新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

3M Clubで採り上げたトランプ大統領関連以外の話題

2017-02-23 12:52:08 | コラム
アメリカの景気と暮らしの動向:

SM氏が言うには、西海岸の不動産市況が盛り返してきてLA付近では高騰中で、ロスアンジェルス空港から1時間以上もドライブする彼の住むDiamond Barの住宅地帯でも上がり気味だそうです。西海岸で最も上がっているのがシアトルで、我が社が嘗て売り出したゴルフ場の会員権付きの住宅辺りはリーマンショックで下がった分をほぼ取り返したそうです。YM氏は底値から35%以上を戻していたら売り時かも知れないとコメント。

また、SM氏はカナダBC州のヴァンクーヴァーの住宅価格は中国人が買い漁るので値上がりしただけではなく、大量の中国人が流入するのでカナダ政府が耐えかねて「中国人が家を買う場合には最短で2年間は住み続けることと、15%の取得税(?)を課すること」とにしたので、移住者が少し下火になったそうです。一同「我が国でもこういう規制の立法化が必要な時であろう」と意見の一致を見ました。

彼ら中国人はどうやって蓄財したのか非常に金持ちで、カリフォルニア州でも物件を買いまくっているそうで、それでなくても高い彼の地の住宅価格が上がる一方だそうです。YM氏は彼らは自国の政府をと人民元を信用しないので貯めてあった人民元でドンドン外貨を買っては持ち出すので、外貨準備高が激減していると解説。彼が先週末まで旅行していたスペインにも行く先々で漢字の看板を掲げた店が増えていて驚いた由。

SM氏はアメリカ人の生活というか職業の選択が変わるかも知れないと言って語り出したのが、最も優れた自由業と認識されていた弁護士と医師がその収入が如何に良くても余りの激務のために長生きしていないという調査資料が出たのだそうです。弁護士は最早供給過剰で競争が激化する一方でも、アメリカ最大手の事務所に入れば一般の新卒の何倍もの年収が保証されているが、その余りの激務の為に耐えきれずに辞めていく若い弁護士が増えてきたとの結果が出ていた由。

また医師は大学病院等の勤務医の場合は20~30万ドル辺りの年収にはなるようだが(飽くまでも推定)、休日どころか勤務時間中にも休む暇もない激務では耐えがたいという声が上がりだしていると、YM氏も大学の医学部の教授たちからも聞いていると裏書き。SM氏が言うには「そうなると最も長生きできそうなのがビジネスマンで、有給休暇も取れるし、最近では金曜日は出勤せず家ででも何処でもインターネットを使って仕事をして良いという会社も出現した」と解説してくれた。それだけではなく、一定上の地位に達すれば「ボーナス」(我が国の制度とは違って経営者が見て成績優秀と評価された場合にのみ支給される仕組み)を年収の何割かになる学で貰える制度の恩恵もあるのだと聞かされた。

ただし、そういう恵まれたビジネスの世界に入っていくためには今やIvy League等の一流大学かそれと同等と見なされる大学ののMBAでないと、そのいう「クラブ」には入れないという傾向が益々顕著になってきたと、YM氏が補足した。しかも、現在ではそういうビジネススクールでは年間の学費が600万円に迫ってきたので、如何に奨学金があるとは言え、進学するのは大変なのだそうだ。そこには学生ローンもあるが、これは卒業に必ず働いて返さないとブラックリストに載せられて、住宅ローン等を借りる際に大きなハンデイキャップになるので、要注意という世界。

未だ他にも語り合ったが、仲間内の雑談なので、先ずはこの辺りまででお許しを。