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北朝鮮、協議と交換に核保有国の地位

2013-06-02 | ラジオ
チェ・リョンヘ朝鮮人民軍総政治局長の中国訪問は、おもいがけぬ結果に終わった。北朝鮮は2007年から凍結状態にある、朝鮮半島の非核化を巡る6カ国協議の再開に前向きの意向を表したのだ。
ですがこれは北朝鮮の核プログラム放棄を意味しているわけではない。
チェ総政治局長の中国訪問は、北朝鮮が外交面で強硬路線をとり続けたことによって冷え込んだ、中国と北朝鮮関係の改善が主な目的だった。

北朝鮮の金正恩第1書記の特使として中国を訪問したチェ氏は、北朝鮮の強硬路線は、中国の主要な地政学的ライバルであるアメリカに向けられたものであり、結果的には中国の利益にかなうとして中国側を説得しようとした。しかし北朝鮮の行動によって著しく緊張が高まり、アメリカ軍は中国国境付近でのプレゼンスを強化した。
もちろん中国は不満を(???)た。そのためチェ氏は譲渡(?)し、南北朝鮮、中国、ロシア、アメリカ、日本が参加する6カ国協議に復帰する意向を示したのだ。
中国と6カ国協議の間には特別な関係がある。中国は朝鮮半島の非核化を巡る6カ国協議で、事実上、指導的な役割を演じていた。そのため6カ国協議の中断は、中国の外交的プライドに対する大きな打撃となった。
しかし北朝鮮が6カ国協議復帰の意思を示したからといって喜ぶのはまだ早いだろう。なぜなら、JR@ 6カ国協議が実際に再開されるかどうかについても明らかではない。

その主な原因は、6カ国協議の目的に関する意見の対立が考えられる。6カ国協議は、朝鮮半島の非核化を目的としたものだとされているが、北朝鮮は核保有国としての地位と立場を維持するだけでなく、核保有国として国際的に認められることを求めている。
朝鮮中央通信は、チェ氏が中国から帰国した翌日、北朝鮮は今後も核計画を進める意向を強調する記事を掲載した。

それでは北朝鮮の6カ国協議復帰に関する声明は何を意味しているのだろうか。それは中国をなだめることが唯一の目的だった可能性がある。
北朝鮮は核計画推進の意向を表すことで、アメリカや韓国をはじめとする6カ国協議の参加国が、協議再開を拒否するよう意識的に挑発している。もしこの、いわゆるトリックが成功した場合、北朝鮮は6カ国協議に参加する意向があったものの、アメリカと韓国が前提条件を提示したため、協議再開が不可能になったと告げることができるだろう。
ですが北朝鮮が実際に6カ国協議に復帰する意向を持っている可能性もある。しかし、その場合はもちろん、北朝鮮の核軍縮条件について話し合うためのものではない。北朝鮮当局が核兵器を放棄するとは考えられない。なぜなら核兵器は、非常に強力な抑止手段となっており、おそらく北朝鮮の外交政策において主要な手段となっているからだ。
そのため北朝鮮が本当に対話する意向を持っているとしたら、それは北朝鮮が事実上の核保有国であると、国際的に認めさせることが唯一の目的の可能性がある。

(???)は若い女性アナウンサーの声が出ていないため聴こえず
そのためチェ氏は譲渡し??????? 何でここで「譲渡」という言葉が出てくるの??????

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