Henderson, NV September 11, 2011
(Swim: 1.2miles, Bike: 56miles, Run: 13.1miles)
Ok…Ironman World Championship 70.3が, 今年Clearwater, FloridaからLas Vegas郊外のHenderson, Nevadaに移った。Floridaよりも近いし、上がり下りの多いコースも私には向いてそうということで、7月のVineman70.3 (Sonoma, CA)でQualifyできることを 目標に今シーズントレーニングした。 Vineman70.3は人気のレースで競争率も結構高いし、Worldsが新しい場所ということで、Qualifyできるのは難しいかなと思いつつも、とりあえず目標達成。
目標達成の後、レースとレースの間が8週間だったから、ゆっくりする暇もなく量をこなそうともくもくとトレーニング。一応、量はこなしたけど、昨年から引きずっているハムストリングの腱鞘炎と座骨神経痛にはフレンドリーじゃなかったんだよね。と、いうことでちょっとした不安を抱きながらLas Vegasに向かった。
9月9日(金):朝、San JoseからLas Vegasに出発。このエリアに住んでいる友達と一緒のフライト。LVに到着後、アリゾナの友達と空港で落合い、レンタカーを借りた後、レースのホストホテルに向かう。Registrationが、ホストホテルだと思っていったら、RegistrationとExpo, シップしたバイクのPick-upは、 15マイル程離れた、レースのフィニッシュラインでやっているとのこと。そこで、空港から来た道をまた戻る。暑い中、駐車のスペースをさがし、コンクリートの会場を歩きチェックインし、レースのナンバーを貰い、バイクをpick-upし、最後にZootのブースによってご挨拶。いつもの事ながら、レース前の面倒なル-テイン。ようやくのことで、Lake Las Vegasのスイムスタート地点に予約したリゾート/ホテルに向かう。 途中で、スーパーに立寄り食料品の買い出し。LV郊外は、Phoenix, AZの景色と似ている。ホテルは、ゴルフコースが近くにあり、その周囲一体が砂漠のなかのオアシスみたい。ホテルに到着後、チェックインでゴタゴタし、30分ほどたったあと、部屋に落ち着く。もう、その時点で午後3時。いくら、飛行機で1時間半の旅といっても、ここまでたどり着くのに一日がかり。それから、車で5分離れたホストホテルに泊まっている友達とバイクに45分ほど乗りに行った。暑いんだな、これが。これで、まだ終わりではない。ホストホテルでの、Welcome Dinnerとレースの説明。偶然、北海道からきた日本人のとなりに座る。このレース、参加者が1700人とのこと。ホテルに戻ったあと、疲れて9時前に寝てしまった...
9月10日(土):レースの前日は、移動日よりは、ゆっくりしているが、それでもやることが多い。朝6時半から8時半まで、スイムのコースがW-upのために開く。毎朝5時におきているから、7時近くまで寝てられていい感じ。ホテルの窓から見えるLake Las Vegasと朝の太陽の光で色が変わっている岩/丘が、きれい。家から持参したシリアルを食べたあと、スイムに向かう。水温28.3度。Non-Wetsuit のスイム。初めてSpeed Suitを着て泳ぐ。“今日は、水が重いな...”と感じながら650mのループを一周。水から上がり,今度はバイクのW-up。ギアなどの調子を確かめながら20分乗って、引き続15分のラン。調子は、まずまず。部屋に戻り一息いれたあと、友達4人でバイクコースをドライブ。始めは、私が運転してたんだけど、坐骨神経痛でおしりと足が痛くなり、“明日、やばいかな”と思いつつ運転を代わってもらう。コースは、Up/Downがどこまでも続くハードなコース。不安に思いながら、ホテルに戻り昼寝。普段のせかせかした生活を離れてリゾートでゆっくりできるのは、いいものだ。レースじゃなかったらもっとリラックスできるんだろうな... Ok…まだ、これからやる事があるのだ。レースに必要なギアを3つの袋に分担して、チェックインしなければならない。そして、バイクもTransition1にチェックイン。何回も念を押してギアの確認。その後,早めの夕食に出かける。レース前の夕食は、いつもイタリアン。ボロネーゼかラザニアと決めている。クリーム系、シーフード、生野菜は、おなかの調子を考えて避けるのだ。“ワイン飲みたいな”と思いつつ、これもおあずけ。ホテルに戻り、前日に引き続き8時半に寝てしまう。
9月11日(日):レース当日。レースの朝は、いつも“あー、レースだー”っていう不安と緊張とともに起きる。いつものシリアルを食べ、スイムスタートに向かう。
SWIM:スタート10分前。水に入る前にボートランプに並ぶ。坐骨神経痛がどうなるか心配で、いつも以上に緊張。5分前に、水に入りスタートラインまで泳ぐ。前日程、水は重く感じない。そして、スタート。ごたごたに混ざることなくきれいなスタート。200m程いったところで、差が開き、ほとんど一人で泳ぐ。しばらくして、前にスタートしたグループの人々に追いついて、人を避けながら淡々と泳ぐ。調子は悪くないけど、あまりきれがない。水からあがって、スムーズなトランジション。6位通過。
BIKE: 始めの3mile は登り。足も軽く動いて、いい感じ。Aero position 緩い登りを乗り続け5mile あたりから、お尻が痛くなる。10mile行った所で、Gel packとともにバラで持って行った炎症止めを飲む。飲まないよりましだけど、ハムストリングの付け根、大殿筋、Lower legの内側が痛む。景色をちょっと見ながらレース自体の経験を楽しもうと思っても、 Frustrating。 40mile地点で、気を取り直そうと思ったけど、痛みで力をいれてペダリングができない。最後の5mileが永遠のように感じる。この時点ではレースを楽しんでもなく、バイクの後、ストップしようかと考えながら走る。ようやくのことでBike 終了。Bike Finishで待っていたサポートに来てくれた友達を見て、ストップするサインを送りつつも、なぜかランのギアバッグを取り、T2へ。41位通過。
RUN: なんで走り始めたのかわからないが、ランニングシューズに履き替えコースに出てしまった。走り始めて、ジョギングペースで走ったら、どうにか完走できるかなと思いはじめた 。1mile行った所で、足と頭がついてこない。2mile地点で、歩き出したんだけど路上の応援している人々,コースですれちがう友達に励まされ、“まだ行けるかな”と思いジョギングし始める。それでも、足と頭がついてこない。 “せっかくWorld Championshipまで来たんだから完走しなきゃ”とか、“もうレースになってない”、“完走で来ても、あと9mileも歩きたくない”とか葛藤した結果、4mile地点で辞退。途中でレース止めるのが、こんなに難しいとは思わなかった。DNFは、後味が悪い。
2年ぶりのWorld Championshipレース。ローカルのレースとは、空気も規模も違う。レースを振り返ってみて、後悔しているかといったら、何とも言えない。レースに出たこと自体は、悔いはないし、こんな状態で完走できたかっていったら、これはどう押しても無理。とりあえず、Las Vegasまで来たっていう目標は達成。結局、レース後、結果は誰も気にすることでもなく、自分の中に残るだけの事。What happed in Vegas stays in Vegas…. Move on!