新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

高校3年生が志願したい大学

2022-07-16 16:05:04 | コラム
リクルート進学総研の調査より:

昨7月16日に産経新聞がこの調査を取り上げていた。私の個人的な興味を惹き付ける話題だった。この調査は高校3年生に志願したい大学を尋ねたもので、関東、東海、関西の三地区の高校を対象にしていたそうだ。

産経はこの記事の締めくくりに“(高校生に)進学先を選ぶ際に重視する項目を尋ねると「就職に有利」、「卒業後に社会で活躍できる」などが上昇傾向にあり、調査担当者は、新型コロナウイルス禍で将来への不安が強まった事が背景にある”としていた。

そこで、先ず関東の上位10大学はといえば、1位が早稲田大学、2位が明治大学、3位が青山学院大学、4位が立教大学、5位が前年の8位から上がってきた慶応大学、6位が5位から下がった中央大学、7位が6位から下がった日本大学、8位が6位から下がった法政大学、9位が10位から上がった千葉大学(国立である)、10位は11位から上がってきた上智大学だった。

この結果を日本大学の出身者に見せたところ、俗に言う「日東駒専」の中で唯一日本大学が入っていたのは、学部が多いから志願者も増えたのではないかということと、慶応大学と共に医学部がある総合大学という点も影響したと思うと語っていた。そういう視点からすれば「四大私立大学」から東京理科大を除いて3大学が入っているし、MARCHの5大学は全部入っていた。

因みに、東海地区での上位5大学を挙げておけば、1位は名城大学、2位が名古屋大学(国立)、3位は南山大学、4位は中京大学、5位は名古屋市立大学となっていた。関西の上位5大学では1位が関西大学、2位が近畿大学、3位が大阪公立大学、4位が同志社大学、5位が関西学院大学となっていた。個人的にやや意外だったのは立命館大学が前年の7位から8位に低下したことと、10位に京都産業大学が前年の12位から上がってきていた辺りだ。

関東地区の上位大学について想像してみると、青山学院大学は箱根駅伝での華々しい活躍がある上に、多くのテレビ局で人気が高い女子のアナウンサーやキャスターを輩出しているからかなと思ったりする。立教大学は英国国教会を始祖とする大学で厳しい校則の下にあると理解していたが、近年はテレビ業界には関口宏、みのもんた、徳光和夫、古舘伊知郎等々の有力者を多く出していることの他に、スポーツ界ではかの長嶋茂雄氏の存在も忘れられないので、高校生の憧れにもなっているかと、ふと考えたりした。

早稲田大学の出身者には大企業の社長さんも多いし、ジャーナリズム、文壇の世界にも有名人が多いので、高校生たちが関心を持ち、進学を希望するのも不思議ではないと思っている。なお、上智大学が10位だったことについては、言及を差し控えることにする。