戦争状態を宣言しながら改革を準備する北朝鮮

世界のマスコミによると朝鮮半島は今、戦争の瀬戸際にあるという。北朝鮮は韓国やアメリカを攻撃する用意があるとの声明を表しているが、これは実際のところ、北朝鮮のいつもの外交プロパガンダ作戦の一部に過ぎない。
ですが今回、北朝鮮の作戦は北朝鮮からの重要なニュースとして関心を集めた。ソウル国民大学のアンドレイ・ラニコフ教授は、北朝鮮指導部では大規模な変化が起こり、これにより北朝鮮の発展方針が、いくらか軌道修正されるのではないかとの期待が持たれていると考えている。
北朝鮮では最近、パク・ボンジュ氏が首相に再任した。パク氏は改革派と呼ばれている。パク氏は２００２年、抜本的な改革を実施し民間貿易を部分的に認め、国営企業の管理者たちの全権を著しく拡大した。これらは金日成主席の死去後に、北朝鮮経済が混乱したことに対する措置となった。ですが、これらの改革や外国からの大規模な人道支援によって北朝鮮の状況が著しく改善した時、改革は停止された。

パク氏は2007年に首相を更迭され、役職が格下げされた。ですが金正日総書記が死去し、2012年の4月に金正恩体制に移行した後、パク氏は労働党軽工業部長としてふっけ(?)、そしていま再び首相に返り咲いた。パク氏は改革派であったため、北朝鮮では近いうちに変化が起こるとの期待がもたれている。

軍の人事いごう(?)も、それらの期待に弾みをつけている。軍指導部では幹部が入れ替わり、党幹部が任命されている。これは最近１年間に見られる傾向と一致している。軍の影響力は減少し、反対に党幹部の影響力が増大している。
北朝鮮のマスコミは、いつでも戦争が起きる状況だと伝えているが、現在も政権からの軍人排除は続いている。
そして金正恩第一書記は実際に、如何なる軍事計画も持っていないとする証拠がもう一つある。第一書記は攻撃をしかけるだけでなく、外部からの攻撃も待ってはいない。

パク氏の首相再任と軍の人事改造は、北朝鮮で変化が始まることを意味しているのだろうか。今のところ、その質問に対する答えはない。ですが北朝鮮の改革は挑発的な発言や、敵対行為に対する警告を伴う可能性があることを念頭に置く必要がある。
外部からの危険性に関する話は、国民を団結させ、より統制しやすくさせて(???)。北朝鮮では保守派だけでなく改革派も、管理しやすく従順な国民を必要としている。

※「労 働党軽工業部長としてふっけ」若い女性の発した、この言葉は意味不明
※「軍の人事いごう」若い女性の発した、この言葉は意味不明
※(???)は若い女性アナウンサーの声が出ていないため聴こえず

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4月3日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル