☆Megu’s Sport & Opinion
・ 先月、米国連邦最高裁判所 で同性結婚が認められた。アメリカでは、連邦法、州法、地域法と有る(http://www.lawhelp.org/resource/the-differences-between-federal-state-and-loc)。国レベルで同性結婚が認められる前は、37州とコロンビア特別区では、同性結婚が認められていたが、その他の州では、認められていなかった(http://www.governing.com/gov-data/same-sex-marriage-civil-unions-doma-laws-by-state.html)。米国連邦最高裁判所で合法となったいまでも、保守的な州として知られ、同性結婚について反対もあるテキサス州とアラバマ州では、まだ同性結婚の導入の仕方を検討している。
・同性結婚—ただ、結婚・恋愛の自由・人間としての権利だけでなく、税金、健康保険、生命保険、親権、社会保障などなど、多くの権利が関わってくる。同性結婚が認められていないと、個人が未婚者として扱われるが、同性結婚が認められた事で、同性結婚当事者も、“一般的”とされている夫婦と同じ権利と利益が得られるのだ。
・カリフォルニア、特にサンフランシスコ・シリコンバレーは、多民族が集まった“Melting Pot”。 自由主義で、政治的にも民主主義の人口が多い地域。サンフランシスコは、以前から“ゲイ”の町としても知られている。アメリカで、同性結婚に反対している人口が多い地域は、宗教的な信念が根付いていて、保守的な地域。
・ここで、疑問?。私自身、日本には20年近く住んでいないから、現状がどうだかよくわからないけど、日本で、男性同性愛者は、エンターテイメント業界以外でも見かけるけど、女性同性愛者は、あまり見かけない。宗教的にも、政治的にも同性愛者に対する偏見はないような国なのに、なんでそんなに見かけないんだろうと。これって、宗教でも政治でもなく、ただ単に文化・“世間体”の問題?日本特有の“みんなと同じようにする”“目立たないようにする”というメンタリティー?
・アメリカでは、ゲイの多い職種はあるが(メイクアップアーティスト;ヘアスタイリスト、アパレルなど)、どこの職場にも同性愛者はいて、多くの人が同性愛者であることをオープンにしている。就職の際にも,同性愛者も、人種と同じで、差別なく平等な機会を与えられなければならない。とは言いつつ、まだまだ、差別問題はあり、同性愛者であることによって、コンプレックスを持っている人も多い。私が、大学院に行っていた時、仲良かった友達が、一年プログラムを終えた後に、“私、レズビアンだったって、知っていた?”と聞いてきた。今、振り返ったら、 “Gayder (= Gay Rader)”を持っている人は、気がついていたかもしれないけど、身近に、同性愛者の友達がまだいなかった私にとっては、「気もつかず、気にもせずって感じ」だった。ので、“なんで、今、私に言ってきたの?”ってきいたら、“友達なくしたくなかったから”って、彼女が言ったのをよく覚えている。私にとっては、彼女が同性愛者でも異性愛者でも関係なく、友達は友達なので、もちろん、その後も、仲良くしていた。また、彼女は、どんなリアクションが返ってくるかが心配で、家族に自分が同性愛者だって知らせるのが苦だったといっていた。アメリカで、現在、法律で結婚が認められたからって、みんなが、特に家族が、受け入れてくれるというわけではない。それでも、法律があることで、社会的に受け入れられ易くなるのではないか。
・今、クライアント、友達の中に何人か同性愛者の人がいる。クライアントは、保守的なテキサスから、30年前、カリフォルニアに移ってきて、自分で会社を築いて成功したビジネスウーマン。男の人の多い、建築/リモデリング業界で、女であることを強みに使い、客に対する気遣いと質の高い仕事をすることで、事業を成功させた。 トライアスロンを通じて知り合った友達は、私立の高校の先生。昨年、彼のパートナーと一緒に、私が東京帰省中に、実家へ訪ねてきて、一緒に食事した。同性愛者に接する機会がなかった家の親父も母ちゃんも、私のクライアントと友達に会って、何も抵抗なく 、打ち解けたことに感心している。 日本では、外国人居住者が増えてきていても、まだまだ単民族国家。また、同性愛者に対する認識もまだ低いし,同性結婚が法律として、定められるまで、この問題を重視する段階にはきてないと思う。このような国が、特にアジア圏には多いと思うが、宗教や世間体を超えて、世界的に、個人が個人として尊重される環境ができれば良い、よね。