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ロシアの浮かぶ原発建造が再開(1)

2012-03-14 | ラジオ
サンクトペテルブルグのバルト造船所で、ロシア初のそして世界でも初めての。いわゆる浮かぶ原子力発電所用の原子炉建造が再開された。
この原発はカムチャッカで使われるもので、このプロジェクトは世界的な金融危機のため一時的に建造が中止されていた。
しかし現在、ロスエネルゴアトムのザヴィヤロフ副社長も確信を持って述べているように、浮かぶ原発建造開始の現実的な見通しが生まれている。
「私たちは残念なことに計画されたスケジュールから大きく遅れているが、この施設に関しては2014年の完了を期待している。
プロジェクトの鍵を握るあらゆる課題は解決された。造船の専門家が述べているように、残った課題は全てを一つにまとめ、準備された設備を据付けることだ」
副社長は、このように述べている。

当初ロスエネルゴアトムは2020年までに、それぞれ70メガワットの浮かぶ原発7つからなる船団の建造計画を明らかにしていた。
浮かぶ原発というのは砕氷船でもある訳だが、小型で自分用のエンジンは持っていない。2基の原子炉からなるエネルギーブロックは、人口2万5千人の街の電力と暖房の供給を保障できる能力を持っているて
そうした浮かぶ原発の第一号は、カムチャッカ半島のアヴァチン湾のクラシェニンニコフ入江の海岸にある、閉鎖軍事都市ヴェリュチンスクの住民用に使われる予定だ。

また第二号だが、やはり極東チュコト半島の街ペヴェク用のものとなる。金鉱のあるこの街ペヴェクは、これまでビリビンスク原子力発電所と熱併給発電所、温熱暖房原子力発電所からエネルギーの供給を受けてきた訳だが、老朽化しとしまったために浮かぶ原発がこれらに代わることになる。

ロシアの浮かぶ原発建造が再開(2)へ続く

1月25日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル