中国は北朝鮮を抑えこむか

朝鮮半島のミサイル核問題は、中国と北朝鮮の結びつきの強さを確認している。中国の専門家たちは、北朝鮮が地域の緊張を高めないよう、北朝鮮に経済的な圧力をかけるよう呼びかけ、アメリカの議員たちは、中国が北朝鮮をいさめることができないとして非難している。
中国紙は8日、北朝鮮から中国企業を撤退させる可能性があると伝えた。中国共産党中央党学校付属国際戦略研究所のサン・リヤング専門家は、中国は北朝鮮に朝鮮半島の平和を維持するよう呼びかけているが、北朝鮮は耳を傾けないため、北朝鮮から中国企業を撤退させる必要があるとの考えを表した。
サン・リヤング氏は北朝鮮は3回目の核実験の後、アメリカや韓国と戦争を行う能力があると信じるようになったと指摘し、この状況の中で、中国は企業の撤退以外にできることはないとの見解を(???)。

中国のマスコミは、北朝鮮に経済的圧力を加える必要があると報じることが多くなった。これは中国指導部の意見が反映されたものだ。
ですがロシア科学アカデミー東洋学研究所のヴォロンツォフ専門家は、中国が過激な行動に出ることはないとの考えを表し、次のように語っている。
「中国が北朝鮮から企業を撤退することはないと考えている。ですがもちろん、そのような可能性はある。最近数年間で、北朝鮮における中国の経済活動や投資活動は活発化し、特に天然資源の採掘分野における活動が増えている。これは中国北東部の経済発展にとって非常に重要な構成要素となった。
中国北東部にとって北朝鮮は重要な経済パートナーだ。そのため中国企業が北朝鮮から撤退する可能性は、論理的なものだろう。中国が今、この方向で現実的な行動を取ろうとしているとは思わない」
専門家は、このような見解を示した。

中国は今のところ、北朝鮮のミサイルや核に関する挑発に対して言葉で嗜めているだけだ。これは中国が北朝鮮を抑えこむために、経済的な圧力をかけることはないと考える根拠の一つだ。また中国が北朝鮮に経済圧力をかけた場合、中国はアメリカの圧力に間接的に屈したことにもなる。
アメリカの政治家たちは７日、中国を激しく非難した。アメリカのマッケイン上院議員は、特に中国は北朝鮮経済を、いわゆる麻痺させる力を持っているが、この危機的な状況の中で、北朝鮮を抑えこむことができないと非難し、中国政府の試みは全て失敗したとの考えを表した。
またシューマー上院議員も、マッケイン議員の意見に同意し、常に北朝鮮への影響力を保持している中国は、あまりにも慎重すぎると述べた。シューマー議員は中国は責任を負わなくてはならず、北朝鮮に圧力をかける必要があると考えている。

中国は北朝鮮問題に、直接介入するよう呼びかけられているということを理解している。ですが例え朝鮮半島を軍事衝突から救うという口実であっても、中国がそのような行動にでることはないだろう。

※(???)は若い女性アナウンサーの声が出ていないため聴こえず。これは喋りでなく、ささやき。

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4月8日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル