今週、新たに学んだこと:自転車。競技として、歴史があったんだね、日本でも。無知といわれれば、ほんとに無知で、今までまわりに自転車を競技としてやっている人がいなかったし、自転車の競技=競輪ってしか思ってなかったんですけど。
某プロチームの選手方と某大学の選手方にトレーニング中に出会ったのが、きっかけで、日本のCyclingについて学ぶ機会がありまして。“日本人でもロードをやっている人がいるんだ”、“ロードレースが日本でも広まってきたんだ”、“日本人小さいのに頑張っているな”って思いながら、この数年、Tour de Franceで 新城幸也選手、別府史之選手が活躍しているのをテレビで見ていたんだけど、高校や大学での自転車部、そしてクラブチームでロードをやっている人がいるってことを今週初めて知ったわけです。自転車って、乗るのは簡単だけど、速くなるのとか、動きの効率性をよくするのとか、スキルを上達させるのとか、レースを読むのとか、色々と奥が深い、I think.
チームワーク:自転車は、日本では、まだまだプロフェッショナルとしては、マイナーなスポーツで構成もマネージメントも、チームによって(あと、予算)によってまちまちだと思う。メジャーなTourに出ているヨーロッパとか、アメリカのチームでは、GM,チームドクター、広報、トレーナー、コーチ、メカニック、シェフなどなどってそろっているけど、日本のチーム、全部が全部、構成が整っているって訳じゃないみたい。やっぱり、選手が世界で闘えるまで育つのには、選手を支える“チーム”が必要じゃないかな。プロ選手と一般選手を分けるのは、生まれもったもの…才能、身体機能・能力。と、努力。トップ1%の選手とその他の選手を分けるのは、個人に適切なトレーニング計画、ベストなコンデイションでトレーニングとレースができる環境を整えてくれる“チーム”、そして選手の “Psyche”。
ドーピング:Lance Armstrongが、ちょっと前にドーピングを認めたよね。Lanceは、ガンの克服から、Tour de Franceでの7連勝と、アメリカでサイクリングと言うスポーツの人気を高めるのと、ガン研究の貢献と社会にポジティブな影響を与えた人。あんまりLanceのことは人としてはあんまり好きじゃないんだけど。なんで今更、ドーピングの告白したのか。当時は、ほとんどのTour Riderがドーピングしていて、Lanceは、そのなかで,“Best Doper”なだけだったんじゃない。だけど、うそをつき続けてきたことは尊敬できることじゃない。また、Lanceと彼らのチームに限らず、収入も、チームの選択も、スポンサーも、レースの結果しだいでしょ。みんながドーピングしている中でどうやって勝つっていったら、やっぱりドーピングしなくちゃ勝てないし、チームメートからのプレッシャーもあるんだよね。Winning is not everything…、長い目で見て、体にも良くない事だし、選手として不公平な行為。とはいえ生活がかかっているんだから選手の立場にたったら、難しい決断だよね。ドーピングは、割合は異なるけどどのハイレベル選手のなかでは、問題になること。でもみんながCleanなればいいんだけど。
Young vs. Veteran:私はね、サッカーのカズとか、ゴン中山、野球の工藤選手、トライアスロンの庭田選手とか、テニスの伊達公子選手とか競技歴の長い選手が活躍してるのをみて、日本社会でも年齢を問わずに競技を続けることがだんだんと認められてきたんだって思って、ひそかに喜んでいた。 彼らは、(私が思うに)自分が好きな“仕事”を続けられる環境を築いて・見つけて競技を続けているでしょ。年とともに、トップ中のトップでいることが難しくなっているかもしれないけど、それでも好きだから続けているんだろうし、それなりの結果もだせているから、続けているんだと思う。一方、若手の選手にしてみれば、ベテラン選手がねばっていると、その下の選手層が育たないって。ベテラン一人の給料で、2-3人の若くて将来性のある選手がとれるんだったら、後者をとったほうが、その競技とチームの発展につながると。それは、そうだよね。自転車って、個人競技のようだけど 、チームスポーツ。 プロのチームスポーツって、予算に基づいて、選手のレベル,将来性、人数の選択が決められちゃうもんね。
それから、いくら“プロ”でも、みんながみんな、テレビでみる野球選手みたいな将来の安定が確保されているような契約ができるわけでもないでしょ。一般的にはまだまだ若いけど、選手を続けて行くには節目の年齢にある選手。いつまで,現在の競技を続けて行けるかって、将来のこともあるし、いつまで夢をおっていけるかって葛藤があると思う。もし競技をやめるのだったら、その時は納得して、幸せに一線から引退して、次のステップに誇りを持って進んで欲しい。もし競技を続けるんだったら目標をもって、納得できる状態で自分の好きな事を続けて行ける環境を見つけて欲しい。これらができる成功している“プロ”って、ほんとに一握り。マイナースポーツのプロ選手様、難しい職業だけど頑張ってね。これから、もっともっと“一握り”が増えますように…