一太郎5の数式作成ソフトで数学文書を作っていたが、やがてWindows版の一太郎6で数学文書を作ることになった。ところが、ここで問題になったのが「-」の記号。一太郎6のときは良かったが、OSはWindows95になり一太郎8の時代となった。一太郎8の数式作成ソフトで「-」を入力すると、設定したフォントの関係で「-」が「-」となってしまう。一太郎6で作った文書を8で読むと「-」が「-」になってしまってバランスが悪くなってしまった。回避する方法はたぶんあったと思うが、見つけるのも面倒だったので、一太郎6を使い続けていた。
インプレス社から「TeX for Windows」というソフトがでまわり、駅前の書店で見つけることができた。早速購入1万円位。フロッピー7~8枚くらいか・・・。Windows 3.1にインストールして試してみた。これは操作が簡単だったので、うまく行った。たしかpLatex2.2だったと思う。TeXの命令に慣れていなかったので、まだ一太郎で文書作りを続けていた。
ある時のこと、大学の恩師の最終講義の知らせがきたので行ってみると、そこに大学時代の友人がいた。30年ぶりであろうか。彼とメールの交換をしているうちに、彼の著作のお知らせが来た。内容をpdfファイルで知らせてあったが、明らかにTeXで書かれたものだったので、確認したところTeXだった。これがきっかけで、彼と会って彼にTeXを教えてもらうことになった。
pLaTeX2e for Windows Another Manual Vol.1 Basic Kit 1999, 乙部厳己+江口庄英, SOFTBANK, 1998
彼に教えてもらったTeXの本である。これを参考にしながら、かんたんな演習問題の文書を作り始めた。メールでファイルを送って添削してもらっている内にだんだん使えるようになってきた。ファイルサイズも小さく、快適だった。