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キプロスの隠された資金収奪

2013-04-03 | ラジオ
キプロスでは明日28日、銀行の営業が再開される。キプロス中央銀行は預金の引き出しや送金に関する銀行取引に、いわゆる一時的な制限を設ける。
なおロシアは、これらの制限は問題を抱える銀行に影響を及ぼすだけだと考えている。ロシアのプーチン大統領は政府に対し、キプロスへの25億ユーロの融資について、条件緩和を検討するよう指示した。

ですがロシアは、キプロスとEUのあらゆる合意の具体的な調査が終了するまでは、最終的な決断は下す事はない。
キプロスとEUおよび国際通貨基金との協議では、EUがキプロスに100億ユーロを支援することで合意した。キプロスは金融支援の条件として、キプロスの2大銀行、キプロス銀行とライキ銀行を再編する。

ロシア中央銀行のドゥビニン前総裁は、次のようにコメントしている。
「主要銀行は倒産した。小額預金のために小さな銀行が誕生するだろう。大口預金者は十分に多額の預金を失うことになる。主要な銀行は今後も存在できるが、これまでのような世界的な影響力は、永遠に失うことになるだろう」
前総裁は、このように話している。

キプロスとEUおよび国際通貨基金との合意は達成(???)。キプロスの全ての銀行では、10万ユーロ以下の預金が全て保護される。ライキ銀行は閉鎖され、10万ユーロ以下の預金はキプロス銀行に移管されるほか、キプロス銀行は、ライキ銀行が欧州中央銀行から受けた融資も引き継ぐ。キプロス銀行は、株主や債権保持者また10万ユーロ超の大口預金者の負担で、融資金の返済や、いわゆる銀行の正常化を行う。
今のところライキ銀行の大口預金者は40%、キプロス銀行の大口預金者は30%の損失を被る可能性があると見られている。
キプロスのアナスタシアディス大統領は合意について、痛みを伴うが現在の状況ではベストだと語った。なおユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長は、高額預金者の負担で銀行を救済するキプロスの前例は、ユーロ圏で財政危機に陥った国の支援モデルになるとの見解を表した。
デイセルブルム議長の発言はヨーロッパの金融市場に大きな影響を与え、主要銀行の株価は2%下落した。専門家の多くは、EU指導部は未だに、キプロスの例は特別だと主張していると指摘している。ですがユーロ圏の銀行に10万ユーロ超を預けている預金者たちは、不安を抱えている。

ヨーロッパの単一金融市場は、すでに崩壊し始めた。その結果、経済力の弱い国は、資金の獲得がさらに難しくなっている。これは、それらの国で銀行融資が停止する可能性があることを意味している。

(???)は相変わらず若い女性アナウンサーの声が出ていないため聴こえない

世界金融危機と信用リスク
クリエーター情報なし
日本評論社

3月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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