Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『ハッカーの手口』

2015-05-06 00:02:04 | 読書。
読書。
『ハッカーの手口』 岡島裕史
を読んだ。

サイバー世界のセキュリティ対策、
セキュリティ意識を向上させるための本。

「サイバー世界なんて、そんな大して関係ないや。
だって、いままでになにもなかったし、
経験上、何もしなくても安全だと思ってる」
という人には是非読んでほしい本でしたね。

どうやってハッカー(クラッカー)という人たちが、
他人のコンピュータを操作したり情報を盗んだりするのかを、
ローテクなものからハイテクなものまで丁寧かつ簡潔に記しています。

暗号技術で今も使われているWEPという技術だと、
今のハッカーならば数分で解読してしまう、だとか、
僕でも知っていたDos攻撃について、など
まだまだ主流の、ハッキングの今について語られている。

ルータから情報を盗まれるだとか、
どうすりゃいいんだという専門的なところの記述もありますが、
おおむね、理解できる範疇の内容です。

僕らが住むこの時代において、
もはや現実と仮想空間は蜜月であり一体となっている。
だからこそ、万全なものは不可能にしろセキュリティ対策は不可欠なんですね。
僕はセキュリティソフトを購入して使っていますが、
本書によると、それだけで大分ちがうということでした。
スマホだとかタブレットなんかもセキュリティの対象ですけども、
どれだけの人がやっているんだろうなぁ。

そういえば、この間、某ブログをみていたら、
ブラウザの更新ボタンが勝手に連打されていたので、
ページを戻ってブラウズしなおしたらなんともなくなったんですが、
あれもDos攻撃みたいな感じになってますよね。
なんだったんだろ、ブラウザのバグみたいなものならまだいいんだけど。

妙に危機感を煽るような本ではないです。
現実をそのまま述べ、控えめにではありますが、
やっぱり現実的にこれからの未来についての見通しも述べている。
おもしろかったです。

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