新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

「大谷翔平がWBCを辞退した」その2

2017-02-06 16:53:38 | コラム
大谷翔平論から

昨日の私の大谷翔平論について、フットボールのXリーグのコーチ経験者から以下のような感想が寄せられたので紹介する次第。

>引用開始

去年10月の怪我が治らないという話が理解出来ないです。

大谷の「二刀流」はやりたければやればいいと思っていますが、そのために怪我治らないという状況が起きているとしたら、トレーニングというより、日本ハムの医療サポート体制がなっていないと言う事だと思います。

その怪我は日本シリーズではなく癖になっていると思われるからです。チームドクターとリハビリ担当のトレーナーは何をやっているのか?つまり、「プロ野球は二刀流をする環境が整っていない。」アメリカなら選手はシーズンオフでもチームの施設(または個人で契約している施設)へリハビリに来ているのが普通です。

アメリカではNFLとMLB掛け持ちもいましたから野球内での二刀流が特段すごい訳では無いと思います。ただ、NFLとMLBの掛け持ちは選手生命が短くなるというのが、今のところセオリーです。

<引用終わる

上記について、当方からの追加の意見は下記の通り。

非常に残念な表現になるが、我が国のスポーツ界はまだまだ後進国。アメリカのことばかり言うなと言われるのを覚悟で言えば、フットボールの強豪大学では学業成績が一定以上を維持していない学生は練習に参加させない。参加出来る学生にはトレーナーが細かく体を検査して何処をどう鍛えてくるかを指示し、学生(部員)はそれに従って自分でウエイト等々を自主的に行って備えてくる。そして、練習に参加すればその場で実際の練習が出来る体を整えてあるのが当たり前。

それ故に、我が国の大学やプロのように長時間練習をしてしごくなどという非近代的なことはあり得ず、さっさとコーチたちが予め決めた手順で進め、2~3時間で終了すると聞かされている。プロ野球の練習で言う1000本ノックなどという類いの練習法はあり得ないのが普通だと理解している。しかもトレーナーも理学療法士もいるのだから、怪我の治療が長引くことなどあり得ない。

プロが試合をするスタジアムには全ての診療科目の医師が待機しているし、レントゲン写真の設備などは当然あって、骨折、捻挫等の診断が即座に出来る由だ。その為には経費もかかるのだが、大学ではその資金は7~9万人収容のスタジアムをキャンパス内に設けて年間指定席等を売って資金集めが出来ているし、入場料収入もある。

UCのバークレー校のキャンパス内にはジーンズのリーバイス社の社長ハース氏が寄付した12,000人収容のバスケットボール専用のパビリオンがあり、ここでも年間指定席が寄付金で買えるシステムになってた。シーズン席は一般人でも買えるそうだし、入場券の当日売りもある。

我が国のスポーツ界は技術的には世界的にはそれほど遅れていないとも言えるが、アメリカと比較すればこういう面では見劣りがする。残念だが事実であると思っている。