Fish On The Boat

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『読むだけですっきりわかる日本史』

2010-05-07 23:31:39 | 読書。
読書。
『読むだけですっきりわかる日本史』 後藤武士
を読んだ。

けっこう面白かったですね。
帯にも書かれていますが、日本史を、
いろいろな語句を含めてマスターできる種類の本ではありません。
歴史の「流れ」というものを把握するのに適した本ですかね。

日本史っていうものも、教科書通りに学ぶと、
微にいり細にわたって見ていくうちに、
おおまかな流れというか、どうしてこう歴史は進んだのかが
わかりにくくなったりしないでしょうか。
そんな人にはお勧めできます。
そういう意味で、テストの点数には大幅に貢献はできないけれど、
これは中学レベルの歴史ですが、その後の高校から大学入試へと
日本史を選択する人にとっては、ベースとなる日本史認識になるでしょう。
そういった意味では、日本史の勉強を強化します。
だけど、なかなかね、期待して読むと、あんまり身にならねぇなってことに
なるでしょうから、やっぱり読み物として楽しもうと思って
読むといいですね。

かといって、現役の学生じゃない、僕のような人が、
再度日本史を見つめ直すのにも適した本。
ここから、もっと日本史を深めていくのもいいのだろうなぁ。

ここだけの話、僕は大学受験で日本史を選択し、撃沈!
なんで合格したのかが、人生の七不思議のひとつだったりします。
この本で、ようやく、鎌倉時代が少しわかった。

そんな人が勧める、「こりゃ、いいわ」の日本史本です。
つまり、あんまり日本史がわかりません、って人が読むと
良いのでしょうね。

たまに挟まる、余談的な豆ちしきも面白いです。

また、江戸時代に「慶安の御触れ書」っていうのが出てくるんですが、
それって、農民は朝起きてから寝るまでずっと働き通しじゃなければいけないよ、
っていう、なんとも酷い労働を強いるものなんですね。
だけど、それが今日の、日本人の「休まない仕事の姿勢」の礎になっていたり
するんじゃないかなっていう気もしましたね。
武士だの貴族だのが歴史の表舞台で活躍しますけど、
日本人を構成している大部分は農民出身でしょう。
だから、過酷な労働条件がデフォルトみたいなのが
こびりついているような気がしましたね。
でも、そうでもないのかな、パソコンが登場してから
仕事がきつくなったなんてよく聴きますよね。

まぁ、真相は、勉強して、自分でたどり着いてください…。
僕は勉強がそんなに好きではないので、一生たどり着けないような気もします。
そうですね、なんなら僕に教えてくださいな。

そんな思索へも誘われる日本史の本でした。
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