☆Megu’s Sport.
4月が、あっというまに走り過ぎて行っているような気がする...。ちょっと前にブログを書いたと思ってたら、また私の番がまわってきた。日本の様に、四季のない、カリフォルニア。春って、なんかワクワクする季節。桜とワクワク感がちょっと恋しくなる。OK, 今月は、先月のブログの続きで“教える”ことについて。
前回、書いたようにSan Jose State University Athletic Training Graduate Programの生徒が、授業の一貫で、Evolution Trainersに訪ねてきた。どのように授業を構成しようかと考えて、以前に大学で教えた経験のある同僚に聞いてみた。彼のアドバイスは、クライアントのシナリオを作って、それに基づいたトレーニングプログラムを立てさせると。Ha! それは、良い考えだ!ってことで、以下のシナリオを作った;
・“高校3年のサッカー選手;
・身長約178cm/体重約64kg;
・大学のチームの練習に参加するまで6週間;
・筋肉で体重を5kg程増やすことが目標;
・現在、クラブチームで練習していて、 コンディショニングをトレーナーとする時間があるのは、週2回1時間;ケガ歴-右足Inversion Ankle Sprain (Anterior Talofibular ligament sprain)数回;
・4週間前に右Hamstring Grade1 Strain;
・この選手を以前から知っている/トレーニングしていることを前提に今週のトレーニングプログラムをたてる”と。
多くの場合、ストレングス/コンディショニングコーチ(NSCA)は、 NATA-Certified Athletic Trainer(ATC)に比べるとケガの評価,予防,リハビリに対する知識と経験は、深くない。その一方、ATCは、ケガの評価,予防,リハビリに関する教育と知識は備えているが、授業の一貫ではパフォーマンス向上のためのコンディショニングに対する教育は、あまり重点をおかれていないので、これが弱点である人が多いと思う。
ATCで、パーソナルトレーニングをキャリアとして選ぶ場合、運動生理学的な知識をさらに取り入れ、様々な、またSports Specificの需要を考慮したトレーニング法の 経験を身につけることが幅をきかせる要因となる。また、トレーニングは、どの方法が正しい/間違っているといのではなく、基礎の知識を理解した上で、自分でトレーニングのコンセプトを作り出して行く、個々の選手/クライアントにあったトレーニングを作っていくことが大切。人間の体は“One size fits all”では、ないので。
最後に、このような授業をして、1時間で効率的な授業を作る事って難しいなって思った。時間の配分もそうだし、重点を置く場所,何を一番理解欲しいかをふまえて授業を組み立てるのって、容易ではない。教授って、大変な仕事だなと実感。以前にもブログで書いたけど、日本の教育の形体は、ほとんど受け身。
アメリカ教育は、クラスの前での発表は常にあり、また、積極的に意見を述べて、交換して、質問せざるを得ない形体。だから、授業も自分が言いたいことだけを言うのではなく、生徒に積極的に授業に“参加”させるように構成しなくてはならない。今度また、このような形体で授業をやらせて頂ける機会があれば、前回の経験を生かして、ちょっと改善された授業ができればいいな。この授業に点数をつけるとすれば、自分が大学院に行っていた時、クラスの前で正しくない文法とアクセントのある英語で発表するのに、超緊張していたのに比べると、とりあえず、クラスの前で話す事に慣れてきた自分に、自分ながら進歩したなとおもうので、70点というところでしょうか。