エジプトでの出来事が実際、隣国にどのような影響を与えるのか。
現在、多くの人が関心を寄せている。
ロシアの声のカイロ特派員は、この問題に詳しい教授に話を伺った。
教授は30年前にモスクワで論文審査に合格し、ロシア語に堪能でロシアをしばしば訪問している。また教授はエジプトのロシア旧ソ連諸国学術交流連盟の会長を務めている。
教授はエジプトの出来事を完全に理解できるのは、エジプト人だけだと述べている。エジプトの専門家達は、何らかの意味での機が熟していることを悟っていたが、海外の専門家達は、それを信じることが出来なかったと指摘している。
「エジプトでは表面上、何の変化もなかった。海外の専門家達の話をよく聞いたが、ムバラク大統領は懸命な人物であり、国を指導していけるということを、彼らは述べていた。
しかし我々エジプト人は水面下で、全てが沸騰していることに気か付いていた。多くの国民が貧困状態になり、汚職が蔓延し、若者は未来を見通すことが出来なかった。
その意味で機が熟していたのであり、不可避の出来事だったと言えるだろう。
ただ我々にとっても突然だったのは、何の政治機構も経験も持たない若者たちが革命をやってのけたことだ。
このような若者たちを誇りに思う。革命が成功した今、その熱情を抑えることが必要だ。エジプトは非常に困難な時期にあることから、構造改革の長い道程を歩み始める必要がある。
もしも今、落ち着いて立ち止まることが出来なければ、事態は悪化することになるだろう」
教授は、このようにコメントしている。
教授は現在人々は過大な期待を抱いており、急速な事態の改善と賃金の引上げを求めていると指摘している。
革命はお祭りと化したが、お祭りである限り人々は、お土産やプレゼントを欲していると言える。
しかし革命はサンタクロースではない。革命それ自体が、すでにプレゼントなのだ。
それは生活を変えるチャンスではあるが、一日で全てが変化することはない。
エジプトは人口では中東およびアフリカ最大の国だ。エジプトはいつでも地域の指標であり、隣国にとってのモデルだった。
教授が述べているところでは、隣国はいつでもエジプトを文化的、社会的な模範としてきたのだ。
そのため革命が拡大することに疑いの余地は無い。それがどのような形を持つのかに付いては、各国次第となるだろう。
教授はエジプトでの革命はあくまでも付属的なものであり、民社的なものとなると確信している。
中央部(?)広場ではキリスト教の司祭たちが布教を行った。
エジプトでの革命がムスリム、クリスチャンを問わず全てのエジプト人のものだ、ということを示すためだ。
※(?)は何と言っているのか不明
※教授の名前は聴き取れず
2月16日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
現在、多くの人が関心を寄せている。
ロシアの声のカイロ特派員は、この問題に詳しい教授に話を伺った。
教授は30年前にモスクワで論文審査に合格し、ロシア語に堪能でロシアをしばしば訪問している。また教授はエジプトのロシア旧ソ連諸国学術交流連盟の会長を務めている。
教授はエジプトの出来事を完全に理解できるのは、エジプト人だけだと述べている。エジプトの専門家達は、何らかの意味での機が熟していることを悟っていたが、海外の専門家達は、それを信じることが出来なかったと指摘している。
「エジプトでは表面上、何の変化もなかった。海外の専門家達の話をよく聞いたが、ムバラク大統領は懸命な人物であり、国を指導していけるということを、彼らは述べていた。
しかし我々エジプト人は水面下で、全てが沸騰していることに気か付いていた。多くの国民が貧困状態になり、汚職が蔓延し、若者は未来を見通すことが出来なかった。
その意味で機が熟していたのであり、不可避の出来事だったと言えるだろう。
ただ我々にとっても突然だったのは、何の政治機構も経験も持たない若者たちが革命をやってのけたことだ。
このような若者たちを誇りに思う。革命が成功した今、その熱情を抑えることが必要だ。エジプトは非常に困難な時期にあることから、構造改革の長い道程を歩み始める必要がある。
もしも今、落ち着いて立ち止まることが出来なければ、事態は悪化することになるだろう」
教授は、このようにコメントしている。
教授は現在人々は過大な期待を抱いており、急速な事態の改善と賃金の引上げを求めていると指摘している。
革命はお祭りと化したが、お祭りである限り人々は、お土産やプレゼントを欲していると言える。
しかし革命はサンタクロースではない。革命それ自体が、すでにプレゼントなのだ。
それは生活を変えるチャンスではあるが、一日で全てが変化することはない。
エジプトは人口では中東およびアフリカ最大の国だ。エジプトはいつでも地域の指標であり、隣国にとってのモデルだった。
教授が述べているところでは、隣国はいつでもエジプトを文化的、社会的な模範としてきたのだ。
そのため革命が拡大することに疑いの余地は無い。それがどのような形を持つのかに付いては、各国次第となるだろう。
教授はエジプトでの革命はあくまでも付属的なものであり、民社的なものとなると確信している。
中央部(?)広場ではキリスト教の司祭たちが布教を行った。
エジプトでの革命がムスリム、クリスチャンを問わず全てのエジプト人のものだ、ということを示すためだ。
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※(?)は何と言っているのか不明
※教授の名前は聴き取れず
2月16日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル