ロシア初代大統領ボリス・エリツィン氏の生誕80年によせて

ロシアのメドヴェージェフ大統領はエカテリンブルグで執り行われた、新生ロシアの初代大統領ボリス・エリツィン氏を称えた記念碑の除幕式に出席し、現在のロシアはロシアの初代大統領エリツィン氏に対し、国家の歴史の中で最も困難な時期に改革の道から外れることなく、先へ進んだことに対し感謝しなければならないとの考えを表した。

エリツィン氏を称えた記念碑の除幕式は、同氏の生誕から80年を迎えた1日エカテリンブルグで執り行われた。
記念碑の高さは10メートル、この記念碑は白の大理石で造られている。この記念碑は、はじめの一歩を踏み出すエリツィン氏の姿を表している。
メドヴェージェフ大統領は記念碑に付いて、ロシア初代大統領の優れた資質である決断力と、意思の強さが表現されていると指摘し次のように語っている。
「ボリス・エリツィン氏は自国を愛し、彼自身がこの国の一部となっていた。
エリツィン氏は非常に勇敢で、決断力のある人物だ。彼は常に自分の立場を貫こうと努力した。これは簡単なことではないが、一定の条件では、これが極めて重要だったのだ。
私たちの国が非常に辛い時期、新たな国家体制の基礎が置かれた非常に複雑な時期を耐え抜くための助力となったのは、まさにエリツィン氏の、この性格が持っていたいた力なのだ」

大統領はロシア発展の基盤は、その時代に築かれたと述べ、それは経済市場、現在の政治システム、国民投票で承認された憲法などであると指摘し、その結果、題はあるものの、発展し先へと進む、現在のロシアがあるとの考えを表した。

尚、エリツィン氏のニーナ夫人は記念碑の除幕式で、エリツィン氏の人生の大部分はエカテリンブルグ、当時のスヴェルドロフスクと関連を持っていると指摘した。二人はここで知り合い恋に落ち、そしてその後50年間共に暮らしたと述べ、涙を見せながら次のように語った。
「ボリス・ニコラエヴィチ・エリツィンは、自身の全てを仕事に捧げました。彼はエカテリンブルグ、そしてモスクワで活動し、全てを心を込めて行いました。
ですから、心臓がもうこれ以上は耐えることが出来なくなってしまったのでしょう。
私は今、彼がもっと長生きするために何か出来ただろうかと、胸を痛めながら考えています。恐らく私は何もできなかったでしょう。何故なら彼は、そういう性格の持ち主だったからです。彼は全てを自分の活動に捧げました。彼が奉仕した活動は一つ。それはロシアを自由で民主的な国にするというものでした」

エリツィン氏は、ロシアの成功と繁栄を純粋に願っていた。ニーナ夫人はエリツィン氏にとってロシアは全てであり、彼はロシアを非常に愛していたと語っている。エリツィン氏は最後に大統領に対し、ロシアを大切にするようにとの言葉を残している。
この言葉には、非常に多くの意味が含まれている。

※語尾は声が出てないので、受信状態が悪いと聞こえない

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2月1日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル