北朝鮮の指導者金正恩氏とその側近たちが挙げて、ヒトラーの『わが闘争』という図書を研究している。オンラインマガジンニューフォーカスインターナショナルによるこの報道が、ロシア人朝鮮研究者の間に両極端の意見を生んでいる。
報道によると、この書物はわずか100部の限定発行だ。そもそもこの図書は、ナチズムのイデオローグの自伝的労作として、北朝鮮では発禁になっている。
北朝鮮指導者の最側近たちは、今年1月の金正恩氏の誕生日ごろ、既にこの書物を受け取っていたらしいのだ。それが今月17日になって、ようやく明らかになったのだ。
若き指導者、金正恩はスイス遊学時代に既に、この書を詳細に読み込んでいたという。その経験を側近たちに伝えようとしているのだろうか。
この情報の真偽について真っ向から否定するのは、ロシア科学アカデミー極東研究所・朝鮮研究室のアレクサンドル・ヴォロンツォフ代表だ。
これはお定まりの、プロパガンダ的デマに過ぎないとヴォロンツォフ氏は語っている。。
「断じてナンセンス、断じて荒唐無稽だ。断じてチープ極まりない挑発だ。これまで金正日氏や金正恩氏に対して、膨大な策謀が働かれた。ネガティヴなイメージを創り出す試みがなされてきた。そんなものでは、もはや誰も驚かない。個人的な意見を言えば今回のことは妄言、でたらめにに過ぎないと思う」
専門家は、このように語っている。
実にニューフォーカスインターナショナルは、北朝鮮についてネガティヴなイメージを創り出すことに汲々としているメディアだ。
彼らの情報源は主として、現在中国に落ち延びている脱北者や匿名の情報提供者たちだ。こうした人たちこそ、ここ最近、北朝鮮指導者の専制ぶりを喧伝すようなデマを投げ込んできた張本人だ。
北朝鮮指導者は、なんでも過失を犯した将校を迫撃砲で撃ったのだそうだ。また北朝鮮指導者は、なんでも、敵国の人民、それも児童たちを捕らえて、化学兵器の実験を行ったのだそうだ。
こうした信憑性に欠けるといわれるニューフォーカスインターナショナルl発のこの情報だが、今回に限ってはいささかの真実を含んでいるかも知れないと語るのは、やはりロシア科学アカデミー極東研究所のコンスタンチン・アスモロフ氏だ。
アスモロフ氏によると、北朝鮮では多くの外国の典籍が翻訳されているとのことだ。それも一般大衆のためではなくて、一部の特殊専門家のためだ。たとえばソ連国家保安局・KGBの副委員長を務めた、ボプコフの『KGBと権力』という本も翻訳されているという。
※金正恩、新たな国家思想を探す(2)へ続く
※(???)は男性Wアナウンサーの、しどろもどろの喋りで何を言ってるのか不明
6月19日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
報道によると、この書物はわずか100部の限定発行だ。そもそもこの図書は、ナチズムのイデオローグの自伝的労作として、北朝鮮では発禁になっている。
北朝鮮指導者の最側近たちは、今年1月の金正恩氏の誕生日ごろ、既にこの書物を受け取っていたらしいのだ。それが今月17日になって、ようやく明らかになったのだ。
若き指導者、金正恩はスイス遊学時代に既に、この書を詳細に読み込んでいたという。その経験を側近たちに伝えようとしているのだろうか。
この情報の真偽について真っ向から否定するのは、ロシア科学アカデミー極東研究所・朝鮮研究室のアレクサンドル・ヴォロンツォフ代表だ。
これはお定まりの、プロパガンダ的デマに過ぎないとヴォロンツォフ氏は語っている。。
「断じてナンセンス、断じて荒唐無稽だ。断じてチープ極まりない挑発だ。これまで金正日氏や金正恩氏に対して、膨大な策謀が働かれた。ネガティヴなイメージを創り出す試みがなされてきた。そんなものでは、もはや誰も驚かない。個人的な意見を言えば今回のことは妄言、でたらめにに過ぎないと思う」
専門家は、このように語っている。
実にニューフォーカスインターナショナルは、北朝鮮についてネガティヴなイメージを創り出すことに汲々としているメディアだ。
彼らの情報源は主として、現在中国に落ち延びている脱北者や匿名の情報提供者たちだ。こうした人たちこそ、ここ最近、北朝鮮指導者の専制ぶりを喧伝すようなデマを投げ込んできた張本人だ。
北朝鮮指導者は、なんでも過失を犯した将校を迫撃砲で撃ったのだそうだ。また北朝鮮指導者は、なんでも、敵国の人民、それも児童たちを捕らえて、化学兵器の実験を行ったのだそうだ。
こうした信憑性に欠けるといわれるニューフォーカスインターナショナルl発のこの情報だが、今回に限ってはいささかの真実を含んでいるかも知れないと語るのは、やはりロシア科学アカデミー極東研究所のコンスタンチン・アスモロフ氏だ。
アスモロフ氏によると、北朝鮮では多くの外国の典籍が翻訳されているとのことだ。それも一般大衆のためではなくて、一部の特殊専門家のためだ。たとえばソ連国家保安局・KGBの副委員長を務めた、ボプコフの『KGBと権力』という本も翻訳されているという。
金正恩を誰が操っているのか 北朝鮮の暴走を引き起こす元凶 (徳間ポケット) | |
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※金正恩、新たな国家思想を探す(2)へ続く
※(???)は男性Wアナウンサーの、しどろもどろの喋りで何を言ってるのか不明
6月19日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル