読書。
『月の満ち欠け』 佐藤正午
を読んだ。
第157回(2017年下半期)直木賞受賞作。
素敵な小説でした。
落ち着きある、駆け足にならない速度の文章で書かれていて、
読んでいる期間中、いい時間を過ごせました。
「輪廻転生」「生まれ変わり」が大きな仕掛けになっています。
だからといって、オカルト色が前面にでている
けばけばしい作品ではありません。
ロマンティック。
見ようによっては、ヒロインのその深い情愛に怖さを感じるかもしれない。
それでも、読後感といい、相手役のキャラクターといい、
素敵なロマンスを独特の角度から語った小説と言えそうです。
中盤の正木瑠璃と三角哲彦の章は、
これだけで短編としてでも、まばゆく、優しく、燦然と輝く出来ですよね。
この章が一番好きで、最後の〆方と同様に気持ちを持っていかれました。
さすがの実力です。
今、自分が執筆中ということもありますが、
言葉遣い、語彙、構成、喩えなど修辞の入れ方だとか、
いろいろ学ぼうという気持ちがありながら読むのですが、
面白さを楽しむ方に負けてしまう。
こういう面白くて落ち着いた作品を書けたらなあ、と
またひとつ目標ができました。
『月の満ち欠け』 佐藤正午
を読んだ。
第157回(2017年下半期)直木賞受賞作。
素敵な小説でした。
落ち着きある、駆け足にならない速度の文章で書かれていて、
読んでいる期間中、いい時間を過ごせました。
「輪廻転生」「生まれ変わり」が大きな仕掛けになっています。
だからといって、オカルト色が前面にでている
けばけばしい作品ではありません。
ロマンティック。
見ようによっては、ヒロインのその深い情愛に怖さを感じるかもしれない。
それでも、読後感といい、相手役のキャラクターといい、
素敵なロマンスを独特の角度から語った小説と言えそうです。
中盤の正木瑠璃と三角哲彦の章は、
これだけで短編としてでも、まばゆく、優しく、燦然と輝く出来ですよね。
この章が一番好きで、最後の〆方と同様に気持ちを持っていかれました。
さすがの実力です。
今、自分が執筆中ということもありますが、
言葉遣い、語彙、構成、喩えなど修辞の入れ方だとか、
いろいろ学ぼうという気持ちがありながら読むのですが、
面白さを楽しむ方に負けてしまう。
こういう面白くて落ち着いた作品を書けたらなあ、と
またひとつ目標ができました。