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人類初の有人宇宙飛行から50年を記念して、今年50基の衛星を打ち上げるロシア

2011-02-04 | ラジオ
今年2011年ロシアは、およそ50もの人工衛星を打ち上げる予定だ。
この50という数字にはもちろん意味がある。今年4月がガガーリン大佐による人類史上初の有人宇宙飛行の成功から丁度50年目にあたるからだ。
ロシアにはアメリカのGPSシステムのライバルである、衛星測位システムグロナスがあるが、今年このグロナスの発展に向けた新しい連邦プログラムが採択されるほか、極東では新たな宇宙船発射基地ヴォストーチヌイの本格的な建設が開始される。

ガガーリン大佐による有人宇宙飛行成功50周年、祝賀行事をテーマに話し合った会議でプーチン首相は次のように話している。
「今年は宇宙開発分野で一連のプロジェクトが計画されている。
例えばロシア極東では新しい宇宙船発射基地、ヴォストーチヌイの建設が本格化し、第一号発射台と付属施設の建設がスタートする。
それ以外に地球周回軌道上に人工衛星など、約50基の宇宙基地の打上げが予定されている。またグロナスシステムの発展に向けた、2020年までの新連邦プログラムも採択されるだろう。
我々はロシアにとって、宇宙に関する全てのものは伝統的に優先されるばかりではなく、国民的誇りの対象だという立場に立っている。
ブィコフスキーやコロリョフ、ガガーリンなど、まさに我々の同胞達が宇宙空間征服という人類の昔からの夢を現実のものとし、文明全体の科学技術的、社会経済的発展の素晴らしい可能性を切り開いたと言っても過言ではない」
プーチン首相は、このように述べた。

3月16日には国際宇宙ステーションには、次のクルーを乗せた有人宇宙飛行船ソユーズが打ち上げられるが、宇宙船の船体にはガガーリンと書かれるほか、クルーの宇宙服や作業にモ、ガガーリン本人の、彼かあの歴史的飛行の際
、乗り込んだ宇宙船ヴォストークをあしらった特別のエンブレムが付けられる。
このエンブレムの作者は、ロシアのロケット打ち上げ用ロケット発射基地が作られる南アメリカのフランス領ギアナの12歳の少年だ。

また今年2011年、ロシアは長い中断を経て火星探査プログラムを再開させる考えだ。10月には惑星間自動ステーション・フォボスを打ち上げる。フォボスは、火星の衛星であるフォボスの土壌母材サンプルを、地球へと持ち帰ってくれるものと期待されている。  

1月13日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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