‘96-東京南ゴールデン・レトリーバー倶楽部会報第4号
●増田 弘
・漸く春めいて来て、犬の散歩に出掛けると沈丁花の香りが風にゆられて漂ってくる季節に成って来た。私は、少し肌寒いがそこはかとなく春の匂いが感じられる此の季節が一番好きであり、愛犬の散歩も四季の中で、一番楽しみな時期である。
・ さて、今回は松村先生の命題に従って、愛犬のしつけについて考えるままに記してみたい。
私の家の愛犬は、現在牝2頭のゴールデンで、自家繁殖の親子である。親犬は今年9才になる「Love」、子犬は5才になる「Gyu」と云う。「Gyu」はいつも種々な人から「エツー?」と名前を聞き返されるが、可愛いい牝犬には全くふさわしくない名前である。由来は生まれた時、一番大きく牛の子供みたいだったので、「牛太郎」から転じてそのままコールネームに成ってしまった。
・私の犬歴については、前回、前々回の犬雑感パート1,2 で述べさせて頂いたが、此の2頭は、私の飼った犬の中で、初めて訓練所に入れてみた。「Love」は、盲導犬の訓練所へ約4ヶ月、生後6ヶ月位からの可愛いい盛りに入校させた。「Gyu」は、ショウに出しても「上位入賞少し無理かなァ!」と云う感じで、大友訓練所に入校させたが、落第して武石先生に教育をして頂いた。現在は2頭家の庭で飼っているが、やっぱり大型犬は犬との長い付き合いの中では、学校に入れた方が良い様に思っている。
・今我が家では、長く留学をした「Gyu」の方が評判が良い。我が家の飼い方は、ベランダに2つの犬舎を置き、1.5m3方のケージをそれぞれにつけている。そしてケージの中にプールの更衣室で使っているプラスチック製の目の細かい「水切りスノコ」を敷き、その上に新聞紙を敷いてオシッコをさせる様にしてある。2頭共オシッコをすると「新開を取り替えてくれ」と吠えつづける。此の頃、新聞の取り替えが大変なのでケージの外へ出し、庭の芝生の上でオシッコをさせるが、その後を芝が枯れない様にバケツで水を撒いている。オシッコをした後、放してやる訳だが、「Love」は呼んでも遊びまわってなかなか寄りつかない。「Gyu」はオシッコをすると、又「ハウス」の一言で「ハウス」をする訳である。此れは、訓練所で覚えたことでなく、我が家で最近覚えたことである。此の原因を種々考えてみると、結局「招呼」の訓練がキチンと出来ているか?いないか?の差の様である。「Love」は4ケ月、「Gyu」は8ケ月位の教育をしてある訳だが、呼んだら「すぐ、必ず来る」と云うのが、犬の一番大事なしつけだと痛感している。どうしても子犬の時甘やかすと、成犬になっても一緒に遊びたがってしまう。人間の方は、忙しいのでついつい叱りすぎると「Love」は、逆に「ウーツ!」と怒ったりじゃれついてしまう。
ゴールデンは、比較的奥手の犬種の様な気がする。成犬になってもまだ教育や犬との対話は出来るが、基礎教育だけはしっかりとしておくことがつくづく大切だと思っている。
・ 今「Gyu」は、私と、とても良い関係にある。朝晩の散歩を彼女達も楽しみにしているが、私の帰宅が夜8時半過ぎの時は絶村に吠えない。それ以前の時は、「散歩につれていけ」と顔を出す迄、吠え続けている。又、食事の時間には、朝は「Love」、夜は「Gyu」が吠えるが、2頭が一緒に吠える事はない。何でこんなに時間が正確なのか不思議でたまらない。たまに「Love」がオシッコをしたとき、「Gyu」が「オシッコを早く片付けてくれ」とお知らせをする。きっと2頭で話し合っているのかもしれない。子供の前で「Love」と「Gyu」をサカナに基礎教育の大切さを話し合うのも、これ又、犬を飼う効用かと思っている。
●増田 弘
・漸く春めいて来て、犬の散歩に出掛けると沈丁花の香りが風にゆられて漂ってくる季節に成って来た。私は、少し肌寒いがそこはかとなく春の匂いが感じられる此の季節が一番好きであり、愛犬の散歩も四季の中で、一番楽しみな時期である。
・ さて、今回は松村先生の命題に従って、愛犬のしつけについて考えるままに記してみたい。
私の家の愛犬は、現在牝2頭のゴールデンで、自家繁殖の親子である。親犬は今年9才になる「Love」、子犬は5才になる「Gyu」と云う。「Gyu」はいつも種々な人から「エツー?」と名前を聞き返されるが、可愛いい牝犬には全くふさわしくない名前である。由来は生まれた時、一番大きく牛の子供みたいだったので、「牛太郎」から転じてそのままコールネームに成ってしまった。
・私の犬歴については、前回、前々回の犬雑感パート1,2 で述べさせて頂いたが、此の2頭は、私の飼った犬の中で、初めて訓練所に入れてみた。「Love」は、盲導犬の訓練所へ約4ヶ月、生後6ヶ月位からの可愛いい盛りに入校させた。「Gyu」は、ショウに出しても「上位入賞少し無理かなァ!」と云う感じで、大友訓練所に入校させたが、落第して武石先生に教育をして頂いた。現在は2頭家の庭で飼っているが、やっぱり大型犬は犬との長い付き合いの中では、学校に入れた方が良い様に思っている。
・今我が家では、長く留学をした「Gyu」の方が評判が良い。我が家の飼い方は、ベランダに2つの犬舎を置き、1.5m3方のケージをそれぞれにつけている。そしてケージの中にプールの更衣室で使っているプラスチック製の目の細かい「水切りスノコ」を敷き、その上に新聞紙を敷いてオシッコをさせる様にしてある。2頭共オシッコをすると「新開を取り替えてくれ」と吠えつづける。此の頃、新聞の取り替えが大変なのでケージの外へ出し、庭の芝生の上でオシッコをさせるが、その後を芝が枯れない様にバケツで水を撒いている。オシッコをした後、放してやる訳だが、「Love」は呼んでも遊びまわってなかなか寄りつかない。「Gyu」はオシッコをすると、又「ハウス」の一言で「ハウス」をする訳である。此れは、訓練所で覚えたことでなく、我が家で最近覚えたことである。此の原因を種々考えてみると、結局「招呼」の訓練がキチンと出来ているか?いないか?の差の様である。「Love」は4ケ月、「Gyu」は8ケ月位の教育をしてある訳だが、呼んだら「すぐ、必ず来る」と云うのが、犬の一番大事なしつけだと痛感している。どうしても子犬の時甘やかすと、成犬になっても一緒に遊びたがってしまう。人間の方は、忙しいのでついつい叱りすぎると「Love」は、逆に「ウーツ!」と怒ったりじゃれついてしまう。
ゴールデンは、比較的奥手の犬種の様な気がする。成犬になってもまだ教育や犬との対話は出来るが、基礎教育だけはしっかりとしておくことがつくづく大切だと思っている。
・ 今「Gyu」は、私と、とても良い関係にある。朝晩の散歩を彼女達も楽しみにしているが、私の帰宅が夜8時半過ぎの時は絶村に吠えない。それ以前の時は、「散歩につれていけ」と顔を出す迄、吠え続けている。又、食事の時間には、朝は「Love」、夜は「Gyu」が吠えるが、2頭が一緒に吠える事はない。何でこんなに時間が正確なのか不思議でたまらない。たまに「Love」がオシッコをしたとき、「Gyu」が「オシッコを早く片付けてくれ」とお知らせをする。きっと2頭で話し合っているのかもしれない。子供の前で「Love」と「Gyu」をサカナに基礎教育の大切さを話し合うのも、これ又、犬を飼う効用かと思っている。