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日本 金正恩の背中を資本主義の押すのか

2012-04-28 | ラジオ
日本の毎日新聞によれば、北朝鮮の新しい指導者である金正恩氏は、経済改革についての議論を求め、資本主義的方法さへも恐れることはないとの指示を出したということだ。
毎日新聞によると中国やロシア、日本に関わらず、有益な経験であれば何でも受け入れるよう指示しているということだ。
また毎日新聞は北朝鮮の新しい指導者が、国内の経済状況を改善するための議論に、何らのタブーも設けないようにとしていると伝えている。
またイデオロギー批判を恐れない、自由な意見を表明することが期待されている。

ロシア科学アカデミー・極東研究所のアスモロフ分析員は、このような情報をまともに受け止めるのには、まだ時期尚早だと指摘している。
「日本のマスコミはよく、情報筋がまったく明らかでない情報をばら撒いている。北朝鮮国内で、このような議論が始まったことについて、外交官や中国、ロシアの専門家らが情報を確認するのを待つべきでしょう」
アスモロフ分析員は、このようにコメントしている。

金正恩氏が資本主義的な制度を、北朝鮮国内に持ち込もうと呼びかけたことは、非常に突然なものだった。
ロシア科学アカデミー・経済研究所の専門家で、ロシアでの指導的な朝鮮専門家のトロラヤ氏は、VORとのインタビューのなかで、現在北朝鮮では金日成、金正日両氏の路線を継承することで、権力基盤の基礎固めが行われており、改革が実施されるのはより後のことになるだろうと指摘している。
「北朝鮮にとって改革の必要性は、もう数年にわたって熟している。しかし北朝鮮政府は国を開放することを懸念している。海外の考えが浸透し、海外とやり取りを進めることによって、北朝鮮の体制が崩壊し、韓国によって飲み込まれてしまうでしょう。
北朝鮮はこれをよく理解しており、それ故に改革に踏み出すことはないのだ。経済改革は国内のレベルに留まることでしょう。
その手始めとして、すでに存在しているものを合法化する、ということが挙げられる。これは零細企業同士の市場取引を認めることだ。今のところそれは不法な闇取引に留まっている」
専門家は、このように語っている。

ロシア科学アカデミー・極東研究所のサムソノワ専門家は、北朝鮮が改革のモデルとして、海外をそのままコピーすることは危ないと語っている。
「北朝鮮はおそらく中国の経験を取り入れて、独自の路線を歩むでしょう。しかし北も南も中国のパートナーシップに結び付けられており、バランスを維持しなくてはならない。
この状況においてロシアは仲介役として、北と南が中国への依存を減少させるためのバランサーとならなくてはならないのだ」
専門家は、このようにコメントしている。

ロシアはすでに、北朝鮮が市場システムに従って孤立を脱出し、協力を発展させていくための仕組みを提案している。それは北朝鮮領内を通って韓国にパイプラインを設置し、朝鮮半島横断鉄道をシベリア鉄道と連結させることだ。

「日本 金正恩の背中を資本主義の押すのか」日本語的に変なタイトルだな
北朝鮮「虚構の経済」 (集英社新書)
クリエーター情報なし
集英社

4月17日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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