「話の内容というのはさして大切なものではないんです。
大切なのは、信頼をもって話し、共感を抱いてそれを聞く、そこにあるんですよ」
・・・トルーマン・カポーティ『草の竪琴』より。
久しぶりに読む小説としては出来すぎなくらいすごく素晴らしかった。
4,50年くらい前の小説ですが、現代のとくに田舎にはまだ全然通用する内容で、
さらに、世知辛さだとか世の厳しさに負けそうなんですが、現代では失われて
しまいそうな情緒感とか豊かさがこもっています。
強い生命力とはいえないんだけど、なんていうんだろう、主要キャラクターたち
には、良い方向性を向きつづけるほほえましさというか、共感を得ました。
最近、とみに考えるポピュリズムですが、この小説に登場する主人公側の人間は
とくに頭のいい人はいなく、愚かしいといえば愚かしい。
だけど、彼らがポピュリズムに毒されているとは言えないんですよね。
頭の良し悪しの基準が短絡的に感じているものとは違ってるのかもしれません。
簡単にはいえませんが、「陰」と「陽」で言えば、表面は「陰」でも根っ
このところが「陽」な人たちというか。この小説を読む人は大概そう思う
のかもしれませんが、自分は主人公側の人間だと感じましたし、仲間に入れ
て欲しいようないとおしさを持ちました。
また、得意の「感情移入」で、主人公の切なさが伝染してきたりもしました。
良いモノはまだまだ残っているんですね。
国は国語教育をもっと豊かなものにするべきだなぁ。
大切なのは、信頼をもって話し、共感を抱いてそれを聞く、そこにあるんですよ」
・・・トルーマン・カポーティ『草の竪琴』より。
久しぶりに読む小説としては出来すぎなくらいすごく素晴らしかった。
4,50年くらい前の小説ですが、現代のとくに田舎にはまだ全然通用する内容で、
さらに、世知辛さだとか世の厳しさに負けそうなんですが、現代では失われて
しまいそうな情緒感とか豊かさがこもっています。
強い生命力とはいえないんだけど、なんていうんだろう、主要キャラクターたち
には、良い方向性を向きつづけるほほえましさというか、共感を得ました。
最近、とみに考えるポピュリズムですが、この小説に登場する主人公側の人間は
とくに頭のいい人はいなく、愚かしいといえば愚かしい。
だけど、彼らがポピュリズムに毒されているとは言えないんですよね。
頭の良し悪しの基準が短絡的に感じているものとは違ってるのかもしれません。
簡単にはいえませんが、「陰」と「陽」で言えば、表面は「陰」でも根っ
このところが「陽」な人たちというか。この小説を読む人は大概そう思う
のかもしれませんが、自分は主人公側の人間だと感じましたし、仲間に入れ
て欲しいようないとおしさを持ちました。
また、得意の「感情移入」で、主人公の切なさが伝染してきたりもしました。
良いモノはまだまだ残っているんですね。
国は国語教育をもっと豊かなものにするべきだなぁ。
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