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軍の歴史の見直しを図ろうとする中国

2012-04-27 | ラジオ
中国が自国の軍の歴史を見直しを図っていることは、自由化と政治改革が行われようとしている証である。
ビルマにおける中国国民軍が参加して行われた戦争から70年が経ったことを記念して、ヤンゴンの中国大使館で行われた行事について、ロシアの専門家たちはこのようなコメントを表した。
第2次世界大戦中の歴史の中でも、この事実は永きに渡って封印を迫られてきたものだ。
というのも日本軍を相手に戦っていたのは中国共産党ではなく、中国国民軍だったからだ。
このため現在ミャンマーに住む中国人の多くは1942年、45年と日本軍と戦った国民軍の末裔となっている。当時の中国国民軍は陸上に米英の連合国が通ることのできる唯一の回廊を築き、中国軍と人民が雲南にいる日本軍を攻撃することを助けた。
ところが中華人民共和国が誕生すると、国民軍の軍人たちは新生中国を逃れ台湾へと渡った。中国国民軍の関係者たちが抑圧の対象となったからだ。
ところが実際に日本の占領から中国が救われたのは、彼らがビルマで展開した戦いが勝利に終わったお陰だった。

ロシア科学アカデミー極東研究所の専門家ラーリン氏は、ビルマでの軍事作戦の事実と、中国国民との役割についての見直しが(???)なされるようになった背景には、おそらく中国の政治の前進があるとして次のように語っている。
「台湾に(「たんする」)、また中国人の亡命者に対する関係が刷新されつつある。
中国の指導部が自ら意識を解放した現れだ。彼らは国外にいる同胞らに対し自国の歴史に対して、新たに効果的で建設的なアプローチを見出している。以前は語られなかったような、多くの歴史的問題が新たに見直された。
その第1段階として第2次大戦における共産党と、国民軍の協力のエピソードが入っている」
専門家は、このように発言している。

この意味でラーリン氏は、大きな象徴的な意味に注意を喚起している。先日、中国と台湾は協力の枠組み合意に調印したが、その調印が行われたのはなんと重慶だった。
重慶はまさに抗日戦の展開されていた時期、国民軍が共産党と対日統一共同戦線をはる合意を交わした場所だ。これは双方の協力が歴史的な伝統を持っていることを想起させるものだ。
在ヤンゴン中国大使館での行事の席で、リ大使は中国人ディアスポラを代表した客人に向け謝意を表した。
大使はビルマでの国民軍の抗日戦争の記念碑を建てるため、共同で尽力するという提案を支持している。
これは国民党と共産党の双方が、軍事的な協力を行った象徴となるものであり、また西側に対しては70年前、中国は日本軍をビルマで撃破はしたが、それは今日ミャンマーを中国から、容易く引き裂くことを許すためではないという警告を与える意味がある。

(???)は女性アナウンサーの舌が絶好調にもつれまくってます
「台湾にたんする」って何だ???
中国国民革命―戦間期東アジアの地殻変動
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4月7日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル