北朝鮮の人工衛星・光明星3号を載せたロケット銀河3号の打上げは失敗に終わった。
打上げから数分後、ロケットはいくつかの部分に別れ海に落下したということだ。
北朝鮮当局は3月中旬、ロケット打上げを行う意向を示していた。今回の打上げは15日に予定されている、金日成生誕100周年に合わせたものだったが、国際社会からの大きな非難を招いた。
打上げの前日にはロシア、アメリカ、フランス、日本、ドイツ、イギリス、イタリア、カナダがメンバー国となっているG8外相会合も、北朝鮮に打上げの中止を呼びかけていた。
特に北朝鮮が弾道ミサイルを発射することを禁止した、国連安全保障理事会決議に違反するとの理由だった。
ロシア科学アカデミー極東研究所・日本研究センターのパヴリャテンコ氏は、北朝鮮の政権交代で、対外政策が軟化するとの予想は甘いものだったと指摘し、次のように語っている。
「北朝鮮指導部のなかでは現在、論争が巻き起こっている。多くの勢力が様々なアプローチを提案しているのだ。
若い指導者は多くのポストを引き継ぎましたが、それは彼の経験を豊富にするものではない。政策決定における主要な要因は、亡き父の遺産ということになるだう。この政策路線、つまり金一族と政治軍事の側近らによって作られた強硬姿勢が勝利を収めたのだ」
パヴリャテンコ氏は、このようにコメントしている。
現在、北朝鮮、韓国、日本はロケットの破片を捜索している。韓国と日本はその軍事的な性格を暴くため、北朝鮮は失敗の原因を特定するためだ。専門家らは、北朝鮮のエンジニアたちが、多段階ロケットなどの複雑な構造を製作するための経験を欠いていたことが原因であると考えている。
アジア太平洋地域の専門家であるアルチョム・ルーキン氏は、今後北朝鮮が面子を、※ためつために、いつもながらの核実験を行う可能性があると見ている。
「次の段階は核兵器の実験となる可能性がある。北朝鮮は2006年と2009年に、それぞれ核実験を行っている。核実験はロケット技術よりも、より北朝鮮にとって身近なものだ。それゆえ北朝鮮は地下核実験が、より高い確率で成功すると期待することができるのだ」
専門家は、このようコメントしている。
今回のロケット打上げに対する国際社会の反応は予想通りのものとなった。アメリカは挑発行動であるとの非難を行ったほか、日本は北朝鮮に対して外交ルートを通じた重大な抗議を送る意向だ。
中国はといえば、現在の状況で朝鮮半島情勢をさらに悪化させることを避けるために、自制を呼びかけ(?)。13日、国連安保理は緊急会合を開く予定だ。
※(?)は男性アナウンサーの声が出ていないため聴こえない
※男性アナウンサーの気になった言葉「面子をためつために」
4月13日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
打上げから数分後、ロケットはいくつかの部分に別れ海に落下したということだ。
北朝鮮当局は3月中旬、ロケット打上げを行う意向を示していた。今回の打上げは15日に予定されている、金日成生誕100周年に合わせたものだったが、国際社会からの大きな非難を招いた。
打上げの前日にはロシア、アメリカ、フランス、日本、ドイツ、イギリス、イタリア、カナダがメンバー国となっているG8外相会合も、北朝鮮に打上げの中止を呼びかけていた。
特に北朝鮮が弾道ミサイルを発射することを禁止した、国連安全保障理事会決議に違反するとの理由だった。
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ロシア科学アカデミー極東研究所・日本研究センターのパヴリャテンコ氏は、北朝鮮の政権交代で、対外政策が軟化するとの予想は甘いものだったと指摘し、次のように語っている。
「北朝鮮指導部のなかでは現在、論争が巻き起こっている。多くの勢力が様々なアプローチを提案しているのだ。
若い指導者は多くのポストを引き継ぎましたが、それは彼の経験を豊富にするものではない。政策決定における主要な要因は、亡き父の遺産ということになるだう。この政策路線、つまり金一族と政治軍事の側近らによって作られた強硬姿勢が勝利を収めたのだ」
パヴリャテンコ氏は、このようにコメントしている。
現在、北朝鮮、韓国、日本はロケットの破片を捜索している。韓国と日本はその軍事的な性格を暴くため、北朝鮮は失敗の原因を特定するためだ。専門家らは、北朝鮮のエンジニアたちが、多段階ロケットなどの複雑な構造を製作するための経験を欠いていたことが原因であると考えている。
アジア太平洋地域の専門家であるアルチョム・ルーキン氏は、今後北朝鮮が面子を、※ためつために、いつもながらの核実験を行う可能性があると見ている。
「次の段階は核兵器の実験となる可能性がある。北朝鮮は2006年と2009年に、それぞれ核実験を行っている。核実験はロケット技術よりも、より北朝鮮にとって身近なものだ。それゆえ北朝鮮は地下核実験が、より高い確率で成功すると期待することができるのだ」
専門家は、このようコメントしている。
今回のロケット打上げに対する国際社会の反応は予想通りのものとなった。アメリカは挑発行動であるとの非難を行ったほか、日本は北朝鮮に対して外交ルートを通じた重大な抗議を送る意向だ。
中国はといえば、現在の状況で朝鮮半島情勢をさらに悪化させることを避けるために、自制を呼びかけ(?)。13日、国連安保理は緊急会合を開く予定だ。
![]() | 「北朝鮮核実験」に続くもの―核拡散は止まらない |
クリエーター情報なし | |
第三書館 |
※(?)は男性アナウンサーの声が出ていないため聴こえない
※男性アナウンサーの気になった言葉「面子をためつために」
4月13日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル