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アメリカ・中国との3国軍事演習を提案するオーストラリア

2013-04-17 | ラジオ
オーストラリアはアメリカ、中国を交えた3国軍事演習を提案したい構えだ。ギラード・オーストラリア首相は北京訪問でこうした考えを表した。
これに対し専門家たちは、提案にはアジア太平洋地域の状況に対するオーストラリアの憂慮と、アメリカ・オーストラリア軍事協力が強化されることで生じる、中国との不調和を緩和しようとする試みが反映されているとの見方を示している。

オーストラリアは中国との間に貿易経済、投資協力拡大に非常に意欲的だ。これはギラード首相の中国訪問のライトモチーフであり、その中で習近平国家主席と李克強首相と中国首脳らとの会談を行なっている。会談でギラード首相は、アジアの主導的経済である中国との間に新たな戦略的パートナー関係を築こうと邁進していると語った。
中国はオーストラリアにとって巨大な貿易パートナーだ。中国は欧州(?)の石炭、鉄鉱石、液化天然ガスといった原材料を多く買い上げており、欧州(?)の全輸出額の約20%を占めている。多くはこれに恩恵を受けオーストラリアは世界金融危機の打撃を、そう蒙らずに済んだ。リオティント社のスキャンダルが持ち上がった時でさえ、中国は、このリオティント社の代表らをスパイと呼んで非難したものの、それでもこれが両国の経済けい力関係(?)に大きく影響することはなかった。

ロシア科学アカデミー東洋学研究所のモシャコフ氏は、オーストラリアはアメリカとのパートナー関係と、自国経済の中で、ますます意味を増す中国との間で妥協を図らざるを得ないとして、次のように語っている。
「この経済関係の価値はあまりに大きなものだ。オーストラリアは東南アジアで中国がプレゼンスを高めていること、および南シナ海の全体状況からくる緊張を、なんとか和らげようとしている。オーストラリアはダーウィン空軍基地を米軍海兵隊のために提供しており、西部の港にアメリカの空母が立ち寄る可能性があることを明らかにしている。プレスではこの行動は反中国的だとたたかれており、オースラリとたとしては(?)、中国が危険視する態度をやわらげたいと考えている。オーストラリアはアメリカとの協力は中国に反対するものではないと強調しており、このために3国演習というフォーマットが提案されたのではないだろうか」
モシャコフ氏は、このように発言している。

ギラード首相の提案に対する中国からの公式的反応はまだ表されていないものの、専門家レベルや中国のマスコミのコメントでは、3国軍事演習は中国の憂慮を取り除くには不十分との考えが表されている。
中国がこうしたフォーマットに同意しない恐れも、もちろん除外できない。中国側は非公式的な形で、オーストラリアは自国の将来にとって、中国が如何に重要な存在であるかを未だに十分に意識していないと言わんとしている。
中国は声明を表し、オーストラリアはこれ以上アジアの安定を一国だけで支え、オーストラリアの安全を保障する国として、アメリカに頼るわけにはいかないと述べている。オーストラリアにしてみれば、稀有な状況が出来上がっている。そもそもアジアにおけるオーストラリアの歴史では、アングロサクソンの連合国であるイギリスとアメリカが権威を振るっていたからだ。
中国が権威を振るう時代がどれほど早く到来するのか、そもそもそうした時代が来るのか否かは非常に見極めがたいものだ。ところがオーストラリアが昔からの西側連合国と拡大するアジアの巨大国との間で、ますます苦しい選択を迫られることだけは明白だ。

なぜ欧州なの???
舌がもつれるベテラン女性アナウンサーが言ったとおり記す「経済けい力関係」
舌がもつれるベテラン女性アナウンサーが言ったとおり記す「オースラリとたとしては」

4月11日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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