新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

都議会の百条委員会

2017-02-25 08:38:56 | コラム
小池都知事の巧みな都議会選挙対策か:

24日夜のPrime Newsは東京都議会が議決した百条委員会を採り上げるとあったので、少しだけの興味を持って見ていた。しかし、司会の反町に突っ込まれた共産党と維新の会の都議会議員は「都民の目が豊洲問題に厳しく焦点を絞られているので(当方にそんな思いなど毛ほどもないが)ここは委員会を設置して石原元都知事や浜渦元副知事を呼んで云々」と未だに東京ガスから如何なる交渉をして何故豊洲を買ったかを解決すること大事だという点に拘っていた。

しかも、19名も呼ぶ証人の中に都議会員が入っていないのは何故かと、ここでも反町に問い質されると、答えになっていない答えしか出来ない始末だった。私は「今更この問題を石原君以下を呼んで問い詰めて、何らかの答えが出たとしても、それが地下水からおかしな物質が標準値以上に出てきたので移転を延期した(誰が?)問題か解決される材料になるのか」との疑問を呈してあった。その際には石原君が「私が悪う御座いました。私財を抛っても弁償しますとでも言ったとして、それが何になる」とも指摘した。

石原君以下の証人が何らかの責任を認めとして、その結果で地下水のベンゼンが劇的に減って安全性が保証され速やかに築地から移転でもするのか。私には良く解らない。

雑誌を含めたマスコミの論調を見ていると「小池都知事は敵を作ってはその方と対決する姿勢を見せるという作戦を採り、それなりの効果を発揮してきた。今や都知事は来たるべき7月の都議選に焦点を絞っているので、豊洲移転問題の結論は都議選が終わるまで出すまい。その間の標的が石原元東京都知事に絞られているのだ」という指摘が見える。そんなものかなと思わせられる。

同期の英雄・石原慎太郎君が何とかこの危機と言うべきか難局と言うべきか知らないが、言うべきことと承知していることを言いたいだけ言って疑念というのか黒い霧とでも言うのか知らないが、豊洲問題の解決を図ってくれれば良いがと思っている。あれだけの巨費を投じてしまったあれだけの立派な設備を何時まで経っても眠らせておくのは、幾らかの都民税を納めた者からすれば決して歓迎できることではないのだ。

あれだけの立派な設備何時まで空のままで引っ張っていくご予定かと伺ってみたいのだ。だが、その百条委員会なるものの委員があの程度では甚だ心許ない。あれで、小池マジック?から脱して自分の言葉で石原君を問い詰めるような質問が出来るのだろうか。そう思わせる発言ばかりなので30分ほどでPrime Newsを見るのを止めた。


2月24日 その2 カタカナ語排斥論者は言う

2017-02-24 17:57:26 | コラム
プレミアム・フライデーだと:

「たやってくれたな」と思った。本日がその第1回目だったらしいが、何処かの建物で通過したガラスのドアに係員が黄色っぽい印刷の英語の表記のポスターの如きものを貼っていたので、「あー、そーだったか」と解った次第だ。

何が気に入らないと言うか、おかしいかと言えば“premium”の正しい発音は「プリーミアム」と表記すれば最も原語に近くなるだろうからという点だ。それを何も思わずにか、何を考えたのか、ローマ字読みを採り入れて「プレミアム」とし、返す刀で「プレ金」とまでしてしまった。こんなことをやっていて、英語の試験に「この単語にアクセントを付けよ」などと言う下らない問題を何時まで経っても出している。

好い加減にチャンと原語通りのカタカナ表記をする習慣をつければどうだ。罪なき子供や児童や、生徒や、学生だけに止まらず、不勉強な大人も「プレミアム」が英語の発音だと思い込んでしまうのではないか。何時までもこんなことを言っているのも草臥れるが、英語教育をどうのと言うのならば、こういう小さなことから正していくべきではないのかな。これは文科省に言うべきかな、それとも某通信社か?

3M Clubの零れ話

2017-02-24 07:35:01 | コラム
アメリカの医療費は非常に高額である:

オバマケアをトランプ大統領が取りやめることは採り上げたが、話しが偶々当日退院したばかりの家内の手術料を含んだ費用に及んだ。すると、SM氏はその費用はアメリカでは考えられないほど経済的であるかを(兎角、医療費が嵩むことが問題になっている我が国の制度と比較すれば)指摘した。アメリカに在住する日本人の間では、飛行機代を考えても日本に戻って手術を受ける方が経済的であり且つ安心できると考えて帰国する人が増えているとも語った。尤も、貯めてあるマイレージを活かせば飛行機代は節減可能かも知れない。

アメリカの医療費は高額であるだけではなく、手術を受けた後でも数日で退院させられて自宅療養と外来での治療を言われる由である。YMとSM両氏は、「私の家内が負担した費用ではアメリカでは2~3日も入院させて貰えないかも知れない」と指摘された。アメリカでは信頼されている保険会社の保険に入っていないと治療を受けられない場合があると聞いているが、SM氏は月額300ドルに近い保険に入って安全を期していると言っていた。YM氏は冗談交じりに「アメリカで暮らす時には病気にならぬよう心がけるべきだ」とも言っていた。

両氏とも「そのアメリカでオバマケアを廃止すれば、またもや2,000万人以上の無保険者が出る階層があるのだから、容易ならざる問題となるだろう」と指摘していた。加えて、その国民皆保険を何とかして実現しようとしたオバマ前大統領の努力は解らないでもないが、今年中か来年には難しい問題が発生するかも知れないと予測した。この点では日本で良かったということになるのだろうが、我が国の医療費制度にも難点があると報じられているのは気懸かりだと思う時もある。

3M Clubで採り上げたトランプ大統領関連以外の話題

2017-02-23 12:52:08 | コラム
アメリカの景気と暮らしの動向:

SM氏が言うには、西海岸の不動産市況が盛り返してきてLA付近では高騰中で、ロスアンジェルス空港から1時間以上もドライブする彼の住むDiamond Barの住宅地帯でも上がり気味だそうです。西海岸で最も上がっているのがシアトルで、我が社が嘗て売り出したゴルフ場の会員権付きの住宅辺りはリーマンショックで下がった分をほぼ取り返したそうです。YM氏は底値から35%以上を戻していたら売り時かも知れないとコメント。

また、SM氏はカナダBC州のヴァンクーヴァーの住宅価格は中国人が買い漁るので値上がりしただけではなく、大量の中国人が流入するのでカナダ政府が耐えかねて「中国人が家を買う場合には最短で2年間は住み続けることと、15%の取得税(?)を課すること」とにしたので、移住者が少し下火になったそうです。一同「我が国でもこういう規制の立法化が必要な時であろう」と意見の一致を見ました。

彼ら中国人はどうやって蓄財したのか非常に金持ちで、カリフォルニア州でも物件を買いまくっているそうで、それでなくても高い彼の地の住宅価格が上がる一方だそうです。YM氏は彼らは自国の政府をと人民元を信用しないので貯めてあった人民元でドンドン外貨を買っては持ち出すので、外貨準備高が激減していると解説。彼が先週末まで旅行していたスペインにも行く先々で漢字の看板を掲げた店が増えていて驚いた由。

SM氏はアメリカ人の生活というか職業の選択が変わるかも知れないと言って語り出したのが、最も優れた自由業と認識されていた弁護士と医師がその収入が如何に良くても余りの激務のために長生きしていないという調査資料が出たのだそうです。弁護士は最早供給過剰で競争が激化する一方でも、アメリカ最大手の事務所に入れば一般の新卒の何倍もの年収が保証されているが、その余りの激務の為に耐えきれずに辞めていく若い弁護士が増えてきたとの結果が出ていた由。

また医師は大学病院等の勤務医の場合は20~30万ドル辺りの年収にはなるようだが(飽くまでも推定)、休日どころか勤務時間中にも休む暇もない激務では耐えがたいという声が上がりだしていると、YM氏も大学の医学部の教授たちからも聞いていると裏書き。SM氏が言うには「そうなると最も長生きできそうなのがビジネスマンで、有給休暇も取れるし、最近では金曜日は出勤せず家ででも何処でもインターネットを使って仕事をして良いという会社も出現した」と解説してくれた。それだけではなく、一定上の地位に達すれば「ボーナス」(我が国の制度とは違って経営者が見て成績優秀と評価された場合にのみ支給される仕組み)を年収の何割かになる学で貰える制度の恩恵もあるのだと聞かされた。

ただし、そういう恵まれたビジネスの世界に入っていくためには今やIvy League等の一流大学かそれと同等と見なされる大学ののMBAでないと、そのいう「クラブ」には入れないという傾向が益々顕著になってきたと、YM氏が補足した。しかも、現在ではそういうビジネススクールでは年間の学費が600万円に迫ってきたので、如何に奨学金があるとは言え、進学するのは大変なのだそうだ。そこには学生ローンもあるが、これは卒業に必ず働いて返さないとブラックリストに載せられて、住宅ローン等を借りる際に大きなハンデイキャップになるので、要注意という世界。

未だ他にも語り合ったが、仲間内の雑談なので、先ずはこの辺りまででお許しを。


2月22日 その2 トランプ政権下のアメリカを論じれば

2017-02-22 14:59:23 | コラム
トランプ大統領の下のアメリカ:

22日は私的な事情これあり多忙なので取り急ぎ、簡単なことだけを。

トランプ大統領の日頃の乱暴な言葉遣いは彼の支持層であるブルーカラーやプーアホワイト等以下の層に向けて語りかける都合上、上品な言葉を使うよりも要するに「良いとか、悪いとか」のような表現か“fake news”のようにマスコミを批判する等の誰が聞いても解るような言葉ばかりを使っていると解釈すれば良いのだというのが、二人の意見というか見解でした。その点は私にも納得がいく説明で、何時のことだったか大統領就任後にアメリカ大統領として公式に語った時の英語は語彙も十分であり、それなりの品格も備えていたと聞こえました。

また、トランプ大統領は選挙キャンペーン中に打ち上げた公約をそのまま大統領令何なりで実行に移しているのは忠実で良いのだが、それらが全て実際に承認された訳でもなく、苦戦しているのも間違いない事実だということ。オバマケアも差し止めるとは言ったものの、その下にある者たちだけで3,000万人もあるのが実態だけに、それが国会を通るにしても今年ちゅうはあり得まいということでした。

要するに、共和党が多数派であっても、彼を支持しない一派が党内にある以上、大統領令を発行しても7ヶ国からのアメリカ入国禁止令が法廷闘争に遭ったようなものだということ。中国に厳しい姿勢を採っているのもそれなりの評価は得ても、中国を敵対視した後に何が起きるかを考えておられるのかと思うと、手放しという訳にも行くまいと思うと二人とも見ていた。

また、政権移行テイームが未だ完全に機能しておらず、閣僚に空席が残ったままであるのもさることながら、中央官庁の幹部である官僚が数千人埋め切れておらず、実務が滞っているのはかなり大きな問題である。また、各国への大使の発令も出来ていないのも実態。現に、駐日本大使もケネデイー大使が帰任したままのはずだ。この状態で何時までやっていくのか知らぬが、外交の面では好ましくない状態であろう。

また、我が国でトランプ氏はペンシルベニア大のビジネススクールである“Wharton School”出身のMBAであるように報じられているが(私もそう信じ込んでいました)、実態はあのIvy Leagueの大学の4年生を卒業しているだけのようであると、少し驚きの話しも聞かされた次第。

このままに推移せんか、4年の任期は、途中で弾劾(Impeachment)にでも遭わない限り、やり通せるだろうが、そこまでで終わる可能性がかなり高いと見られている由。ただ、皮肉な見方をすれば、あれだけ公約したことを言いたい放題とも見えるようなやり方で次から次へと打ち出していけば、「あれは良いじゃないか」か「面白いじゃないか」とばかりに支持する層があるのも間違いないところかとの見方もあるだろうと。

話題は未だ他にもあったが、それは何れ別の機会に。