読書。
『量子コンピューターが本当にすごい』 竹内薫 丸山篤史:構成
を読んだ。
実現するのは100年後と目されていた量子コンピューターが、
数年前からNASAやGoogleで使われ始めたとのこと。
スーパーコンピューターが一千万年かかる問題を、
量子コンピューターはすぐに解くことができるというくらい、
この技術は凄まじいようです。
本書では、「計算とは何か」という
ごくごく基礎の部分から説明しはじめて、
「コンピューターとは何だろう」
「量子とは何だろう」というように、
量子コンピューターを理解するに向けて
知識を深めていくようになっています。
文系のひとでもついていける、
という形式ではありますが、
それはそれ、ある程度の数学や物理学の知識(記憶)と、
数学的なアタマを使って数式や説明を
自分のアタマで考えていく行程が要求されます。
ぼくはまあ、さらっと読んでしまって、
ちゃんと考えなかった部分、
そして、ついていけなかった部分もありました。
よって、検証はできませんでしたが、
書いてあることを信用して、
なんとなく、量子コンピューターについては
わかったようなつもりになっています。
(留保つきの知識ですね)
物理学や数学のいろいろな偉人の業績という
正統なエピソードもそうですが、
そういうひとたちのちょっとした余談的なエピソードも
面白かったりしました。
いろいろな天才がいるなあ、という。
たとえば、フォン・ノイマンという、
現代のコンピューターのあり方を作ったような学者は、
8ケタ同士の掛け算を暗算できた、という逸話には
へえ!と驚きました。
そういう読み物のところが面白いのですけれども、
先述のように、やはり数式などを考える部分は厄介ですし、
量子アニーリング技術の説明のところなども難しくて
ちゃんと理解できなかった。
そういう部分をしっかり理解する読書にならなくとも、
うっすらとでも掴めればいい、
さらっとでも量子コンピューターを知りたい、
という文系のひと、
つまりぼくみたいなひとには、
まだぎりぎりで読めるかなとは思いました。
難しいところがあることを承知で、
手に取ってほしい本です。
実用されている量子コンピューターは「D-WAVE」といいます。
ものすごい寒さの中でしか作動しないようで、
家庭機としては普及しないでしょうが、
最先端のコンピューターの世界を知りたいと思う方は
たくさんいらっしゃるはずです。
気になる電力はスーパーコンピューター「京」の1/1000程度だそうです。
いまに、スパコンって、ずいぶんと不効率なしろものだったなあと
言われる時代が来るでしょう。
といっても、スパコンを知るひとがどれだけいるかっていう話ですが。
(もちろん、ぼくも知らないです)
『量子コンピューターが本当にすごい』 竹内薫 丸山篤史:構成
を読んだ。
実現するのは100年後と目されていた量子コンピューターが、
数年前からNASAやGoogleで使われ始めたとのこと。
スーパーコンピューターが一千万年かかる問題を、
量子コンピューターはすぐに解くことができるというくらい、
この技術は凄まじいようです。
本書では、「計算とは何か」という
ごくごく基礎の部分から説明しはじめて、
「コンピューターとは何だろう」
「量子とは何だろう」というように、
量子コンピューターを理解するに向けて
知識を深めていくようになっています。
文系のひとでもついていける、
という形式ではありますが、
それはそれ、ある程度の数学や物理学の知識(記憶)と、
数学的なアタマを使って数式や説明を
自分のアタマで考えていく行程が要求されます。
ぼくはまあ、さらっと読んでしまって、
ちゃんと考えなかった部分、
そして、ついていけなかった部分もありました。
よって、検証はできませんでしたが、
書いてあることを信用して、
なんとなく、量子コンピューターについては
わかったようなつもりになっています。
(留保つきの知識ですね)
物理学や数学のいろいろな偉人の業績という
正統なエピソードもそうですが、
そういうひとたちのちょっとした余談的なエピソードも
面白かったりしました。
いろいろな天才がいるなあ、という。
たとえば、フォン・ノイマンという、
現代のコンピューターのあり方を作ったような学者は、
8ケタ同士の掛け算を暗算できた、という逸話には
へえ!と驚きました。
そういう読み物のところが面白いのですけれども、
先述のように、やはり数式などを考える部分は厄介ですし、
量子アニーリング技術の説明のところなども難しくて
ちゃんと理解できなかった。
そういう部分をしっかり理解する読書にならなくとも、
うっすらとでも掴めればいい、
さらっとでも量子コンピューターを知りたい、
という文系のひと、
つまりぼくみたいなひとには、
まだぎりぎりで読めるかなとは思いました。
難しいところがあることを承知で、
手に取ってほしい本です。
実用されている量子コンピューターは「D-WAVE」といいます。
ものすごい寒さの中でしか作動しないようで、
家庭機としては普及しないでしょうが、
最先端のコンピューターの世界を知りたいと思う方は
たくさんいらっしゃるはずです。
気になる電力はスーパーコンピューター「京」の1/1000程度だそうです。
いまに、スパコンって、ずいぶんと不効率なしろものだったなあと
言われる時代が来るでしょう。
といっても、スパコンを知るひとがどれだけいるかっていう話ですが。
(もちろん、ぼくも知らないです)
ブルーバックスの「つながる脳科学(取材・構成)」が最近著です。
他にも、最先端の科学を一般向けに楽しんでいただくことを目標に何冊かの本を編んでおります。
ご興味がありましたら、お手に取ってみてくださいませ。
文系のぼくにとっては理系の書物はなかなかに難しいのですが、
それでも「知りたさ」ってありますから、『量子コンピューターが本当にすごい』
のような一般向けの理系の本があるのはうれしいです。
『つながる脳科学』!脳科学にも興味があります!
アマゾンで調べてみたのですが、
<「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線>
というサブタイトルがついていますね。
心ってなんなんだろう?どこにあるんだろう?
意識ってなんなの?などなどいまなお解かれていない
興味深いトピックの芯の部分に迫ってそうです。
おもしろそう!
よって「欲しいもの」のメモ帳にメモメモです…。
ぼくはけっこう積読の多いひとなので、
興味のある新刊も1年くらいたってから読んだりしますが、
いつか、ここでまた紹介させていただくかもしれないです。
ありがとうございます。