Fish On The Boat

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『他人を攻撃せずにはいられない人』

2014-10-31 00:05:13 | 読書。
読書。
『他人を攻撃せずにはいられない人』 片田珠美
を読んだ。

支配的で攻撃的な人。
職場や友人知人や家庭にそういう人がいるよっていう方は
けっこう多いのかもしれない、
この本がよく売れているところを考えると。

何を隠そう、うちの親父が、この本で挙げられるような
支配欲と攻撃欲の強い人の条件に120%当てはまっていたりします。
なんだ、うちの親父を観察して書いた本なんじゃないの?と
思えてしまうほど、ドンピシャでした。
なににつけてケチをつける、難癖をつける、
恩着せがましいことをいう、などなど、
まず攻撃的な人はそういう要素があるという点で、100点満点。
自分の万能感を維持したい、支配したい、
そういう自分でも気づいていないこともあるという欲求が、
チンパンジー的なサルの悪いところみたいなのが噴出している人間は
持っているということなんです。
そして、ターゲットにした相手に罪悪感を持たせたりして、
そこを突破口に攻撃を進めていき、支配しようとしていく。

必殺仕事人に仕事をお願いしたいような感じになりますよね…。

ちなみに、僕が初めて就職した会社の上司がこういう攻撃的な人で、
さらに部署の唯一の先輩から、
「上司になんか言われたらすいませんって言わなきゃだめ」
だとかって、正統じゃない場合でも罪悪感を持つように言われて、
そうやって万事休すになったことがあります。
僕も今以上に稚拙でしたが、この職場の人たちはバカ野郎どもです。
さらに、その職場では、スケープゴートにされている人もいて、
攻撃的な人が多かった。それは、ひとえに一人の攻撃的な上司のせいで
みながその心理状態に感染していしまったからなんだと、
この本を読んでわかったところです。

本書で書かれている対処の仕方、処方箋では、
9割がた僕はできているなという感じで、
やっぱり長年攻撃的で支配的な人と一緒だと、
だいぶ分析と距離を置くというのがわかっているみたい。
それでも、甘く見てはいけないし、一生ものの対峙になります。
本当に、困ったガキだぜ、という感じ。

こういうタイプの人間に苦しめられている人は多いと思います。
本書を読むことで、一時は怒りが増幅するかもしれませんが、
きっと、クリアに見つめられる人も多いと思います。

僕はだいたい、この本に書かれていることは分析できていて、
これを読むことで、うちは特殊なんじゃなくて、
一般的なものなんだと理解できた感じ。
また、自分がこういう攻撃欲と支配欲に支配された人間に
ならないためにもわきまえておきたいことでもありました。


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