Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

喉元スギルマデ

2004-09-03 22:59:39 | その他
子供の頃に虫歯が多かったせいか、
チョコレートを口に入れても、噛まないようになった。
ほとんど上あごと舌で食べる。

そんなことはないか。

小さな欠片を奥歯ですりつぶして、歯茎と舌と頬で食べたり、
飴のような扱いをしたりする。


ごくたまに、大量のチョコレートを口に入れて、口内をどろどろにしながら
食べることもある。
チョコレートケーキの場合はいつもそうだ。
そうすることがもっとも美味しいのだとしている。
できれば一口で食べ終えることが理想だ。

この理想の実現に励み、追求していくと、
チョコレートケーキをいかに早く口の中で溶かし、飲み込むかが重要になってくるのではないか。

そう、
チョコレートケーキを「飲みだす」のだ。

これは、チョコレートドリンクであってはいけない。
スポンジとクリームのある程度の硬度も大事で、少し引っかかるような喉ごしも、
美味しく頂く理想の一部分をなしている。

とはいえ、ガトーショコラと呼ばれる類の、吸水性が低い菓子の「粘度」はまた別だ。
こちらは一口で味わってはいけない。
時間をかけて味わうように要求されているのが、その食感と重みからわかる。


さて、この飲む快感は、チョコレートケーキに限られたことだろうか。
カレーはどうだろう。
焼肉はどうだろう。
カツ丼はどうだろう。

飲み込むまでの時間とタイミング。
なんだかいろんなものに当てはまるような気がしてきた。


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