1010 Radio

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6ヶ国協議の再開を呼びかけるロシアと中国

2009-03-18 | ラジオ
朝鮮半島の非核化をめぐる協議の参加者らは、情勢を緊迫化させるような行
動を控え、6ヶ国協議再開に向けた努力を行うべきである。
北朝鮮が長距離弾道ミサイル打ち上げの発表したことを受けて、中国の温家
宝首相は北京で記者会見を開き、この様な見方を示した。
最近中国の楊潔チー外相とロシアのラブロフ外相も、この問題に付いて意見
を交わしている。
とりわけ両者は係争中の問題を平和的、政治的かつ外交的な手段で解決す
ることを支持する姿勢を改めて強調し、協議や交渉だけが国際社会と北朝鮮
との関係における進展を齎すと述べている。

ラブロフ外相は6ヵ国協議の再開を呼びかけている。
現在の北朝鮮情勢に付いてラブロフ外相は、ロシアは状況を見守っていく事に
しているが、各国が自制心を発揮し国連安保理決議で定められた義務を遂行
していくよう期待している、と述べると共に衛星の打ち上げに関しては禁止され
ているものではないが、ミサイルとなると別問題だと指摘し、国際社会はこれが
どんなミサイルなのかを理解しなければならないとした。
中国の温家宝首相の発言は韓国やアメリカ、日本に対し冷静さを取り戻すよう
求めるロシアの立場と一致している。

北朝鮮が人工衛星の打ち上げを発表するや否や、幾つかの国々はこのミサイ
ルを発射直後に打ち落とすことに付いて議論を始めた。
北朝鮮はそれを宣戦布告と捉えている。
さらにアメリカと韓国は、北朝鮮からの攻撃に対抗することを目的に、朝鮮半島
南部で合同軍事演習を計画している。
こうした動きに付いて専門家らは、冷戦時代の伝統を引き継いだ良くないものと
指摘してる。
南北朝鮮問題の専門家はロシアの声からのインタビューに答えた中で、次の様
にコメントしている。
「こうした問題に必要以上の関心を向けさせることにより、西側諸国を恐怖に落と
しいれ。この脅威に対抗するために、新たな予算を勝ち取ることが可能となるのだ。
北朝鮮のミサイルが西側にとって、何の脅威でもないことは明らかだ。
しかし北朝鮮はミサイルの打ち上げの準備を、2、3ヶ月掛けて行っているのだ。
そしてそのことを事前に通報している。
核の脅威と言うのは多くの面で誇張されている。それはアメリカや西側諸国が、自
国の軍事費を増大させ、国における軍事施設の重要性を強調するのを促進するた
めに必要なものなのだ」
南北朝鮮問題の専門家はこのように述べている。

幾つかの国は対話をするのではなく、北朝鮮が6ヵ国協議の完全なメンバーである
ということを無視しつつ、軍事力を見せ付けようとしている。
ロシアと中国は自らのパートナー国に対し、この点に注目するよう呼びかけている。

3月14日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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