読書。
『吾輩は猫である』 夏目漱石
を読んだ。
文豪・夏目漱石のデビュー作品です。
「吾輩は猫である。名前はまだない。」という有名な文句から始まる長編。
長編といっても、ほとんどが登場人物たちの雑談や小さな事件があつまったもので、
ストーリーの軸は細くて、まるでつけたしたくらいのものでした。
それでいて、面白いのです。
漱石は世の中や人間一般に関してよく知っていて、考えているなという印象。
批判的に語るところもあれば、皮肉的に諧謔にしたものもある。
そういうところが、本作に流れるひとつの音であり、味なんです。
それにしても、漱石の博覧強記ぶりに恐れ入る次第です。
古今東西の書物を読み漁った人だからこその引用にあふれている。
それでもって面白おかしくユーモラスに仕上げていて感服してしまいます。
一流の人が作家をやったという感じ。
そして、そんな、新しい明治の文化に重きがあった時代なんだろうなという感じがします。
昭和時代の初期から敗戦、戦後の復興期までに比べたら、
よっぽどいい時代に感じるんだよなぁ。
550ページくらいあります。
滑稽小説だけれど、会話の部分以外はぎゅっとした文章。
たたたーっと読み進めるのももったいない気がして、
味わいながら読んだら、読了までにだいぶ時間がかかりました。
なれてくるとスピードがあがるのは、どの読書でも一緒ですが。
もっと漱石の作品を再読したり読んでいないものを読んだりしたくなりました。
『吾輩は猫である』 夏目漱石
を読んだ。
文豪・夏目漱石のデビュー作品です。
「吾輩は猫である。名前はまだない。」という有名な文句から始まる長編。
長編といっても、ほとんどが登場人物たちの雑談や小さな事件があつまったもので、
ストーリーの軸は細くて、まるでつけたしたくらいのものでした。
それでいて、面白いのです。
漱石は世の中や人間一般に関してよく知っていて、考えているなという印象。
批判的に語るところもあれば、皮肉的に諧謔にしたものもある。
そういうところが、本作に流れるひとつの音であり、味なんです。
それにしても、漱石の博覧強記ぶりに恐れ入る次第です。
古今東西の書物を読み漁った人だからこその引用にあふれている。
それでもって面白おかしくユーモラスに仕上げていて感服してしまいます。
一流の人が作家をやったという感じ。
そして、そんな、新しい明治の文化に重きがあった時代なんだろうなという感じがします。
昭和時代の初期から敗戦、戦後の復興期までに比べたら、
よっぽどいい時代に感じるんだよなぁ。
550ページくらいあります。
滑稽小説だけれど、会話の部分以外はぎゅっとした文章。
たたたーっと読み進めるのももったいない気がして、
味わいながら読んだら、読了までにだいぶ時間がかかりました。
なれてくるとスピードがあがるのは、どの読書でも一緒ですが。
もっと漱石の作品を再読したり読んでいないものを読んだりしたくなりました。