近い将来モスクワは、サイクリストたちがドライバーに劣らず快適に走ることができるような、世界各国の都市に近づくかもしれない。
6月10日、モスクワ政府は2つの嬉しいニュースを発表した。一つは市中心部の中央芸術家クラブに隣接するムゼオン公園と、西部にある勝利公園(※この後、ロシア語で公園名を言ったがその意図が不明)との間16.3キロをつなぐサイクリングロードがオープンしたことだ。景色の美しいモスクワ川のリバーサイドを通るルートだ。
また10日からは地下鉄の駅の傍に、自転車置き場が登場する。今のところ4台のスペースしかないが、将来的には約300台まで拡大される予定だ。
セルゲイ・サビャーニン市長の目標は、合わせて1万台にまで自転車置き場を整備することだ。
また自分の自転車を持たない人のために、運輸局はモスクワ銀行と協力して、ロンドンやパリ、アムステルダムにあるような貸し出しポイントを作っている。
レンタル自転車を利用するためには、サイト上で銀行カードのデータを入力することにより登録を行い、回数券などを買い求めることになる。
値段は比較的安く、最初の30分が無料、その後30分おきにに30ルーブル、つまり100円程度を払うことになる。
自転車の貸し出し料金は3時間から6時間までは900ルーブル、6時間から1日では1500ルーブルとなる。月極にすれば一ヶ月僅か450ルーブルだ。このような条件は自転車愛好者たちにも受け入れられており、最初の2週間で6500人が利用した。
貸し出しシステムやサイクリングロードの整備は、2016年に向けた大きな計画の一部に過ぎない。将来的には特別の駐輪スペースを作るだけではなく、現在自動車用に用いられているコインパーキングシステムも整備され、総延長100キロを超えるサイクリングロード、自転車用のナヴィゲーションシステムも構築される。
現在、専用サイトでは貸し出しポイントや修理サービスの場所や、駐輪場所などを調べることができる。
またモスクワにおける自転車交通の整備は、サイクリストの生活改善のみならず、道路状況全体の改善にもつながる。
もし多くのモスクワ市民が通勤の一部でも自転車に乗り換えたならば、交通量の軽減につながる。懐疑的な見方も存在する。
自動車愛好者たちが自転車に乗り換える可能性は少ないというもものだ。一方楽観的な見方も存在する。それは十分有り得ることだという。
おそらくモスクワ市民の多くは、すぐにでも自転車に乗りたいと思っているだろう。健康的な生活への志向と環境に優しいというエコスタイルは、全ての人が憧れるものだからだ。また最近では自転車は一種の流行の感を呈している。
もちろん今回の政策が、どれほど成功するのかはまだ未知数だ。太陽の降り注ぐ夏が終われば、寒い秋、さらには冬がやってくることを忘れてはいけない。少なくとも11月から3月まで、モスクワでは自転車に最適とはいえない天気が続くからだ。
6月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
6月10日、モスクワ政府は2つの嬉しいニュースを発表した。一つは市中心部の中央芸術家クラブに隣接するムゼオン公園と、西部にある勝利公園(※この後、ロシア語で公園名を言ったがその意図が不明)との間16.3キロをつなぐサイクリングロードがオープンしたことだ。景色の美しいモスクワ川のリバーサイドを通るルートだ。
また10日からは地下鉄の駅の傍に、自転車置き場が登場する。今のところ4台のスペースしかないが、将来的には約300台まで拡大される予定だ。
セルゲイ・サビャーニン市長の目標は、合わせて1万台にまで自転車置き場を整備することだ。
また自分の自転車を持たない人のために、運輸局はモスクワ銀行と協力して、ロンドンやパリ、アムステルダムにあるような貸し出しポイントを作っている。
レンタル自転車を利用するためには、サイト上で銀行カードのデータを入力することにより登録を行い、回数券などを買い求めることになる。
値段は比較的安く、最初の30分が無料、その後30分おきにに30ルーブル、つまり100円程度を払うことになる。
自転車の貸し出し料金は3時間から6時間までは900ルーブル、6時間から1日では1500ルーブルとなる。月極にすれば一ヶ月僅か450ルーブルだ。このような条件は自転車愛好者たちにも受け入れられており、最初の2週間で6500人が利用した。
貸し出しシステムやサイクリングロードの整備は、2016年に向けた大きな計画の一部に過ぎない。将来的には特別の駐輪スペースを作るだけではなく、現在自動車用に用いられているコインパーキングシステムも整備され、総延長100キロを超えるサイクリングロード、自転車用のナヴィゲーションシステムも構築される。
現在、専用サイトでは貸し出しポイントや修理サービスの場所や、駐輪場所などを調べることができる。
またモスクワにおける自転車交通の整備は、サイクリストの生活改善のみならず、道路状況全体の改善にもつながる。
もし多くのモスクワ市民が通勤の一部でも自転車に乗り換えたならば、交通量の軽減につながる。懐疑的な見方も存在する。
自動車愛好者たちが自転車に乗り換える可能性は少ないというもものだ。一方楽観的な見方も存在する。それは十分有り得ることだという。
おそらくモスクワ市民の多くは、すぐにでも自転車に乗りたいと思っているだろう。健康的な生活への志向と環境に優しいというエコスタイルは、全ての人が憧れるものだからだ。また最近では自転車は一種の流行の感を呈している。
もちろん今回の政策が、どれほど成功するのかはまだ未知数だ。太陽の降り注ぐ夏が終われば、寒い秋、さらには冬がやってくることを忘れてはいけない。少なくとも11月から3月まで、モスクワでは自転車に最適とはいえない天気が続くからだ。
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6月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル