なお放射能の健康被害を研究する専門家で、ロシア科学アカデミーバイオ化学物理研究所のブルラコワ副所長は、放射能の安全な被ばく量など存在しないと指摘し次のように語っている。
「放射能の人間の器官に対する影響については、かなり研究が遅れている。経済的に割り出された許容量などということは、おかしなことだ。
放射能を恐れるか否かというのは個人個人の問題だからだ。それよりも私は、なぜ人々が押しつけられた現象を耐えなくてはならないのかと思うのだ。
別に放射能ではなくてもペンキだっていいだろう。私は自分の家が勝手にペンキで汚されて欲しくはない。
リスク指数や許容量などというのは、政治的な性格を持った理論に過ぎない。学者のなかでも、いつも支持グループと反対グループと言うのがある。政府にとって、政府が聞きたいことを言ってくれる学者たちを支持するのは当然のことだ」
副所長は、このように話している。
ベラルーシでは放射能医学に携わる学者、バンダジェフスキーが政治的な介入を受けた。1999年、バンダジェフスキーは収賄の容疑で逮捕され、8年の禁固刑を受けた。世界的に知られた学者に対する判決とあって、大きな国際的スキャンダルとなった。
バンダジェフスキーの研究結果は、チェルノブイリ原発事故に関するベラルーシ政府の見解とは大きく異なったものだった。 3月19日、バンダジェフスキーは日本の衆議院議員らを前に演説し、その記者会見で次のように語った。
「もっとも危険なのは食料品によって人間の体内に放射能が侵入すること、いわいる内部被ばくです。
これは外部被ばくよりも、かなり深刻で重く危険なものだ。チェルノブイリ原発事故後に起きたのもそれだった。分泌系から免疫系、心臓、腎臓と次々と広がっていく。汚染された地域を切り離して、いわゆるクリーンな食品が必要なのだ。
バンダジェフスキーは、このように話している。
※女性アナウンサーの声が出ていないので大変聴きづらい
3月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
「放射能の人間の器官に対する影響については、かなり研究が遅れている。経済的に割り出された許容量などということは、おかしなことだ。
放射能を恐れるか否かというのは個人個人の問題だからだ。それよりも私は、なぜ人々が押しつけられた現象を耐えなくてはならないのかと思うのだ。
別に放射能ではなくてもペンキだっていいだろう。私は自分の家が勝手にペンキで汚されて欲しくはない。
リスク指数や許容量などというのは、政治的な性格を持った理論に過ぎない。学者のなかでも、いつも支持グループと反対グループと言うのがある。政府にとって、政府が聞きたいことを言ってくれる学者たちを支持するのは当然のことだ」
副所長は、このように話している。
ベラルーシでは放射能医学に携わる学者、バンダジェフスキーが政治的な介入を受けた。1999年、バンダジェフスキーは収賄の容疑で逮捕され、8年の禁固刑を受けた。世界的に知られた学者に対する判決とあって、大きな国際的スキャンダルとなった。
バンダジェフスキーの研究結果は、チェルノブイリ原発事故に関するベラルーシ政府の見解とは大きく異なったものだった。 3月19日、バンダジェフスキーは日本の衆議院議員らを前に演説し、その記者会見で次のように語った。
「もっとも危険なのは食料品によって人間の体内に放射能が侵入すること、いわいる内部被ばくです。
これは外部被ばくよりも、かなり深刻で重く危険なものだ。チェルノブイリ原発事故後に起きたのもそれだった。分泌系から免疫系、心臓、腎臓と次々と広がっていく。汚染された地域を切り離して、いわゆるクリーンな食品が必要なのだ。
バンダジェフスキーは、このように話している。
※女性アナウンサーの声が出ていないので大変聴きづらい
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