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韓国との統一条件を提示した北朝鮮

2011-02-17 | ラジオ
北朝鮮の公式報道機関である朝鮮中央通信は日曜13日、北朝鮮と韓国の融合のみが、朝鮮半島に揺ぎ無い平和をもたらすだろうとしたコメントを表した。
北朝鮮側は南北朝鮮を、自国に合った条件で統一しようとしている。
南北朝鮮の統一は韓国による北朝鮮の吸収ではなく、連合国家としての意識を原則として行われるべきであるとされており、北朝鮮の見解によると、この形は両国のイデオロギーと体制の相互認識を前提条件としたもので、現在の状況と国民の求めに合致しているという。

国際社会は、何故北朝鮮政府がこのような提案をしたのかに付いて直ちに考え始めた。
朝鮮中央通信のコメントは、西側で様々な形の思惑を呼んだ。その中では北朝鮮が平和的なメッセージを送った原因の一つとして、北朝鮮では昨年の不作と中国からの支援削減により、避けがたい飢餓の脅威が危惧されているからだとの見方がある。
韓国も昨年の事件の後、無償の食糧供給をストップした。西側では北朝鮮は危機的状況にあると考えられている。北朝鮮に南北統一に関する問題を提起させたのは、北朝鮮経済の崩壊だという考えだ。

ロシア科学アカデミー・東洋学研究所コリア課のヴォロンツォフ氏は、このような説は一方的なものであるとの見解を示し、次のように話している。
「現在の北朝鮮の状況は安定している。しかし北朝鮮には、一定の問題がある。昨年の収穫量は高くはなく、韓国側からの経済制裁や経済、人道協力の停止も語られている。
ですが北朝鮮には飢餓が見られ、経済状況は絶望的だとする状況を描くのはあまりにも大げさだ。北朝鮮には中国側からの経済、食糧支援を含めた、充分に安定した支援がある」
ヴォロンツォフ氏は、このように話している。

南北朝鮮の統一は北朝鮮にとっても、そして韓国にとっても極めて重要なテーマだ。
一方で統一の条件に付いては、あまりにも見解が異なっている。韓国は最初の一歩として、北朝鮮が核プログラムを拒否することを挙げている。
ですがこの問題は両国の意見が異なる、一つの項目に過ぎない。北朝鮮側は、これを自国の安全保障を脅かすものだと認識している。だがこの問題は、両国の意見が異なる一つの項目にすぎない。
専門家たちは朝鮮半島情勢の安定問題に関して、北朝鮮にはロシア、中国、アメリカ、日本、そして韓国による6ヵ国協議の形式で話し合う意向はないという見解で一致している。ですから北朝鮮の金正日総書記の周辺では、韓国との協議に重点を置く道が選ばれたのだ。

後継者 金正恩

李 永鐘
講談社


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2月14日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル