新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

一寸気になったこと

2019-02-18 08:09:59 | コラム
納得できないので:

*「池江璃花子さん!早く治って」:

私は池江さんの病が公表されて以来、殆ど全国的規模で彼女の速やかなか回復と水泳の第一線復帰を願う声が高まった来たのは、彼女の人気とオリンピックでの活躍の期待がいかに高いかを示していて良いことだとは思って見てきた。テレビもここを先途と池江さんの話題をそれこそ朝から晩まで採り上げたし、方々で彼女の速やかな回復を願う寄せ書きまで行われていた。

私は率直に言ってあそこまでやるのは行き過ぎではないかと危惧するのだ。寄せ書きの件なども池江さんに伝わるだろうし、彼女も喜ぶだろう。だが、白血病のような病は周りで幾ら願っても祈っても簡単に回復するものではないのだ。彼女にして上げるべき事はソッとして上げて困難と聞く治療に専念させて上げることだと、私は考えている。周囲で「早く治って」などという声を聞かせれば、彼女に(要らざる?)圧力を感じさせるのではないかとすら怖れているのだ。病人はそれでなくとも神経過敏に陥っているのだと知れ。

私は現時点では、この際は治療を近代医学にお任せてして、黙って見守って上げていることに徹底するのが、彼女に対する精一杯の支持と好意の表現になると思っている。

*カーリングの日本選手権の中継放送:
フットボールの永年の支持者且つファンである私は僻んでいる。私は「NHKはBSであろうと何だろうと、あそこまで事細かに男女のカーリングの試合を中継放送することはないだろう」と甚だ面白くなかった。確かにロコ・ソラーレは平昌オリンピックで第3位に入ったし、軽佻浮薄なマスコミ(だけかな?)は北海道の方言まで全国的に広めてしまったし、試合の中間に食事をする珍しい行事に渾名なでつけて喧伝してしまった。

私は何があろうと甲子園ボウルとライスボウルしか中継しようとしないNHKが、ミーハー的な人気しかないと言いたいようなカーリングにあそこまで肩入れするのは不公平ではないかと嫉妬し、僻んでいるのだ。確かにロコ・ソラーレはオリンピックで実績は作ったが、我らがフットボールだってアメリカを除いた大会では何度も好成績を挙げた実績を残している。それでも、関東では大学リーグの結果すらも採り上げず、日大の悪質タックルとやらを熱心に報道した。あの姿勢では「斯道奨励」に反している。

フットボール界も広報宣伝活動に至らざる点が多々あるかと思うが、もしもあのカーリング中継程度に持ち上げてくれれば、「ルールが解らないから」などという見当違いなことを言ってフットボールを敬遠する人たちが減少すると私は考えている。あれは「ルールが解らない」のではなく、「ゲームの進め方が解らない」というのが正しいと思っている。その点では私は「解って貰うような努力を欠いている協会がその責任を負うべきだ」と思っている。


2月17日 その2 トランプ大統領の一般教書演説に思う

2019-02-17 10:51:21 | コラム
矢張り再選が最重要課題だと思っておられるようだ:

既に指摘したが、トランプ大統領の一般教書演説でメキシコ国境での壁を“get it built”という平明な表現で「必ず建設する」という強固な意志を表明された。そして、それが民主党の強烈な抵抗にあって予算措置が難航するや、以前から噂に上っていた「非常事態宣言」(National emergencyと言っていた)で強行突破を企てられた。この壁の建設は「全ての選挙公約を実行する」方針の大統領が積み残された3項目の中の一つである。だから万難を排しても実行するのだということだろう。

ここで、今頃になってあの一般教書演説を振り返ってみようと思うに至った。あれを聞かれた有識者や専門家の中には「あのような演説は初めて聞いた」と非難めいた感想を述べた方もおられたし、「格調が低いこと」を問題にされた方もおられた。私も確かに演説が上手いという定評があったオバマ大統領の美文調というか修飾語を数多く散りばめたものと較べれば、遙かに解りやすい口語体のような表現を数多く使っておられた。

私が聞いた具体例を挙げておけば、金正恩委員長との間柄を言うのに“My relationship with Kim Jong-un is”と来たので、次はどうなるかと思えば“is a good one.”となったので、恐れ入った。余りにもくだけた言い方であり、もっと洒落た(格調高き?)言葉が使えたのではないかと思ってしまった。瞬間に思い浮かべたのは“is in a beautiful shape”だった。その時に感じたのは月並みなことだが「大統領は明らかに彼の岩盤の支持層であるプーアホワイト以下の労働者層(トランプ大統領は“working class”と言ったが)にも解りやすいような言葉で語りかけていたのだ」という点だった。

即ち、トランプ大統領は格調であるとか美文であるとかいうオバマ大統領を語り方を変えて、誰にでも(38%乃至はそれ以上と言われる支持層のこと)解りやすい表現を貫いて、再選の足固めとすることが念頭にあったのだということ。私はそのような語調で語ることの善し悪しを論じても始まらないとすら感じていた。それは、この大統領は「公約は何としても実行し、アメリカ第一を実現することが、彼の支持層の為になり、再選への道が開ける」事が念頭を離れていないのだということの表れだろう。

しかしながら、今回の非常事態宣言は「目的のためには手段を選ばず」の様相が濃厚であり、英語に言う“End justifies the means.”であると思えるのだ。そのトランプ大統領の公約に忠実な強硬とも見える手法の結果がどう出るかは、我々はこの日本の地で見守っていくしかないのではないか。


河野太郎外相の対韓国の交渉に思う

2019-02-17 10:09:05 | コラム
適切な処理を求めた」で良いのか?:

河野太郎外相は韓国の康京和外相との会談で、徴用工裁判判の原告の弁護士が差し押さえた新日鐵住金の資産を売却する手続きに入った件に関して「適切な処理を求めた」と要求したと報じられていた。これを聞いた私は極めて遺憾に思った。即ち、これでは何も要求していないのと同じで、韓国側は「待ってました」とばかりに、彼らが信じる適切な処理である「何もしないこと」を選択するのは明らかなのである。

河野外相はこれまで見たり聞いたりしている限りでは「英語で自らが思うことといいたいことを表現する能力」は備えておられるようだ。だが、その能力と外国の代表とギリギリの(私は在職中は「命の遣り取りのような瀬戸際の交渉」と呼んでいた)「勝つか負けるか」か「こちらの主張を相手に受け入れさせるか」とは全く別な問題なのだ。私は既に何度か「アメリカのビジネスパーソンは自社の意向を相手にのませるのが使命」と言ってきたが、河野外相は康京和外相に「止めさせます」と言わせるのが使命だったはずだ。

私は河野外相の使命は「適当に処理しても良い」と解釈させてはならないのではなかったか。私は彼は未だ未だ対外国の代表との命を賭けたとでも言いたいような交渉には不慣れではないのかと危惧するに至った。かく申す私は20年以上もアメリカの会社の一員として「対日本の大手企業」との交渉の場にいた。私は日本人であるが、ここでは非常に恐ろしい場面であっても、日本人である事を離れて可能な限り厳しく且つ徹底的に論争を挑んで交渉し説得に努めたたものだった。

そのような交渉をするのは非常に辛いし、時には心苦しい場面さえあったが、そこはアメリカ式に言えば“That’s what I’m paid for.”であり、私は「その為に雇われている」のであるから、やる以外ないのである。であれば、河野外相は最低でも「何としても止めさせる方法を考えて、これ以上日本との関係を悪化させないように努めるのが貴女の役目ではないのか」と主張すべきではなかったか。私はこれだけを捉えて、敢えて「河野外相は甘い。あれでは未だ外国交渉に不慣れな日本人に過ぎない」と言っておきたい。


2月16日 その2 蠅が3匹

2019-02-16 14:46:59 | コラム
彼らの侵入経路は?:

余り絶え間なく発生する韓国問題で私がここでカッカしていても事態が変わる訳でもないと思うので、ここでは少し軽い話題を。

当アパートは25階建てで192戸もあるのだし、ここの他に2棟もあるのだ。即ち、同じ敷地内に576戸もあるのだ。余計なことかも知れないが、麻雀好きの方には何れも馴染み深い数字なのである。私はその中の1棟の13階に31年近くも住んでいるので、転居前には物知りの方に「その高さともなれば、虫というか蠅や蚊は先ず上がって来ないから安心して暮らせる」と教えられていた。そして実際にその通りだった。

ところがである、その高さの我が家に先週から小蝿3匹飛んでいるようになったのだ。これは将にあり得ないことで、彼らが30 mもの高さを飛んで寒い折から滅多に開け放すことがない南側の大きめのガラス戸が開いている時に侵入してきたか、あるいは正面玄関の二重の自動ドアになっていてオートロックになっている2枚目のガラス戸を何方かが開けた時を狙って侵入し、更に3基あるエレベーターに乗って13階で降りて、8室ある部屋の中の我が家を選んで飛び込む確率は天文学的に低い(?)と思うのだ。本当に一体全体彼らは何処から来たのかと不思議に思っていた。

しかも彼らは普段は何処かに潜んでいるらしく滅多に飛び回らず、食事の用意が出来ると同時に餌を狙って現れるのである。その飛んでいるところを何十年前かに買っておいた蠅叩き叩き落とすのは老化した我が運動神経では不可能だったし、そうかと言って食事中にスプレーを撒き散らすのは好ましくないのである。そして、今週一杯は蠅どもとの苦しい戦いを続けてきた。結果的には本日、目出度く3匹目が停まっていたところを叩き落として長い戦は終わったのだった。

だが、良く考えれば「本当に彼らがエレベーター経由で、我が家の裏手に当たる玄関から飛来したのか」という疑問が解けなかった。1匹ならばあり得ることかも知れないが、3匹ともなると俄に信じがたいのであるし、棟内で蠅や蚊に出会うことはまず無いのだ。確かに近頃は非常に増えた引っ越しがあれば、棟の裏口はほぼ1日中開放されているので、彼らの侵入は自由だ。だが、何で192分の1で我が家を狙ったのかということだ。

そこで考えられるのが「我が家内の何処かに腐った魚か肉か放置されていて、そこからウジ虫乃至は蠅がわいてきた」という仮説が成り立つのだ。そこで、一応家中を捜索したが、当然のことながらそれらしき腐敗物は発見できなかった。すると、矢張り「蠅どもはエレベーター経由で飛来した」という説に戻らざるを得ないのだ。だが、過去31年間にエレベーターの中で蠅に乗り合わせた記憶はないのだ。益々解らなくなった。明日にでも4匹目が現れたら、また家捜しかと思っている。兎に角不思議な現象だ。


韓国疲れ

2019-02-16 08:13:44 | コラム
国交断絶も辞さずはどっちだ:

私は韓国の度を超した度重なる「我が国とその国民が嫌がることばかりを続けてくる韓国とは、『国交断絶』をも懐に入れて強硬に過ちを正すよう交渉すべきだ」と何度か唱えてきた。だが、この度の文在寅大統領が任命したと聞く文喜相国会議長のトンデモ発言を聞くと「韓国側こそが国交断絶を辞さない覚悟で嫌がらせを続けているのではないか」と本気で疑いたくなった。如何に彼らが所謂「上から目線」で我が国を見下すような態度を取っているとは言え、彼らとても我が国が本気で怒っていると知らない訳がないと思うのだ。

そこには俗に言う「反日無罪」などという徹底的に我が国を貶める行為が許されるという背景があるにもせよ、事がここまで来ればあの諸々の不当な行為の裏に何があるかを考えて見るべきではないのか。そもそも左傾ではなく頭から足の先まで「北傾」した文在寅大統領は最早我が国を如何なる事があっても頼ろうとするのではなく、その行く先にはDPRKと統合された高麗連邦の建設と中国の傘下に入ろうとの意思が剥き出しになってきただけではないのか。

そういう視点から見れば、レーダー照射問題、徴用工裁判判決問題、不可逆的合意違反問題、文喜相国会議長の発言問題等々で、韓国が譲歩するとか謝罪するとかはあり得ないという点は余りにも明白ではないのか。私は何か問題を起こされる度に対応してこられた政府も、アメリカで言われているような「韓国疲れ」を起こしていても何ら不思議ではないと見ている。そして、総理、外相、官房長官等は韓国についてはこのくらいのことは百も承知しておられると考えている。

私はそれはそれとして、我が国の政府とマスコミ、でなければ一般市民も、遍く全世界に向けて「韓国の非紳士的な非常識極まる我が国に対する嫌がらせ行為は斯く斯く云々の点で誤っている」という正確な情報を可及的速やかに発信すべきだと主張したい。産経の古森義久はアメリカにおける在アメリカ韓国人のコミュニテイーは極めて強力で発言力もあると指摘していた。我が国からはアメリカに移住した日本人の数は彼らほどには多くないので、それほどの強力な発言力はないようである。

兎に角、我が国はそろそろそういう宣伝広報活動を広く開始することをに着手すべきだ。さもなければ、何時まで経っても「知られざる日本」状態から脱却できずに「韓国や中国の対日逆宣伝」の悪影響が広まる一方だと危惧する。以前にも嘆いて見せたが「第一次安倍内閣の総辞職」の記事はUSA TODAY紙ではほんの囲み記事だった。それがアメリカの有力紙が「同盟国の重要な政治問題」の扱い方なのだ。言うまでもなく、彼らアメリカのメデイアの外国に対する関心の度合いはその程度だということ。それ即ち、我が国の宣伝広報活動不足の表れだ。