読書。
『西の魔女が死んだ』 梨木香歩
を読んだ。
登校拒否を起こした女子中学生のまいが、
おばあちゃんのところに預けられて、
昔ながらの生活を楽しんで送っていくお話。
おばあちゃんの話す、
魔女の心得だとかその理論が
ほんとによくできていました。
たとえば、
自分の持つ直観に従う気持ちと、
その直観にとらわれて妄想に陥って苦しむ気持ちの
どっちもあることが書かれているのですが、
そういう風に心の動きについて考えたら、
色分けのできていなかった自分のそれに名前がついたようで、
すっきりする人(とくに少年・少女)も
多いのだろうと思いました。
文体は柔らかく、
とにかく内容を際立たせて載せて、
自分は目立とうとしない黒子のようでした。
ストーリーや内容の邪魔をしない、
淡々としながらあたたかい、
読者の想像力を喚起させることに尽きるような文体だと
読み受けました。
また、生活の知恵だとか、
植物や動物の知識だとかが、
単なるエッセンスとしてだけではなく、
物語の滋味として、
そして主人公のまいの復調していくさまに絡む、
主要なエネルギーとして存在していました。
読んでいて感じたのは、
これはジブリ作品が好きな人は好きになる作品だなあということ。
正面から家事を描いているところなど、
共通点があります。
巻末には、その後のまいのお話も。
おもしろかったです。
『西の魔女が死んだ』 梨木香歩
を読んだ。
登校拒否を起こした女子中学生のまいが、
おばあちゃんのところに預けられて、
昔ながらの生活を楽しんで送っていくお話。
おばあちゃんの話す、
魔女の心得だとかその理論が
ほんとによくできていました。
たとえば、
自分の持つ直観に従う気持ちと、
その直観にとらわれて妄想に陥って苦しむ気持ちの
どっちもあることが書かれているのですが、
そういう風に心の動きについて考えたら、
色分けのできていなかった自分のそれに名前がついたようで、
すっきりする人(とくに少年・少女)も
多いのだろうと思いました。
文体は柔らかく、
とにかく内容を際立たせて載せて、
自分は目立とうとしない黒子のようでした。
ストーリーや内容の邪魔をしない、
淡々としながらあたたかい、
読者の想像力を喚起させることに尽きるような文体だと
読み受けました。
また、生活の知恵だとか、
植物や動物の知識だとかが、
単なるエッセンスとしてだけではなく、
物語の滋味として、
そして主人公のまいの復調していくさまに絡む、
主要なエネルギーとして存在していました。
読んでいて感じたのは、
これはジブリ作品が好きな人は好きになる作品だなあということ。
正面から家事を描いているところなど、
共通点があります。
巻末には、その後のまいのお話も。
おもしろかったです。