを捻って見せてくれた。懸念材料ありとすれば、あの球速では馴れられたら打ち込まれる気がする点だ。タイガースには同じく社会人野球経由の内野手・中野拓夢がいるが、彼についてはまた別の機会に論じたい。
ベイスターズである。ここには先頃まで3割を打っていた中央大学から来た新人・牧秀悟が良いようだ。松本一高という高校野球界ではそれほど知られていないところの出身だ。それが大学から来ていきなり内野の要というか(恥ずかしながら、会社の野球で経験して最も難しいと知った)2塁手をこなしているだけではなく、かなり確実な打者であると見せているのは、大したものだと思って評価している。恐らく、佐藤輝明さえいなければ、新人王の有力候補だったと思う。
彼ら新人たちにはCOVID-19の感染拡大という未曾有の悪条件を克服して、テレビ観戦者を楽しませて欲しいものだと期待している。ところで、FAジャイアンツには上記の3人に対抗できるような新人選手がいただろうか。